話△ 抜◎ 消小 総合○
性欲旺盛妄想真っ盛り厨房の主人公はバツイチ出戻りな隣家のお姉さんのお導きで毎日サルのようにつがいまくり長編5話+独立短編1本。コッテリ暑苦しい絵柄で見た目どおりの特濃ファックを延々くり広げる鉄板抜きツールを星の数ほど世に送り出してきた大ヴェテラン待望の最新刊は通算22冊め(うち再録3冊)の単行本だ。
1995年に司書房でデビューしたこの作家のキャリア最初期からおつきあいしている自分は彼へ要求するものがはっきりしているのでコミックスは内容次第で買ったり買わなかったり。大まかには和姦メインで10代中心ならゲット、強姦系で熟女フィーチャーなら見送りという感じだ。よって直近の長尺凌辱もの「姦獄島」はスルーしていて、その前に出た和姦/強姦混載の「牝辱館の未亡人」以来の購入となる。
アイラインくっきり/ほおに斜線入りまくりの90年代風アニメ絵はこの人が世に出たころの最新モードではあったのだけれど、それを現在に至るまで基本的には踏襲している。髪型などは昨今のトレンドを導入したり崩し顔が年々プレーンになったりとマイナーチェンジはあるとはいえ、近ごろ流行りの萌え絵に慣れた読者にはその古色蒼然たる出で立ちに圧倒されることだろう。いまや絶滅危惧種となった手塗りのカラー彩色もそうした印象を補強する。もっとも後述するようにいざ読みはじめればそんな懸念はどうでもよくなってくるのだけれど。
今作コンテンツの大部分を占める長編「夏艶発情期（なついろざかり）」の主演女優・牧姉こと牧絵さんが28歳、巻末読み切り「ゆるキャラ小悪魔」ヒロインのユメが大学生と比較的女子の年齢層は高めなのだが、おおむね年相応の熟し方をさせるじゃみんぐキャラにしては牧絵さんが若々しい感じだったので購入を決意した次第。また長編では牧絵さんの友人たる肉食系女教師・由梨先生も抜き担当として参戦し多彩な嗜好をカヴァーする。
ロングラン堕ちものなどでは凝りまくった作品世界構築&ジェットコースター的波瀾万丈ストーリーを展開するのだが、今回は長編も読み切りもいさぎよいほどに物語はインスタント。「夏艶発情期」は典型的な「お姉さんが教えてア・ゲ・ル」系の性的指南ネタだし、「ゆるキャラ小悪魔」の方はヤマもオチもないカップルイチャラヴもの。よって高尚な作品性やらをお求めの方にはまったく不向きだが、この作品集の真価はそこにあるのではない。
すなわち、セクシーダイナマイツボディを縦横無尽に駆使しながらたぎるちんこと濡れるまんこの終わりなき闘争を超高密度でくり広げるハードファックこそがじゃみんぐ最大の武器だ。巨大な乳尻のクローズアップは当然のこと、やたらワイドな乳暈やら盛大にはみ出た陰唇やらすべてが大ぶりのエロパーツをえげつなくはしたなく接写するアングルを多用しダイナミズムを演出。加えて手コキ足コキフェラパイズリとたたみかけられる接触プレイに青姦コスプレ露出ハメ撮りと羞恥心をあおるシチュの連続投与によりわずか0.1ミリ秒で勃起中枢を完全制圧する。
お顔を凌駕するレヴェルの爆乳を着衣からこぼれさせグチャグチャに濡れた完熟まんこをさらけ出しては女子ども挿入をおねだりだ。辛抱たまらず血管ピキピキの暴れん棒をフェードインした刹那、端整な表情をケダモノのそれへと変貌させてひたすら快楽享受に専念する痴態が淫猥でたまらない。ズブズブと擬音やら分泌物やらにまみれつつ粘膜どうしを激しく摩擦し続けるさまはもはや白痴同然だ。周囲の視線も気にせずしきりに膣内射精を懇願する彼女のドスケベまんこの奥深くへたっぷり種つけ×エンドレス再生で肉欲のサバトはいっこうに終わる気配なし。
ドロソースの濃縮エキスを24時間ぶちこまれるみたいにクドく粘っこく執拗なセックスシーンの連鎖反応はコキ盛りの中高生といえどゲップをもよおすこと必至。甘酸っぱく初々しい恋愛模様などを希求する向きには死んでもオススメしないが、どのページを開いても性器と淫語以外出てこない問答無用の精液分泌支援ツールで効験あらたか。個人的には昔みたいにもっとJKものを描いてほしいのだけれど、果てなく続く執筆活動のなかでまたアンテナがそっちへ向くこともあるだろうと期待しとこう。
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