2011-12-29

今月のモンド・グロッソ。

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-小島紗「僕と彼女の主従関係」ティーアイネット ISBN:9784887744189
話△ 抜◎ 消小 総合○

平凡な毎日を送っていた主人公がふとしたことで才色兼備の同級生女子の秘密を知りめくるめく愛欲生活へ突入中編3話&フルカラー描きおろしプロローグ&サブヒロイン番外編+独立短編2本。清楚で愛らしい女の子が本番突入するやいなや前も後ろもフル活用して熱く激しく乱れまくる光景がたまらなく淫猥な作者5冊めのコミックスはティーアイからの初お目見え。
デビュー作と2作めはマックス、そして3冊めおよび前作にあたる「ツンデレMメイド」はコアマガジンからと順調にキャリアを積んでいるこの人、最初のころは萌えまっしぐらのソフトエロを売りとしていただけに問答無用のハードコアHで鳴らすMujinに登場するようになるとはまったく想像できなかった。この極端な環境変化にもみごと適応してしまう自己変革能力の高さはこの作家最大の美点。
表紙ではのっけからドーンとおっぱいまろび出しては白い液体をボディにトローリのドスケベガールが誘うような視線をこちらへ向けお出迎え。昔はもっと顔立ちも表情もあどけない雰囲気だったのだがすっかりTIテイストに順応しフェロモンダダ漏れってな趣だ。実際中身のキャラ造形も頭身が上がりより肉感的な体つきになってとプレイ内容に応じた進化を遂げている。もっともそのせいで昔描いてたみたいなブリブリのロリっ娘はもうそのままの形では出せなくなってしまった感じではあるのだけれど。
今作のメインコンテンツである冒頭連作が大学生、後半の読み切り2本はいずれもJKと乳大きめハイティーンで統一の女性陣はコアの2作がどちらもメイドづくしだったのに対しごく一般的な市井の女の子となった。たしかにメイド設定はこの作家が得意とする主従ラヴの描写にはジャストフィットではあるのだけれど、服装も言葉遣いも日常性から逸脱しがちでいまいち乗れないなあと思っていたところ。今回そうした縛りから解放されたことでこの人の作品にまた新しい視界が開けたと思う。
そうはいっても小島紗が提示する愛のプリンシプル――Sっ気アリな男子による女の子ラヴラヴ調教――の構図に変化はなく、導入にいくらかのヴァリエーションはあっても最終的にはみな野郎サイドの多彩な責めにすっかりM心を全開にしておにゃのこが幸福そうにイキまくりという黄金パターンへと帰着する。よって物語的コクとか展開の意外性とかそういうのは希薄にならざるを得ないが、そのぶん安心してお約束に身をゆだね行為に没頭できる仕掛けだ。
ピキピキちんことビラビラまんこが激しく出会いと別れをくり返し高頻度でアナルさんにも闖入するストロングな濡れ場はたっぷりページが割かれぼくらを魅了する。ご主人様の求めに応じおずおずと濡れそぼつ蜜壷を開き挿入をおねだりするヒロインの恥ずかしげなお顔がなんとも嗜虐心をそそり辛抱たまらんです。さっそく暴れん棒をインサートし果てなき性の饗宴をスタート。
内壁のなかを幾度となくかき回し粘膜をこすりあわせるたびに女の子のその部分は激しくシャフトを締めつけ放さない。見開きページで性器結合部を景気よくこちらに見せつけさまざまなアングルからの断面透過図を読者にさらしながらこみ上げる快感に全身をのけぞらせハートマークを乱舞させる女子どもの艶姿が勃起中枢をエンドレスに励起せしめる。淫語連射を強要されて羞恥にほおを染める彼女らの快楽をいっそう引き出すべく菊穴へも極太ディルドーをぶちこめばダブルの刺戟にすっかり悶絶し昇天間近だ。シメは涙とよだれで端整なフェイスをグシャグシャにし言語にならない咆吼をあげながらファイナルアクメを迎えんとするエロメスどもの淫穴の最深部めがけ大量のザーメンの奔流をお見舞いしフィニッシュ。
液汁まみれのちんこまんこドアップやら見開きを多用した合体シーンのクローズアップなど過剰ですらあるガチファックの連鎖をゲップが出るほど堪能できる掛け値なしの鉄板抜き物件だ。これらハードな行為とラヴいムード満開の恋愛模様とのギャップもまた魅力的でさらなる勃起力アップに貢献。欲を言えばメイド縛りが解けたぶん短編作みたいな制服世代の学園エロをもっと読みたかったがそれは次作以降に期待しよう。

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