-飛龍乱「妹はアイドル!?」茜新社 ISBN:9784863492974
話△ 抜○-△ 消小 総合△
超人気アイドルグループで活躍する妹を通じその他のメンバーとも続々ハダカでおつきあいしては膣内射精三昧表題作長編10話(プロトタイプ2話&本格連載8話)+独立短編2本。誰もが思い浮かべるあのユニットをモティーフに虚実入り交じったハーレムエロスを怒濤のごとく展開する作者今年に入り初のコミックスだ。ちなみにこちらは先日レヴュった上田裕と同様、前月末に発売された物件の遅延購入報告となる。
この作家の単行本はいっとき超年長系専科となり私的嗜好とまったく合わずにごぶさたしていた時期があったのだけれど、今回は去年10月刊行の前作「美乳少女と艶乳ママ」から連続しての購入とあいなった。たしかに現在も熟女ものの執筆メインとはいえこのタイトルなら10代女子を登場させないわけがないはず……と一抹の不安を抱きつつもレジへ。
前世紀から長きにわたり活躍し現在も第一線で執筆を続けているエロ漫画界でも他にほとんど例のない存在で、キュートなアニメ絵ベースの作画を時代の潮流や作風の変化に合わせて微妙にいじくりリフレッシュ。ただここ数年はやたらと人妻だの母親だのが増えた関係で頭身がむやみに上がり顔の造作がリアル寄りに振れて愛らしさがすっかり薄れてしまった。さすがに今回はJK主体ということで絵をだいぶカワイイ方向へ戻してきたけれど、欲を言えばもっと露骨に萌えフレイヴァーを導入してもらいたいところ。
この単行本を店頭で見かけ購入する人の多くは、オーソドックスな兄妹和姦の読み切り2本は置いといてモロに某アイドル集団を連想させる設定のタイトル・チューン目当てに購入したことだろう。妹もその一員として活動しているグループにスルスルと主人公が入りこみアイドルたちをちんこパワーで次々に征服し同時に彼女らの悩みも解消というご都合主義全開の物語はあまりにも陳腐であるものの、ヴェテラン作家だけあってヒロインの描き分けに気を配り適度に緩急をつけながらの語り口で抵抗なく読ませてしまうのはさすが。
1話めで主人公の妹でありグループ内で人気No.1の正統派アイドル・有美を早々にご賞味したあとはタイプの違う構成員たちをサクサク堕としてゆくギャルゲーライクな構成。途中からは潔癖症の克服だのテンパり状態のなだめ役だのをこれまた実在人物そっくりなプロデューサーの指令により遂行しつつえっちにいそしむ。巻末著者あとがきにひょると登場キャラの名前や性格は意図して元ネタから離してあるとのことだが、これだけそっくりな舞台装置を与えられれば作中の立ち位置などで容易に類推はできるはず。主人公とのセックスで彼女たちの抱える問題はすべて解決され、みな一人前のプロとして独り立ちしたその勇姿を見つめながら彼は本格的に芸能界へ関わることを決意し……というどこまでもドリーミンな結末は全男子垂涎のサクセスストーリー。
多種多様な造形のアイドルたちを好き勝手に食い散らかすエロシーンは奇抜なプレイこそないが各種エフェクトの多用によりゴージャスに彩られる。ほぼ例外なくムッチリ大ぶりな乳尻をお持ちの彼女らをステージ衣装のまま押し倒し、景気よくアイドルまんこをご開帳してはゴリゴリ暴れん棒をねじこみ本番突入だ。
粘膜どうしがこすれあうたび液体が派手にはね女の子は随喜の涙を流し嬌声放ちっぱなし。マシンガンのごとく発せられる淫語と16ビートで刻み続けられる擬音とを伴奏にしながらアイドルがしちゃいけないアヘ顔さらしてよがり狂うメスどものいちばん深いところめがけて白くねばつく体液の奔流をダイレクトに叩きつけて両者ダブルノックアウト。
3次元アイドル知識皆無の俺としては題材にいまいち興味が持てず、またキャラメイクにいまだ昔日のかわいらしさが完全には戻らぬ様相で採点を若干マイナスしてしまったが、現実世界とのリンクをそれとなくにじませた設定にニヤリとできるアイドルヲタなら評価200%増しで。一方で巻末の短編2本は元ネタ準拠から解放されているぶん造形も漫画ティックにキュートで、自分的にはこちらの方がちんこを活用できたです。
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