2012-06-30

本日の三等駆逐艦。

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-東雲龍「彼女とフェチのエロい関係」竹書房 ISBN:9784812479094
話○ 抜○-△ 消大 総合△

キス以上に進ませてくれない彼女のそのワケは前後編&描きおろし後日談+独立短編7本。マークなし。ちょっぴりアブノーマルなご趣味をお持ちの女の子がその性癖を全開してキュートに激しく乱れまくる光景がなんとも眼福な「実力派情欲系」(帯コピーより)作者最新刊は再録等を除いた通算15冊めにして当社からの初単行本だ。
傑作集的な扱いで今年4月に上梓された三和出版からの直近作「ウレごろお姉さん」はまっさらの新刊ではなく当ブログのレヴュウ対象外だったので、記事にするのは1月刊のエンジェル出版「デレてみだら」から半年ぶり。また非成年扱い単行本としては2011年に実業之日本社から出た「ひめ・ごと」以来。慎太郎シール誌の「Namaikiッ!」などに2009-12年執筆の読み切り群および1連作を収録する。
少女漫画直系の非常にキャッチーな絵柄を武器に最近はエロ漫画のみならず一般誌にも活動の輪を拡げている作家だが、以前のやや粗っぽい筆致がここ数年はバランスよく精緻にまとまってきてシルキーさがアップ。そのぶん瞬間最大風速的なパワーは抑えめになった印象だけれどこれが洗練ということなのだろう。ぱっつんボディの水着っ娘が挑発的にこちらを見つめてくるカヴァーイラストなどその視線だけでおっきしちゃいそうなできばえですよ。
コンビニ売りゆえ必然的にオール18歳以上となる今作ヒロインたちがくり広げるのは巻末著者あとがきで述べられているように「特殊すぎない変わった性癖を持った女の子」の明朗快活エロコメ。乳首なめなめやアナルH、屋外露出からお仕置きプレイにザーメンぶっかけと、禁じられた行為の数々をようやく解禁され嬉々としてそれらに没頭するおにゃのこの陶酔しきった表情がじつに扇情的なのだ。男子サイドも一瞬引くもののいつしか彼女とシンクロするように興奮し情欲をたぎらせるのだからまったくゴチソウサマ。
東雲龍ならではのダイナミックボディを大いに酷使するエロシーンはたいそう見栄えのするフォトジェニックなもの。not黄色い楕円仕様ゆえ性器附近は真っ白で、そもそもちんこまんこの存在があらわになるようなアングルが極力回避されているのは残念きわまりないものの、そのぶんをこちらは全面解禁のたゆたゆバスト描写や淫猥なアクメ顔むき出しのフェイスなどでカヴァーする。
女子サイドから積極的に迫られ息子を胸の谷間に拉致されてさっそく先走り汁を放出だ。すかさず暴れん棒を股間へ誘導しみずから腰を沈めてほおを紅潮させはわわ口でハートマークをばらまきよがりまくるさまがなんともエロっちい。非日常的なシチュのさなか倒錯した興奮に脳みそを支配され幾度となく絶頂に達する彼女の内へ外へとフィニッシュは大量の白い飛沫をお見舞いだ。
変態性を前面に押し出しつつもそこにつきものの背徳性やほの暗い衝動などは上手に隠蔽して気持ちよさのみを引き出す卓越した手腕が光る1冊だ。あからさまな鬼畜/凌辱ネタを出さずに凡百のコンビニエロスと差別化するには格好のコンセプトで、アイディア次第で今後いくらでもシリーズ継続できそう。女子S/男子M風味のいくつかは私的嗜好と合致しないため若干採点をマイナスしたが、女の子に責められ逝かされるのが大好きな諸兄ならむしろ本望と思われ。俺としてはオイルマッサージから本番突入しヒロインが絶品アクメ顔さらしまくりの「Oil Panic!」と、会社では地味っ娘の同僚女子が痴女プレイでご奉仕&トイレで絶頂「シークレット トレイン」で快く摩擦運動にいそしんだ次第。

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