話△ 抜○-△ 消極小 総合△
ドエロいボディをお持ちな肉食系ガールズ&レディースの息つくヒマもない性的猛攻に男子ども防戦一方短編8本+巻末あとがき漫画。乳もお尻もまんこもみな大ぶりなフェロモン分泌過多のヒロインズと果てしなき肉体の饗宴をくり広げるこの人最新単行本だ。
クッキリはっきりのアニメ絵でもって頭身高め/乳尻大きめの大人っぽい女性キャラを描き出すのを得意とするこの作家、けっこう長いことお仕事しているとは思っていたが今作の帯に「エロ漫画家生活、ついに19年」とあって少々驚いた。自分は前世紀末あたりからその存在を認識してはいたけれど、もっと早く平成ひとケタ付近からこの業界に居着いていたことになる。今回のものを含め現在入手可能な既刊10冊でいちばん古いのは2001年に出た「JET COMBO」で、俺が購入しはじめたのもこの単行本からなのだがもしやまだ前史があるのか。
ともあれ2009年11月刊行の前作「姉いぢり」から2年ぶりのリリースとなるこちらはこれまでどおり肩のこらない軽妙なエロコメが勢ぞろい。ただし芸風は歳月の経過とともにいささかの変遷があり、ゼロ年代初め～中盤ころまでの甘口イチャラヴ一辺倒からここ数年は行為の主導権を女性が握り情けない男子にご奉仕させる系へと内容がシフトしている。よって表題やキャッチコピーをうのみにするとずいぶんオトコ側の被虐色が強いことに戸惑うかもしれない。まあ犯っている最中はたしかに野郎サイドから攻めることも多いのだけれど、その場合も手綱を握っているのはだいたい女子の方なので。
男女ともガタイ良く描く筆致にふさわしく、登場するキャラたちもJK1名を除き人妻だのOLだのの熟しきった年長系がメイン。前述のような作風を反映して強気なS風味のヒロインが過半数で、彼女らに手コキ足コキされたり言葉でイジメられたりの屈辱ティックなシチュをごほうびとして楽しめる貴方にはうってつけだ。
かくして突入の終わりなき性器どうしのバトルは、責め苦の延長のようないたぶられプレイも攻守逆転しての激しい女体攻略も両方用意されたじつにお得な仕様。血管バキバキの暴れん棒をヒクつく秘肉の奥底へ強引にねじこみながら前後にシェイクするとメスどもあっという間に白目剥きダラダラよだれ垂らしてイキまくりだ。粘膜をこすりあわせるたび獣のように咆吼するはしたない痴態が効果的に勃起中枢を刺戟する。バカでかいバストをブリブリ揺らしながら四方八方に淫語をばらまくヒロインの下品なツラをおがみつつメス穴の奥深くへ大量のザーメンを放ったその刹那、彼女も言語にならない雄叫びを上げファイナルアクメへと到達。
この作家が昔好んで描いていたような癒し系のダダ甘エロスがことのほかお気に入りだった自分にとって現在の神楽雄隆丸のそれは必ずしも心情にフィットするものではないのだけれど、さすがヴェテランだけありいやらしさを前面に押し出したボディデザインやねちっこい結合/断面描写などエロ喚起力の高さにはうならされる。単行本発売の間隔がやたらと短かった7～8年前に比べると昨今の執筆ペースは落ち着いた印象だが、ここまできたらエロ漫画家生活20年や30年をめざしバリバリがんばっていただきたいもの。今回分では兄ぃラヴなダダっ娘がエロボディを駆使してあんちゃんを挑発の「ブラコンすりすり」がこの人にはレアな女子高生ものということもありmake me mad。
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