-桃色卍流「まんじるとろとろ」ヒット出版社 ISBN:9784894655553
話○ 抜○ 消極小 総合○
双子姉妹(うち片方は自分の嫁)とちんこの乾くヒマもなく3P満漢全席連作2本+独立短編8本+フルカラーショート1本。快楽享受に積極的な女子どもが自分から熱い蜜壷を押し広げて肉棒ハメまくりイキまくりの肉食ファックを堪能できる作者通算2冊めのコミックスだ。
ゼロ年代なかばあたりから阿呍誌上で活躍する人だが、処女単行本「乱れ卍流」はやたらとバタくさい表紙に恐れをなしてパスしてしまい(作者さますいません)、以降つい最近まではわりと疎遠なおつきあいだった。それが同誌公式サイト内の作家ブログでその素顔に触れたことで自然と作品にも目が行くようになり、結果として今回のチャレンジを決意した次第。
ずいぶんリアル寄りの絵柄に見えた前作表紙のイメージからは一変し、このたびは非常にポップ&キュートなおにゃのこがパックリ股間をご開帳しながらのお出迎え。中身のモノクロ原稿もおおむねその印象に準じたもので、オーソドックスなアニメ絵にほどよく少女漫画テイストを混淆させたそれはじつにキャッチーだ。もっとも初出の古い数本はお顔の造形がずいぶんアダルトっぽく描線もやや荒々しくてと直近のそれとはっきり趣向が違うのが興味深いところ。そこから直近執筆のものへと至る間作者のなかでどのようなパラダイムシフトがなされたのか気になる。
そうしたいくつかの例外を除けば、登場する女の子のほとんどが童顔巨乳の万人受けするルックス。ただその年齢はかなり上方向で、ハイティーン数人のほかはなんと人妻が多数派で子持ち率もかなり高い。いかにも熟女系向きな昔の絵でそれをやるのはまあ当たり前で驚きはないけれど、ファンシィで年上感のまるでない現在の作画で奥さん全面推しをするのはなかなかおもしろいものだ。
奥方とくればエロ漫画的には不倫だのNTRだのが真っ先に思い浮かぶところだろうが、意外にもそうした雰囲気の作品は少なくて夫婦のノーマルな営みがむしろ多め。嫁共有だの人妻ハーレムだの不穏な雰囲気をにおわせる話もなくはないのだけれど、物語のトーンがいずれもむやみやたらと明るいので背徳感がないのだ。とりわけ女子側がみなテンション高く天真爛漫なヒロインばかりなのがそうした印象を補強する。自分はこうしたカラッとしたアトモスフィアを高く評価するのだけれど、寝取り寝取られの隠微な空気だとか禁忌を侵す悦びやらを希求する貴方には向かないかも。
これに加えて女の子サイドから押し迫りガツガツと精液搾取につとめる超攻撃的な濡れ場が単行本全体にただようポジティヴィティを決定的なものとする。まるで洋ピンのようにニッコリ微笑みつつ性器どうしを打ちつけ合うスポーティーなセックスは湿度0%のピーカン晴れ。ちんこまんこの果てなき摩擦運動を断面図入りで詳細中継しながら派手に液汁をぶちまけマシンガンのごとく淫語乱射の豪快きわまりない肉体派エロスは強力無比。
まるんと巨大なバストへみずから男性器を誘導してすかさずパイズリ&フェラのハードなオフェンスにのっけから主導権はヒロインの手に握られる。有無を言わさず射精を強要されると休むいとまもなくこんどはM字開脚で下腹部の茂みへ挿入をおねだりだ。リクエストどおりに暴れん棒をフェードインさせればたちまち彼女らお口もヘロヘロにヨダレダラダラたれ流し法悦の態。いくたびも膣内を貫かれてはだらしなくよがり狂い強烈な締めつけを披露する。辛抱たまらず大量のザーメンを子宮の奥底へはなったその刹那ヒロインもファイナルアクメ。
欲望充足に忠実な女の子ぞろいで大和撫子的奥ゆかしさは望み薄ではあるけれど、ウジウジしたところのいっさいない日本人離れした気っぷの良さはとにかく読んでて爽快。絵について先入観があったとはいえこれまできちんとフォローしてこなかったおのれの不明にひたすら恥じ入るばかりだ。ともあれ以後はきちんと追いかけてゆきたい所存であります。収録作のなかでは唯一の連作にしてパワフルな双子えっちがとにかく実用的な「よめ×よめ NIGHT」/「よめ×よめ DAYS」両作と、女の子の常軌を逸したアホビッチぶりがなんともすがすがしい短編「ないしょしよ」がマイフェイヴァリット。
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