-井ノ本リカ子「あ・そこ」マックス ISBN:9784863790575
話○ 抜◎ 消小 総合○
念願の教師生活に張りきる新任先生が生徒たちのご要望にお応えして女体の神秘を体当たりでレッスン連作2本+短編8本。反則的にキュートなおにゃのこズがムチムチふわふわボディをフル活用してイキまくりのおそろしくユースフルな芸風でお送りする作者最新単行本だ。
前作「放課後にゃんにゃん」から1年3ヵ月ぶりにお目見えのこちらは唯一の女教師もの連作「せんせいなお仕事」を除けば一話完結ものばかりで構成。長編主体の前単行本とは趣が違うが、それ以前のコミックスはむしろこのスタイルが主流なのでいわば原点回帰だ。なおレヴュウ対象とはしないものの今回この新刊と同時に故・司書房で2006年に刊行の拾遺集「ちぇりー・ぱい」の新装版が当社より発売されているので、版元倒産により入手不可能だったそちらを未読の新規ファンの方にはセットでの購入を推奨。
最近では複数の一般向け媒体で連載を持つ売れっ子ではあるけれど、「ポプリクラブ」誌上でのエロ仕事もこれまでどおりこなしてくれていて繊細な少女漫画絵とガチンコファックとの奇蹟の融合を享受し続けられるのはまことにありがたい限り。もう長いことこの業界で活躍している人だけれど、甘くリリカルなの筆致のなかに内包された数々のチンピク喚起テクニック――イってる最中のヘロヘロのお口であったり液汁が熱く泡立つまんこ描写だったり――はいまだに他の追随を許さないレヴェルにあると思っている。
わずかばかりの例外を除きはち切れそうに広がるビッグバストとふっくら肉づきのよい尻やフトモモとを標準装備のラヴリィな女子どもは高校生を中心に上方向数名をブレンドの陣容。ただし教師や義母など大人寄りのキャラでもティーン同然の愛らしいフェイスにどこか頼りない言動と幼さが先立ちアダルト感は皆無。こうした描写のおこちゃまナイズは絵柄のベースラインこそ不変とはいえ徐々に女の子の童顔化が進んでいるのと軌を同じくしている。この作家の描く凛とした美人さんが好みだった貴方は複雑な気分だろうが、自分的にはロリ顔方向への変化はむしろ歓迎しているクチなので無問題。
掲載誌のパブリック・イメージを体現するかのようなイチャラヴ主体のお話づくりもまた従来同様にウェルメイドで、画面全体から立ちのぼるふわふわ感は日常パートだろうと激しい交合の最中だろうと常にたゆたい続ける。まるで頭からメイプルシロップをぶっかけられたかのような甘エロ波状攻撃に脳みその内部まですっかりピンク色だ。たまにはほんのり苦みの残る物語を混ぜたりする作家ではあるのだが、この単行本に関しては舵を終始ハッピー方面へ切りっぱなしといえよう。
そんな男子女子のラヴ・ライフはしかしながら意外にもえげつないプレイの連鎖。柔らかな爆乳の谷間でイチモツをしごき倒したり唾液まみれのバキュームフェラを敢行したりと女の子が積極的に迫れば、オトコも負けじとハードにクンニをキメたり衆人環視のなかぷっくりまんこをオープンしたりと過激さにドライヴをかけてゆく。汗と唾と愛液にまみれてすっかり身体をほてらせた2人はついにファイナルステージへと突入だ。
ムワッと匂い立つ蜜壷に指をかけ屹立したクリトリスを激しくしごきながら穴の直系を拡げてゆきたぎる怒張をロックオン。おもむろにシャフトをねじこんで粘膜どうしをゴリゴリ摩擦しはじめれば彼女らほおをすっかり紅潮させハートマークを大量にばらまきながらよがりまくり。みずから腰を使いぬちゃぬちゃ音を立てながら結合部を泡立たせ快楽におぼれるその痴態がたまらなく淫猥だ。涙とよだれをダラダラ流しお口をクシャクシャにゆがめては言語にならない嬌声をあげ続けすっかり法悦の態の女子どもへ仕上げとして白くねばつく液体を子宮いっぱいにドプドプ注入しカーニヴァルも終幕。
物語のトーンは平和そのものなのにやってることはストロングな性戯の応酬というすばらしき芸風はそのままに、女の子のカワイイ部分がいっそう強調されラヴ濃度をますます高めてと描写の洗練が極まってきた。ダマシ風味の乱交ものですら最終的にはさわやかな結末へ持ちこむチカラ技には脱帽するほかない。萌えとエロスの両立に悩む作家たちにはこの奇蹟のバランスをぜひ見習ってほしいもの。収録作のなかではカテキョ先のむっちり八重歯っ娘にもてあそばれつつも本番突入で立場逆転おしおきファックのタイトル・チューン「あ・そこ」と、好奇心旺盛なメガネ優等生さんと性の居残り勉強会「…ことある?」が我が股間をハードヒット。
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