-いのまる「放課後調教放送室」ティーアイネット ISBN:9784887744127
話○-△ 抜○ 消小 総合○
情事の盗聴現場を押さえられた放送部長が後輩男子の策略によりもう1人の女子部員とセットでメス奴隷化中編4話+すっかり開発された2人は放送室での売春やレズショウを強要され続編2話+独立短編2本。彫像のごとく端整な顔立ちの気高きヒロインたちを卑劣な手段で墜とし汚してゆく背徳感満点のプレイを心ゆくまで堪能できるこの作家通算6thコミックスは前作「Camellia」の発売からわずか半年強と怒濤の刊行ペースだ。
一般青年誌調のクールでソリッドな描線でものされるシャープな輪郭の頭部とすらりと伸びた手足とをお持ちの頭身高めボディはたいそうフォトジェニックで、オタっぽさもなければ劇画的泥くささも皆無というワン・アンド・オンリーの絵柄。基本的には細身の胴体なのにおっぱいは大きくしかも美しく張り出す、あたかもヴィーナス像のような奇蹟のバランスが肢体をいっそう神秘的に魅せてくれる。今回収録作品群の女性陣はおおむねハイティーン近辺の比較的若い年代なのだが、大人びた体つきにしっとりした雰囲気で見た目はまるで妙齢のアダルトさんのよう。ここ数日はたまたま童顔巨乳系の漫画家ばかりをレヴュっていたせいかとっても新鮮。
物語の方は単行本冒頭から2/3あたりまでのシリーズ連作、およびラスト2本の読み切りとでテイストもはっきり二分。この人は続きものと1話完結とでそれぞれ凌辱ネタ/ライト系と作風を使い分ける傾向にあるのだが、その路線に忠実な仕上がりといっていいだろう。ことに2つの長尺話――4話構成の「放送室のトライアングル」/2話構成の「学園風俗」――はたっぷり取られた尺をストレートに女体開発描写に充てたストロングな調教もの。題名こそ別々だが実質的にはあわせた6話で2人のヒロインを肉奴隷へと堕としてゆくプロセスを延々実況中継するひとつの物語だ。
あらかじめ敷かれたトラップに捕まり弱みを握られて屈辱的な行為を強制されてゆくロングヘア眼鏡(レズっ気あり)の部長さん、それからすべてを仕組んだ極悪人・高井くんに惚れた弱みで言いなりのまま他の男にも身体を許す短髪強気っ娘の魚住さんと、今回受難の2人はオナニー&ハメ撮り公開撮影からはじまりショタに絶対服従だのレズ強要だの、はたまたともにマッパで並べられ不特定多数の男どもの慰みものにされと犯られ放題。耐えがたき恥辱にその誇り高き表情をゆがめ苦痛にまみれながらもこみ上げる快楽には抗しきれずにはしたなく絶頂に達する、いわゆる「くやしい……でも、感じちゃう」シークエンスをゲップが出るほどに味わえること必至。
これら凌辱系の物語でくり広げられるガチファック絨毯爆撃はライト和姦ものであっても同様であり、女の子の滑らかなボディを強引に押し開きゴリゴリ怒張をインサートしては性器同士を激しく摩擦しあって子宮の奥へザーメン大量注入の一連の行為を大げさなくらいの性器結合部クローズアップを交えながら詳細に描写。しびれるような快感に全身をのけぞらせほおを紅潮させて随喜の涙を流しイキまくるエロメスどもの痴態に読み手の精巣もすっかりストックが枯渇することだろう。
かくもすばらしき肉体の饗宴を今回も高く評価したいところだが、唯一気になったのは2つの連作のフィナーレがちょっとそれまでの流れとそぐわなかったこと。ネタバレになりかねないのでくわしくは本編を読んでいただきたいが、せっかくの緊迫した空気をシメで弛緩させるのはもったいないなあとは思った。とはいえ抜きツールとしての頼もしさはなんら揺らぐものではなく、心さびしい秋の夜長のお供としてとりわけ頭身高めスキーの凌辱大好きっ漢には強く推薦。
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