2012-08-26

今宵の最終定理。

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-ほりとも「アンリアルシンドローム」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799203019
話○ 抜○ 消小 総合○

幼いころから義妹としていっしょに暮らしてきたスキュラっ娘の様子がなにやらおかしくて本編&描きおろしフルカラー導入部+独立短編9本+おまけ1ページ漫画劇場4本。モンスター少女との甘く激しいラヴ・アフェアを中心にヒトならぬものと人類の交わりを優しい筆致で描き出す作者最新刊は通算4冊めの単行本だ。
まるで少年誌にでもいそうな素朴で毒のないタッチでもってガチの触手凌辱ネタ(でもラヴラヴ)を展開するといういかにもKTCでしかお目にかかれないタイプのこの人、前作「テンタクルプレイ」からおよそ1年少々と順調なペースでのコミックス刊行となっている。主たる活躍の場である同社の「コミックアンリアル」誌上ではほぼ毎号のように顔を見せる働き者で、もはや執筆陣のなかにあっても中堅どころとなりつつある感じ。
このハートウォームな絵柄でつむがれるヒロインたちは単行本表題が示すとおり非実在のファンタジー世界住人やら擬人化モンスターやらばかり。よって年齢についての言及はあまり意味がないが、ほとんどは愛らしいフェイスに比較的ご立派なバストという万人受けの組み合わせだ。ごくまれにアダルトっぽい造形のヒロインも描くけれど、宝石のように大きな瞳と幼さの残る顔立ちの思わず守ってあげたくなるタイプの女の子がやはりジャストフィット。
そのなかでも多数派である獣人系女子がなんといってもコンテンツの主流で、既刊ではヒューマンの女の子に無人格的な触手ウネウネがからむ系統のがメインだったのをいくらか方向転換。ラミアだのスキュラだの名称こそモノモノしいが彼女らはいずれも現代日本の底流に脈々と息づくRPG文化から派生したいわばお馴染みのモンスターの擬人化/萌え化ゆえ、解説などなくても大半の人はひと目でそれと理解できるはず。むろん乳やまんこだののエロパーツはきちんと人間互換なので、特別常人とかけ離れた嗜好の持ち主でなくても息子をしごくのに支障はない。
そんな彼女らとおもに人間男子とがアツアツのイチャラヴをくり広げるのが本作の黄金パターン。従来路線の触手ものではオチこそハッピーに締めるものの導入部はどうしても凌辱ティックになりがちだったのが、女の子モンスターをヒロインに据えることでしょっぱなからベタ甘風味を保つことに成功。若干ツンデレっぽく拒んでみせる娘もいなくはないけれど、情熱的なキスを交わしたらあとは誰はばかることなく赤面もののラヴワード連呼だ。
むっちりツヤツヤの肢体をフル活用する濡れ場では人間どうしと変わらない甘やかな睦みあいと獣人っ娘ならではの奇抜なギミックとを上手にブレンド。ウネウネする触手やらヌラヌラのしっぽやらをちんこに巻きつけてきて絞りあげるプレイなどはモンスターならではの妙技だ。また逆パターンとなる人間女子×触手では攻守が逆転してぷっくりまんこをひたすら無数の生殖器様のモノでなぶられ尽くすおなじみの光景が出現。いずれも最終的には女の子が下腹部をハードに貫かれ随喜の涙を流しながらハートマークを連射してはしきりに膣内射精をおねだりする王道のキメシーンが大ゴマ使って展開され、辛抱たまらず大量のザーメンを彼女の子宮いっぱいに注入しフィニッシュへと至る一連のシークエンスを詳細断面図つきで実況中継。
いまいち感情移入しづらい触手ものから異形とはいえ人類と変わらぬ喜怒哀楽を持ったモンスターっ娘主体へとパラダイムシフトを果たしたおかげで抜きツールとしての普遍性がグッと増した。もとより完全無欠の和姦志向作家なだけにこちらの方がストーリーテリングにも無理がなく、また触手ネタには他にもオーソリティがいるので今後は本作の路線を踏襲してくれると自分的にはありがたい。そんな嗜好の俺ゆえ今作ではタコ足っ娘と永遠の愛を誓う冒頭連作「妹はスキュラっ娘」と、ムチムチ包帯姿の死体ちゃんが異様にエロっちい「マミー☆メイド」がお気に入りでございます。

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