2012-05-18

本年度の実務者内閣。

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-山崎かずま「美少女謝肉祭」エンジェル出版 ISBN:9784873064222
話○ 抜○ 消小 総合○

個性的なアプローチで男子に迫り来る少女たち短編連作シリーズ4本(うち描きおろし1本)+独立短編6本。思春期まっただなかの麗しきスクールガールがかいま見せるいっぱいの愛情とほんのわずかの狂気とをリリシズムあふれるタッチでみごとに浮かびあがらせる作者2冊めのコミックスはこの版元でのファースト作品集。
オークスより2010年8月刊の処女単行本「プチチチズム」から2年弱といくらか間隔を空けてのリリースとなったが、そのブランクの間も執筆活動は精力的に行っており複数の出版社でバリバリお仕事をこなしていた。今回はそのうち分量的にもっとも多かった「エンジェル倶楽部」掲載分が1冊にまとまったことになる。
萌え/オサレ/ヲタなどさまざまな要素を溶かしこみ美麗な描線でまとめ上げたその絵柄は可憐でいてほんのり頽廃的な雰囲気をもまとった魅力的なもの。ことに今作のカヴァーみたくほんのりセピアがかったシックな彩りのなかにキャラたちを配するといっそうその美しさが引き立つ。
このキャッチーな筆致でものされる女性陣はロリ主体だった前作からいくらか平均年齢が引き上げられ、一部例外を除いてほぼ女子高生専科となった。それにともない乳サイズも甘食クラスからプリンスメロン級へと増量されているのでつるぺたスキーは回避すること。個人的には前作にわずかに存在した巨乳さんがグッと心に響いたのでこの変化は大歓迎なのだけれど、いかにも漫画的な規格外ビッグバストなどはなくわりかし常識的な範囲だし若干盛りの少ない女子もいるので処女作で入門した人も大きなとまどいはないだろう。
物語傾向はこれまた前作同様に甘々ラヴからダークな恋愛まで(やや前者寄りだが)多彩ではあるものの、抜きツールとしてのわかりやすさを重視する掲載誌のテイストに合わせてか若干ストーリー構成がシンプルになった感じ。とはいえそれはイージーゴーイングに堕すのを意味するのではなくてアイディアの広がりやら心象描写やらをよりエロ方向へ集中させただけのことだから、登場人物の織りなす細やかな会話の妙だとかときにすれ違いときに重なりあう男子女子の微妙な心情表現だとかの美点はそのままだ。ことに今回テーマ連作のようになっている「少女○○」シリーズにおいて各話ヒロインがそれぞれ策略やら異常性癖やら執着心やらをふと覗かせる描写は秀逸で、女の子のかわいらしさ/オンナの怖さを兼ね備えたJKという生きものの本質を鋭くピックアップしてみせる手腕がグッド。それに辟易するか耽溺するかは読み手自身の選択にまかされる。
他のエンジェル倶楽部執筆陣に負けじと今回エロシーンもなかなかの充実ぶりを見せており、物語性重視の部分は保持しつつ濡れ場含有率もその密度も高まっているのが明確にわかる。ヴォリューム感を増した女体が多彩なアングルでぶちこまれ、わりかし直截的な科白まわしで淫語をバリバリばらまき快楽に身もだえするヒロインズの淫猥なお姿に愚息もたちまち硬直しようというものだ。
比較的肉づきのよろしい裸体を惜しみなくさらしながらステディな男子の分身をお口に含みご奉仕の積極攻勢に辛抱たまらずまずは先走り汁リリース。休むいとまもなくすべすべまんこをご開帳して挿入をいざなう彼女の計略に男子諸君は無条件降伏だ。すかさず激しい往復運動に注力すればおにゃのこもほおを紅潮させ甘い吐息をもらしてますます男の劣情を誘うのだからたまらない。きゅんきゅん内奥を締めつけながらしきりに膣内射精を懇願する彼女のお望みのまま最後は熱いザーメンをティーンエイジまんこの奥深くへ叩きつけ両者TKO。
作者の特徴的な部分は極力保ったまま抜きツールとしての完成度をグッと高めた今作は文句なく大幅プラス評価。個人的には先日お亡くなりになったRN掲載分もたいそう使えたのでできれば収録してもらいたかったところだがまあ次作以降に期待しよう。今回収録のものでは巻末あとがきでアンケが好評だったと著者自身述べた2作、幼なじみ女子のたび重なる誘惑に思惑どおり陥落の巻頭短編「少女トラップ」と、サバサバ系巨乳眼鏡お姉さんの明朗快活ファックがすばらしい「デンキヤサン」に俺も精液しぼり取られまくった次第。

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