-まひるの影郎「むしゃぶりお姉さん」エンジェル出版 ISBN:9784873064208
話○-△ 抜○ 消小 総合○
成りゆきでTV出演するハメになったヒロインがHなハプニングを生中継され連作2本+独立短編6本。ティーンから人妻までみなさんグラマラスボディを存分に活用しての濃厚ファックてんこ盛りでお送りする作者通算3冊めはエンジェル出版からの初コミックスだ。
2010年2月刊の前単行本「とこセン」から2年あまりとけっこうインターヴァルが空いてしまったが、いちばん驚いたのは知らぬ間に出版社を移っていたこと。以前の本拠地であるコミメガHを途中で買わなくなっていたのでコアを出ていたことに気づかず今回の新刊告知でようやく移籍を知った次第。
最新型ではないもののスッキリと親しみやすい一般青年誌/アニメ絵のハイブリッドなタッチで軽快エロコメというのがこれまでのパブリック・イメージだったのだけれど、今回の表紙イラストではいきなり劇画っぽい筆遣いになり彩色も妙におどろおどろしくなっていてビックリ。もっとも中身は従来どおりの絵柄だったのでひと安心したけども。とはいえもし店頭見本チェックができていなかったら俺もおそらく回避してしまったところで、正直このカヴァーは少なくとも過去作品からの継続ファンにとってはマイナスになるような気が。
収録作品については巻末に大まかな執筆時期の表記があるのみで1作品ごとの明細はないが、それによると大半はコミメガH時代に描かれたもの。推測するに年長女子アピールの強い数本がエンジェル倶楽部掲載のものなのだろう。ただ前述したように年上ヒロインものでも作画は従来路線なので、表紙を見てフェロモンムンムン熟女系を期待した向きは肩すかしを食らうかもしれない。
ヒロインの年齢層は10代後半~20代なかばとやや上方向ながら、あまり過剰にアダルト志向な作画ではなく逆に万人向けといえよう。一方おっぱいは約1名ひかえめな方がいるほかはたゆんとビッグで、ガツガツ膣内を突き上げるたび豊かな双丘が景気よくシェイクされるさまがなんとも眼福だ。
コアの作品多めということで物語も既刊2冊と傾向を同じくするコミカルな和姦ネタ主体。唯一の連作「ななは」シリーズのように設定をかなりスチャラカギャグ寄りにした作品もあるが抜きを阻害するほど過剰に笑いを取りに行くことはないのでちんこも安心だ。よってたかっての乱交や人妻をいただいちゃうなど演出次第ではダークになりがちなお話もこの人の手にかかるとスカッと明るく落としてしまうので読後感はきわめて爽快。
そうした物語面の軽やかさとは裏腹に濡れ場はなかなかに激しくて、とりわけ断面図を用いながらのダイナミックな挿入描写は白眉。男女ともお互いの性器を唾液やら愛液やらでビショビショに汚しながら熱っぽく情交にはげむさまがなんとも扇情的なのだ。カラミの最中はいささか胴体のデッサンがあやしくなるのだけれどそれすらも情欲を刺戟する格好の要素。
大ぶりの肢体をおずおずと開きビッグバストをあらわにする女の子に男根をいきなり押し当てながらニップルやらクリやらをグリグリ責めたてるとたちどころに下のお口をしとどに濡らす。準備万端の蜜壷にすかさずシャフトをねじこんでハードな往復運動をスタートだ。バックから桃尻を抱えこみなん度も腰を打ちつけるたび小刻みな嬌声をあげる痴態がやらしくてグッド。性器結合部をドアップでこちらに見せつけつつフィニッシュはM字開脚のまま子袋のいちばん深いところへたっぷりとザーメンをぶちまけられ絶頂のヴィジュアルを1ページまるごと使い展開だ。
カヴァーデザインと漫画本体との印象の乖離についてはどうも感心しないものの、コンテンツそれ自体は楽しさとやらしさを高次元でバランスさせた良質の抜き物件。出版社的に売り出したい路線と我が嗜好とは今後ズレてしまいそうだがこのコミカルな持ち味はせめて失わずにいてもらいたいものだ。今回収録分では受難に遭いつつも愛するお兄ちゃんのためけなげにがんばるヒロインがいじらしい「ナマドル★ななは」/「リアドル★ななは」連作がお話的にも抜き的にもマイフェイヴァリット。
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