-大林森「痙攣アクメ痴獄」エンジェル出版 ISBN:9784873064024
話○ 抜○ 消小 総合○
姉夫婦の異常なセックスをのぞき見しながらよこしまな欲望はいっそうつのり前後編+短編7本+巻末イラストギャラリー。ボンキュッボンの絶品ボディをお持ちのヒロインズが秘密の花園を血管バキバキちんこで蹂躙されまくるえげつない交合をフルオート連射の作者成年向け第3単行本だ。
今世紀初頭あたりにまだ晋遊舎が手がけていたころのポプリクラブで活躍し2冊のコミックスを世に問うた作家だが、その後一般向けに進出していたりイラストを手がけたりとすっかりエロから足を洗っていたものと思っていたので、今月の新刊をリストアップする作業中にこの人の名を発見したときは心底驚いた。作品ごとの明記はないものの掲載誌初出時期は提示されているのでそれを見るとどうやら去年あたりからエンジェル倶楽部で本格復帰していたもよう。
そんなわけで2004年10月刊行のエロ前単行本「魔法少女マヂカルペンチ」からはなんと7年ぶりとなる今作はのっけから扇情的なタイトルを掲げヒロインの責め苦絵をドドーンとクローズアップのやたらと濃ゆいカヴァーでぼくらをお出迎え。このへん旧来のビニ本ティックな身もフタもない直截的なエロ要素表出を得意とするエンジェル出版らしいいでたちだ。
いまとなっては古典的な部類のアニメ絵ながら、華麗なタッチと繊細なトーンワークで彩られる高密度なヴィジュアルは基礎画力の高さをうかがわせる。このスタイリッシュな作画にふさわしくミドルティーンあたりの青い果実からフェロモンダダ漏れお姉さまに至るまで女性陣はみな腰はキュッと引きしまっているのにおっぱいやお尻はみごとに張り出した彫像のごとき理想体型。このフォトジェニックな肉体を思うがままにいたぶり酷使し白濁液まみれにできるのだからたまりませんな!
物語基調は表題から想起させられるようなハードコア凌辱系が多数派。また唯一の連作「姉夫婦と弟」前後編をはじめ近親ネタも多く、この2つが合わさったダーク近親ものの一種異様な暗さとそれがもたらすエロシーンの得も言われぬ激しさが単行本全体のトーンを規定する。収録比率からすると和姦系もそれなりにあるのだけれど、どうしても雰囲気はレイプものに引きずられる感じ。このへんのやたらせっぱ詰まった空気についてはカヴァー下著者あとがきで彼のいささか特異な生育環境や性癖やらが語られているのを見るとなんとなく納得したり。
切迫感あふれるストーリーを背景にして濡れ場もまたくどいくらいに濃口のアブラギッシュファック。柳腰を乱暴にかき抱き前戯もそこそこにはち切れんばかりの陽物をぷっくりまんこにぶちこんで建設機械もかくやの高速ピストンがスタートだ。粘膜を破きそうな勢いの突き上げを受け女の子もマシンガンのごとく淫語乱射し過呼吸寸前の荒い吐息を四方八方へばらまく。大ぶりの乳首をピンと屹立させ結合部からはしたなく分泌物をたれ流しながら行為の一部始終をみずからのヴォイスで実況する彼女らの懇願するままに熱いザーメンを子宮の奥底へ激しく叩きつけようやく情欲の饗宴もカーテンコールだ。
20世紀官能小説ばりの大仰な設定やアングラ演劇もかくやの過剰な演技が頻出するひたすら暑苦しい作劇は万人向けとは間違っても言えないが、汗だく汁だく声だく肉だくのポリフォニックな性の躍動に君の体躯もすっかり熱を帯びること必定。静寂よりも騒擾を、安らぎよりも火照りを希求する貴方へ格好の賦活剤として作用することだろう。とかいいつつ俺的には行為こそガチハードながらシメは甘めにオトした義兄妹ラヴ話「義妹と義兄」がスイカに塩的アクセントでよござんした。
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