話○-△ 抜◎ 消極小 総合○
コスプレ好きJKと彼女に性癖がバレた中年ヲタとの年齢差ラヴ本編&描きおろし別エピソード+隣家の元カテキョお姉さんとのただれた関係を満喫する主人公に幼なじみ同級生女子もなにかと絡んできて連作2話(未完)+短編9本。分泌物まみれの性器どうしをハードに打ちつけ合う特濃ファック絨毯爆撃で読者のザーメンを際限なく搾取するこの作家ひさしぶりのコミックスは黄色い楕円仕様としての7冊め。なお刊行予定表どおりならほかに成年1冊/非成年1冊が同時発売なのだが、俺が今作を購入した際にはこれだけが店頭に並んでいたためまずは先出しレヴュウをば。
うたたねひろゆきフォロワー系の繊細な絵柄とそれとは裏腹にグロ一歩手前の執拗な精密ちんこまんこ描写とのすばらしきギャップを武器にゼロ年代初頭～中盤あたりのエロ漫画シーンを席捲した人だが、昨今は一般誌進出などもあり執筆ペースがグッと落ちていた。今回は2006年12月発売の「個人授業」以来のエロ単行本だから、じつに5年近くのインターヴァルが空いたことになる。
そんなわけでいささか浦島太郎ティックな気分でページを手繰ったのだけれど、初出一覧を見ればやはり長きにわたる不在を反映して執筆時期が2005-11年とずいぶんワイドレンジ。ただし作画そのものはいずれも高い水準で安定していて新旧格差などはほとんど感じない。またキャリア初期はそのマーヴェラスな性器描写に対し乳方面がいまいち美味そうでない弱点があったのだが、今作収録分あたりからはそのへんが改善されて神クラスとまではいかずともなかなかに美麗なシルエットのおっぱいを堪能できグッドだ。
ハイティーンから20代前半あたりの頭身高めヒロインズはみなさんスレンダーな胴体からボンキュッボンとちちしりが張り出したモデル顔負けのプロポーションを誇る。流れるように美しい長髪をなびかせ宝玉のごとくきらめく瞳をこちらへ向けて微笑む彼女らときたらマジ天使。もっともその清楚な貌の下では火傷するほど熱い蜜壷がうごめいているのだが。
かくも麗しきおなごどもをお出迎えの物語たちは大きく分けて2つのアプローチ。すなわち、ステディな2人が互いの愛情を確認するための甘やかな睦みあい、もしくは男が一方的な想いをぶつけ相手を蹂躙する狂おしき情欲の発露だ。出始めのころは後者のバリバリ凌辱系が幅を利かせていた印象だけど、年々和姦シフトが進んだ結果今作もどちらかといえば甘口の仕上がりといえよう。いずれのパターンでも科白やモノローグで細やかに心象をつむぎながらストーリーを盛り上げていく読みごたえたっぷりの展開で、このへんはさすが一般兼業の面目躍如。
ライト/ダーク話どちらでもことのほか密度の高いエロシーンの圧倒的な存在感では共通しており、過剰なまでに液汁をまとったピキピキちんこ&ビラビラまんこの飽くことなきガチバトルが延々実況中継される。下着の上から唇や指先でエロパーツに刺激を与えれば彼女らもすぐさま反応し肉ヒダを早くも愛液まみれにして準備万端だ。すかさずピンク色の淫裂を大きく拡げて猛り狂う欲棒をインサート。ただちにはじまる分泌物と擬音との豊饒な交歓をBGMにしながら激しく腰を使うたび端整な表情をすっかりメスのそれへ変貌させてよがり狂うその痴態がさらなる興奮を励起する。粘膜どうしがよじれるほど絡みあい泡立つ結合断面クローズアップを随時交えつつ、接触部からの快楽享受に夢中な2人の行為を力の限り連続投与のセックス満漢全席が受け手の脳裡をハイジャック。独立した生きもののように蠕動し陰茎を締めあげる彼女らの猛攻にお応えすべく子宮の奥底へトドメとばかり白濁する飛沫を限度いっぱいに叩きつけて狂乱の饗宴もようやく終止符だ。
どのお話もたいへんウェルメイドなだけに唯一中絶状態の連作「隣のお姉さん」はなんとももったいなく評価を一部落としたものの、基本的にはやたらと目の詰んだ作画/作劇がもたらすハイパードライヴィングな交合の連鎖に心も身体も満腹できる鉄板抜きツール。著者あとがきで「心機一転がんばりたい」と述べられているように今後またゴリゴリ強烈なエロスを大量供給してもらえればこのうえない幸せだ。自分的には娘でもおかしくない年齢の女子高生さんをｵｻｰﾝが美味しく頂戴の連作「年の差なんてっ」/「絶対領域」、および犯りたい盛りのカップルが更衣室やら電車やらでサカりまくりな「家まで待てない。」がたいそうfeel so good。
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