2013-03-25

本日のロマン主義。

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-Cuvie「Heavenly」富士美出版 ISBN:9784799501948
話○ 抜◎-○ 消極小 総合○

泥酔した女を自宅に連れこみレイプして以後もことあるごとにその肉体をむさぼり前後編+侯爵夫人と禁断の逢瀬を過ごす庭師はふとしたことで小間使いの少女とも関係を持ち前中後編+独立短編3本。汚れを知らぬ少女から貞淑な人妻までひとたび理性のタガが外れればみな獣のごとくよがり狂う浅ましくも淫蕩な牝どもの痴態を余すところなく実況中継の作者最新刊は黄色い楕円仕様としての17冊め。なおこのたび購入のものは特典としてとしてオーディオドラマDVDが付属する初回限定版だが、円盤の方は未開封ゆえ記事は漫画本体のみへの言及となるのでご容赦を。
一昨年12月にワニマガジン社より発売の前単行本「肌色レンアイ」から1年ちょっと、その間に先に限定版で出た同じ版元からの「Girlie」通常版リリースもあったとはいえ完全新作としてはひさしぶり。一般誌との兼業もずいぶん長くなったがマークつきでの執筆量もまったく衰える気配がなく、徐々に非エロに重心が移りすっかり成年誌ではごぶさたになるパターンが圧倒的に多いなか賞賛に値する。
繊細な描線とクリアな画面構成による比較的あっさりしたヴィジュアルを用いつつ、それとは裏腹に熱に浮かされたごとくヴィヴィッドに揺れ動く表情と被虐/嗜虐の情動を揺さぶるかのような科白まわしとに彩られた異様にエモーショナルな濡れ場を読者の目前に提示するそのギャップがここ数年の変わらぬセールスポイント。わずかに停滞したかと見えた時期はあったけれども、それを乗り越えてからはぐんぐん濡れ場の高揚感がアップして以後ずっと高値安定。
すべてコンビニ売り誌の「ペンギンセレブ」を初出とする収録作は2010-11年と比較的新しめのものだが、単行本化のペースが遅いのでごく直近のものはまだ入っていない。まあ現在の人気を考えればお蔵入りになることはあんまりないとは思うけど、もっとモリモリコミックス化してほしいところではある。表紙の印象だと既刊よりアダルティな雰囲気なのだが登場するヒロインたちは妙齢の女性のみならずちゃんと10代のヒロインもいて、Cuvieの描くティーン女子大好きっ漢の俺としてはありがたいところ。
作品傾向も初出が慎太郎シール誌のわりにはずいぶんきわどい題材も取り上げていて、ことに2つある続きものはどちらも脅迫ありレイプありではっきりとダーク寄り。とはいえ他社でよくやるような見てるこっちが赤面ものの青春ラヴコメも同時収録なのでイチャラヴスキーも安心だ。ベタ甘和姦からガチ凌辱までなんでも描ける人だけに、個人的には今回みたくどっちの系統も一緒くたに入っている方が明暗のコントラストがいっそうくっきりして好ましい。
ラヴラヴでもラヴレスでも濡れ場は等しくハードコア志向であり、大胆に性器を使役し幾度となく膣内射精をくり返すガチンコファック満漢全席がお出迎え。ことにヒロインの平常時(ロウギア)→クライマックス(トップギア)へ至るまでの多段変速のごとき表情変化の妙がじつにエロティックなのだ。いわゆる白目剥きアヘ顔とはまた違う、瞳の焦点を失い涙とよだれで顔面をグシャグシャにする女性陣のアクメっぷりは淫猥ななかにもちょっと崇高ささえも感じさせるスグレモノ。
白い裸身を惜しげもなくさらすヒロインを抱きすくめ濃厚に舌をからめて身体の感触を確かめあう。早くもほおは朱に染まりうっすらと肢体に浮かんだ汗は蜜壷に流れこんで愛液にまぎれこみ男のものを迎える準備は万端だ。ゆっくりと秘肉をかき分けて抽送を開始するとたちまち甘ったるい嬌声が周囲に響きわたり勃起中枢を激しくドライヴ。涙を浮かべトロトロに表情を崩して淫語をフルオート連射するその痴態がたまらなくいやらしい。全身をのけぞらせ男の背中を強烈にホールドしながら幾度めかの絶頂を迎えようとする彼女のアクメまんこの最深部へザーメンの奔流を勢いよく放出だ。
いわゆる限定版商法をやられると購入のハードルが一気に上がってなかなか手出ししづらくなるのだが、この人くらい単行本が安定してエロいと苦悶しつつも買わざるを得ない。Cuvie作品に関してはほの暗いタイプの物語の方がマイちんこに響く自分としては比較的そっち系が多めのこの会社の刊行物がやはりフィットするというのもあるので文句をたれつつ次も先に出る高いやつを買ってしまいそう。収録作のなかではサブヒロインのロリっ娘小間使い・おたかちゃんが無理やり処女を散らされオンナに目覚めていくさまがむやみやたらとエロすぎる(あっ、正ヒロインの奥さまは正直どうでもいいです)大正浪漫ダークエロス「硝子」と、一途に好き好き光線を向けてくる女の子に男子の方もついついほだされ青春情熱ファックの「恋」で腎虚になるまで自家発電。

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