2012-03-03

本年度のノーベル殺人賞。

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-奈塚Q弥「なぜこの銭湯は美少女客ばかりなのか」ティーアイネット ISBN:9784887744233
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

経営不振の銭湯を立て直すべく改善策をぶちあげた主人公だけどなぜかいろんな女の子と毎日際限なくセックスするハメになり連作シリーズ6本+売れっ子になるためアイドルは日々枕営業で大変短編2本。爆乳/巨尻なのに腰はキュッと締まったミラクルガールズと四六時中休むことなく交合しまくりの酒池肉林ファックに没頭できる作者この名義での7冊めは意外にもTIからの初リリース。
前単行本「OZの魔法使い」刊行からわずか5か月とずいぶん短い間隔での再会となったこちらはお値段こそ通常価格でありながら異様に束が分厚くて、既刊といっしょに並べるとこれ1冊だけ他の倍くらいの幅があり思わず笑ってしまった。帯でも「お得224ページ」と訴求されているようにおそろしいほどの高コストパフォーマンスを誇る。
巻末著者あとがきにあるとおり収録作品の執筆時期は2008-11年と比較的ワイドレンジなのだが、すでに絵柄はおおむね固まっている人ゆえトータルでの違和感はほとんどなし。いささか古典的なアニメ絵ながらチチやケツなどのエロパーツをやたらと強調する非常に扇情的なタッチはまさしくちんこをしごくために最適化されたもの。パックリとM字開脚しいくつものペニスに囲まれながら白濁液にまみれる女の子という身もフタもなく淫猥なカヴァーイラストの印象が中身のモノクロ原稿にもそのまま適用されると考えてよろしい。
現役女子高生にとなりのお姉さん、はたまたグラヴィアアイドルに人気絶頂ユニットメンバーときれいどころをそろえた女性陣はハイティーン巨乳っ娘で統一。髪型と乳サイズでわずかに差別化が図られているものの基本的に奈塚Q弥キャラはみなおんなじ造形なので、この作家初挑戦の方は表紙/裏表紙を見て女の子にグッとくるかどうかで購入可否を決めてよいかと。
コンテンツの過半を占める冒頭シリーズと単発アイドルもの2作の間に直接のつながりはないが、ギャグ担当の芸能プロ関係者が一部またがって出演しているのでいちおう関連作といえようか。いずれにせよ舞台装置をドンと据えたあとはひたすらキャラたちがまぐわい続けるインスタントエロコメなのでお話的にはスッカスカではあるものの、この割り切った作劇が自慰表明の際にはむしろ使いやすくてグッド。思考能力をムダに物語理解に割かれることなく摩擦運動に神経を傾注できる仕掛けだ。
1作品あたり平均30ページという膨大なヴォリュームのほとんどはボンキュッボンの肢体が入り乱れる密度の高い濡れ場に費やされる。銭湯もの連作では1on1&ハーレムエロのミックス、単発話では女の子1人に多数のちんこが群がる乱交と持ち味はそれぞれ異なるが、おっぱいの盛りを強調するアングルを多用したり執拗に性器結合部をクローズアップしたりのやらしい画面構成に彩られながらのガチンコファックは共通の美点だ。余白まで全部集中線や効果音で埋めつくした息苦しいほどのレイアウトでひたすら乳とちんことまんこが乱舞する光景が勃起中枢をダイレクトドライヴする。
のっけから股間にがっつかれチロチロ舌を這わせながらご奉仕されてぼくらの如意棒もピンとそそり立つ。反撃とばかりに大ぶりの乳首をいらい倒して下腹部を責めたてればこみ上げる快感に全身をのけぞらせ早くも洪水だ。すかさずぷっくりまんこの奥深くまでシャフトをねじこんでゆくとたちまち随喜の涙を流しよがりまくり。粘膜がめくれ上がるほどに激しく性器どうしを摩擦しつつホルスタイン級のバストを執拗に揉みしだき続けるうち女の子も痴呆のごとくよだれダラダラたれ流しはじめて絶頂間近だ。うわごとのように大声で膣内射精をおねだりするヒロインズのご要望どおり逆流するほどに大量のザーメンを子宮の奥深くへ射出しフィニッシュ。
物語的コクをほぼ放棄し男子女子の裸の触れあい実況中継に徹したたいへん合目的的な抜きツールで費用対効果は抜群。自分は芸能ネタだとあんまりおっきせず一部抜き評価を下げたものの、税込み1,050円でこのメガ盛りエロが楽しめるのだからお買い得だ。ルックス的には巻中カラー短編「アイドルは大事に育てましょう」主演女優のマキちゃんがもっとも我がちんこに響くのだけれど、激しくおのれのジョイスティックを活用できるのはやっぱりお風呂ファック満漢全席の連作「湯けむり良い気分」シリーズだなー。

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