2012-07-05

本日のカウボーイ疾走。

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-オザケン「姫物語」ティーアイネット ISBN:9784887744363
話○ 抜○ 消小 総合○

主人公のもとへある日突然江戸時代から現代日本へお姫様がやってきて一騒動中編4話&描きおろし番外編+財閥令嬢に献身的に仕える使用人の部屋にはお嬢さまそっくりの人形が……連作2本。たっぷりボディを駆使してキュートかつけなげに乱れまくるおにゃのこてんこ盛りな作者通算7冊めは成年仕様の第5弾でありこのペンネームでの3rdコミックスだ。
まるごと1冊長編作の前単行本「発情るオトメ」の刊行からちょうど1年を経てリリースの今作は中編+2話構成連作と2つのコンテンツを収録。小沢田健吾名義時代からずっとフリッパーズ・ギター縛りの作品命名をしていたのは素材がいよいよ枯渇したのか前作から途切れてしまい個人的には残念。まあ元ネタの人たちがめっきり活動停滞してるのがいかんのだけれど。
オーソドックスな一般青年誌調のタッチは年々洗練されて、デビュー当初はやや粗く感じた描線も気にならなくなった。わりとさわやか系の絵なのにガチエロ原理主義のMujinの誌風にあわせてか前作のジャケはややお色気過剰に思えたのだけれど、その点今回の表紙絵は中編作メインヒロイン・沙代さんのかわいらしさがストレートに出ていてグッド。
物語は中編/短編連作のいずれもお姫様だのお嬢さまだのと庶民男子との明朗快活ラヴ・アフェアをじっくり描ききるいつものオザケン印。ただ巻頭からの長尺ストーリー「大名のKomachi Angel」はヒロインが徳川時代からタイムスリップしてくるという突飛な設定を附与して時代ものと現代ものを融合させんとした意欲作だ。お江戸パートの方がいろいろなんちゃって時代劇風で怪しげではあるものの、凡庸なラヴコメに飽き足らず新機軸を持ちこもうとする姿勢は評価したい。
もう片方のこちらは通常現代もの連作「男と女のラブ☆ドール」が単独ヒロイン制を採るのに対して、「大名のKomachi Angel」は長丁場が保たないのかほかにも妹分だのくノ一だの遊女だの抜きキャラを適宜投入し目先の変化をつける。個人的にはこっちの話も沙代さん単品でぜんぜんOKなのだけれど、みなさん乳サイズをはじめとした外見的属性を上手く違えてなんとも眼福だ。もっとも俺としてはヒロイン増殖よりはむしろ沙代さんの卓越したキャラ造形を本作の勝因として挙げたい。当初のワガママで高飛車な雰囲気からオハナシの進展とともに態度も表情も柔らかくなり一途な性格を強調することでラヴ度もアップ。これがあるから終盤で彼女にまとわりつく悪評を振るうべくアクションを起こす主人公の言動に真摯さが増すし、またその後の大団円もよりいっそう心にしみ入るのだ。
ダイナミックな肢体を縦横無尽に駆使するエロシーンはTIの伝統のである性器強調ド迫力アングル多用のそれ。血管バキバキのちんこを柔肉ビラビラのまんこめがけて銃剣のごとく突き立てながら幾度となくストロークをくり返す。粘度の高そうな分泌物にまみれながらアヘりまくるエロメスどもの痴態にぼくらのエレクチオンも止まらない。
派手に揺れる2つの乳袋をサイドから持ち上げ揉みつくしたのちしとどに濡れた蜜壷へ暴れん棒をフェードイン。ミチミチ音を立てながら粘膜をこじ開けられて女子ども悶絶だ。忘我の態でだらしなく口を開け小刻みに嬌声を発し突き抜ける快楽に身もだえする光景がなんともエロっちい。肉ヒダがめくれ上がるくらい往復運動のスピードを加速させてシメは特濃ザーメンを子宮のいちばん深いところへ限度いっぱいまで注入だ。
私的嗜好のせいで今作のふたつのパートのうちお嬢さまの方はそんなにグッとこなかったのだけれど、無垢なお姫様をエロエロに開発する冒頭中編の方は気持ちよく使わせていただいた。あとはどうせ妄想なんだからおまけ漫画の濡れ場にショートヘア眼鏡っ娘な主人公の妹も登場させてくれてたら我が評価は青天井に(ウソです)。ともあれお話はさわやかにエロスは激しくという従来路線どおりの鉄板抜きツールでございましたよ。

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