2012-11-25

今宵の反軍演説。

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-甚六「ラブ・レター」ワニマガジン社 ISBN:9784862692214
話○ 抜○ 消小 総合○

級友男子から告白され愛を育むヒロインはその影で中年教師の性奴隷として調教を受け続け表題作中編3話&描きおろしプロローグ/エピローグ+童顔巨乳母の無防備ぶりに息子は辛抱たまらず連作2本+犯りたい盛りカップルがところかまわずH三昧連作2本+独立短編2本+フルカラーショート1本。デカ乳デカ尻女子連中が凌辱でもラヴラヴでも大活躍の作者3冊めにして当社からの初コミックスだ。
登場したときから抜群の画力と明るくさわやかなエロスを武器に業界を席捲してきたこの人だが、2008年刊の前作「思春期は発情期。」から今作のリリースまでじつに4年半もの歳月が経過。その間に処女単行本「ブルマママ」の再発があったとはいえ、まさかこんなに待たされるとは思いもよらずやきもき。
初出一覧を目にして気がつくのは、「マガジン・ウォー」発の巻頭ショート漫画「弟嬲り」を除いた全作品が「コミックメガストア」/「コミックホットミルク」掲載であること。すなわち、ワニマガジン社から発売にもかかわらずこの版元の雑誌に載ったものはひとつもないのだ。本来ならば両誌発売元のコアマガジンから出てもおかしくないのに出版社が変わったのは編集スタッフがまるごとコア→ワニへ移籍したためで、おそらくはそのゴタゴタがあって刊行も遅れてしまったのだろう。そこにはやんごとなき事情もあるのだろうけれど、作者本人と関わりのない事象で読者まで振りまわされるのは今回限りにしてもらいたいもの。
ともあれデビュー当初から完成形だったスッキリさわやかなアニメ/ゲーム系の絵柄はむろん健在。むやみにトーンを多用せず描線もシンプルなのに画面からくっきりとキャラクターが立ち上がってくるのは、ひとえにその非常に高い空間把握能力ゆえ。この魅力的な筆致でもって生み出されるビッグバスト/ワイドヒップな女の子たちはもぎたてJKから子持ち主婦まで多種多様だが、今作では物語の設定的に年長でもあどけない系ヒロインが多数派なので大人の魅力プンプンアダルトさん好みの方は要注意。
明朗快活なタッチにふさわしい伸びやかな愛の交歓がこれまでは支配的だったのだけれど、この点で本作では大きなパラダイムシフトがなされている。描きおろしパートを含めて本作のメインコンテンツを構成する表題作「ラブ・レター」では以前まったく見られなかった問答無用の凌辱調教NTRがくり広げられているのだ。これまで強要プレイや複数姦を描いたことはあってもノリはあくまで軽かったのだが、こちらはヒロインが卑劣なキモデブに延々いたぶられ卑劣な手段で快感を引きずり出され想い人の目前で犯されとド真っ暗一直線。その他の作品は従来同様のライトな雰囲気だけによけい落差がきわ立ちなんとも複雑な味わいだ。雑食の自分的には無問題ではあるものの、イチャラヴな甚六作品だけを摂取したい和姦スキーな君は全力で回避すること。
一方でエロ的には明暗それぞれの特色を活かしたプレイがてんこ盛りで勃起中枢を効果的に刺戟してくれる。タイトル・チューンでは言葉責めにスパンキングや公開レイプと凌辱フルコースが展開され、後半部では一転濃厚なフレンチキスからきつく抱きあいながらの密着ファックと対照的な性のありようで2度美味しい仕組みだ。
和姦/強姦いずれもたっぷりサイズの女体が画面いっぱいにのたうつエロシーンの迫力は素晴らしく、もっちりした肢体をまさぐるたび砲弾型のおっぱいが揺れモサモサのアンダーヘアが躍動する。ヴォリューム満点の安産型ヒップを抱えこみピンク色の肉ヒダの奥深くへ欲棒をねじこめばこみ上げる衝動に随喜の涙を流し歯を食いしばって快感にうめく彼女の痴態がたまらなくエロっちい。粘膜がめくれ上がるほど性器どうしを打ちつけ合い大量の淫語と擬音にまみれながら絶頂を迎えんとするヒロインの子宮の奥底へザーメンの奔流を大量に叩きつけて種つけ完了。
シチュ次第で軽やかにも重苦しくにも自由自在に変貌する高水準のヴィジュアルはエロ漫画界でも屈指のレヴェルで、愛され/虐げられるヒロインの艶やかな媚態にちんこの活用も大いにはかどることだろう。また出版社移行でいちばん心配していたワニ基準のひどい修整もさほど濃くないトーン消しと許容範囲に落ちつきまずは安堵。今後は本作編集の立ち上げた新雑誌「コミックゼロス」をホームグラウンドにするもようで、こんどは瑣事にまどわされず執筆活動に専念していただき次回作には短めのインターヴァルでお目にかかりたいものだ。収録作のなかでは見た目ティーン同然のキュートすぎる短躯童顔巨乳お母さんが濡れ場では淫猥に乱れまくりの「ろりきょにゅママ」連作で死ぬほどマイサンを摩擦しまくり。

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