2012-01-11

今週の猫400号実験。

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-あずまゆき「らぶしぇるたぁ(2)(3)」実業之日本社 ISBN:9784408173252 ISBN:9784408173627
話△ 抜○-△ 消大 総合△

お互い別々の恋を進展させながらも引き続きカラダの関係を続ける幼なじみ2人の心のゆくえは……表題作長編14話(2巻:第8-14話 3巻:第15-21話、完結)+巻末おまけ漫画各1本。マークなし。微妙な感情の振幅をていねいに描き出すセンシティヴな恋愛模様と滑らかな肢体を大胆に活用したガチファックとのぜいたくな両獲りをド直球の萌え絵で楽しめるじつにお得な作者最新単行本だ。
2011年1月末刊行の1巻を楽しませてもらいながら2巻発売がちょうど自分の入院とぶつかって以来なんとなく購入機会を逃していたのだが、年末に完結となる3巻がリリースされたのでこれを契機にまとめ買い。よって2冊いっしょくたの変則レヴュウとなることをまずはお断りしておく。
現在でこそひらがな1字違いの非エロ用名義で執筆された作品の方がはるかに多くなってしまったが、元来この人はガチ成年誌で性器の修整もろくにない本物のハードコアエロをバリバリ描いていたのだ。ところがその後抜き漫画用ペンネームですらろくに本番もない言語道断なブツばかりを量産されて商業登場初期を知る自分はずっと憤慨していたのだが、ようやくまともにちんこまんこを合体させて往年の栄華の残り香をわずかに感じさせてくれたのが前巻。
幼いころから相手のことを知りつくし毎晩のようにまぐわってともはや夫婦同然なのに正式なおつきあいはしていないというなんとも微妙な関係のお隣どうし・秋夜と悠里の2人がさんざん迂回しまくったあげく最後ようやく互いの本心に気づきめでたく大団円……と3冊かけて展開したストーリーは数行で要約可能。掲載誌であるキャンドールの休刊で短縮ヴァージョンになったのかそれとも当初予定どおりなのかは不明だが、これ以上続けてもよけい話の密度が薄れるだけなので適切な引き際だったといえよう。
とまあ物語的コクは正直あまりないのだけれど、この作品を魅力的にしているのはなんといってもネイティヴ関西人であるこの作家が紡ぎ出す柔和な大阪弁の会話。著者あとがきで述べているようにいくらかの脚色があったり表現不可能なニュアンスを省いたりはしているのだろうが、年数回レヴェルで当地訪問をする俺的には充分に自然な響きと感じられる。メインヒロインたるややショート美乳女子高生・悠里たんはルックス的にも私的経絡秘孔直撃だが、このはんなりした口調で早口ぎみの科白をまくし立てられるともう心がキュンキュンしてたまりません。
そして濡れ場の方も近年のあずまゆき商業作品としては出色のデキ。2巻・3巻では巨乳おねーさま・美沙姉のグラマラスな肢体がようやく解禁されいっそう見た目も豪華に。さらに各話数ページだったセックスシーンが終盤では一気に増量され、ことに最終回直前の第20話ではページの半分以上が交合に割かれる充実ぶりだ。この回だけなら性器の修整を除き黄色い楕円物件にまったく引けを取らない。悠里たんの濃厚フェラからはじまりバックから小ぶりなお尻をわしづかみにして暴れん棒をガンガン突き入れるお風呂場ファックの威力たるや勃起中枢が臨界寸前ですよ。ほどよいサイズのおっぱいをまさぐるたび全身をのけぞらし甘い吐息をもらす彼女のキュートなイキ顔がたまりません。結合部の摩擦スピードを増すたびに表情をどんどんとろけさせてゆく悠里たんがしきりに膣内射精を懇願するのにお応えし、最後は彼女の内奥めがけ白くねばつく液体をたっぷりとプレゼント。
長らく不満の種であったヌルさ炸裂のエロシーンがようやく以前に近い水準にまで戻ってきて、次回作もこれくらいのエロさを保ってくれるのならまたデフォ買いしてもいいかなと思わせてくれた1冊。まあ口さがない輩はまだセフレのうちからゴムもつけずに犯りまくりなのをツッコむかも知れないが、個人的にはそうした誰得なリアリティよりもエロカワイイJKに毎回生で中田氏! のすばらしき虚構の方を断然支持する。いやあ関西弁萌えっ娘って本当にいいものですね。

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