2013-04-11

今夜のカラー・ミー・ポップ。

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-オザケン「純情愛玩カノジョ」ティーアイネット ISBN:9784887744691
話○ 抜○ 消小 総合○

みずから高性能ロボットと名乗る少女とのうれし恥ずかし同居生活スタート長編4話+幼なじみ男子2人女子1人の幸福な関係はいつしか壊れはじめて前後編+前単行本収録シリーズ外伝1本。スカッとさわやか純愛もどんより鬱めく劣情もドンと来いの作者最新刊は通算8冊めにしてマークつきとしての第6弾でありこのペンネームでの4thコミックスだ。
元来は小沢田健吾と名乗りデビューしてTIでも最初の2冊はそちら名義でリリースされたのだが、いまではすっかりこちらのカンバンが板について以前の記憶はだいぶ薄れてしまったなあ(他社仕事では以前の名前を使用しているようなのだけれど)。てなわけで去年7月に上梓された前単行本「姫物語」から1年経たずに順調なペースでの新刊発売。
クッキリハッキリ一般青年誌調の絵柄で剛速球ストレートの青春ラヴコメを展開するのがキャリア初期からの特徴。ただ今回の表紙イラストはこれまで以上に女の子の造形がキュート寄りになっていて少々驚く。それについては後述のように中身を読めば理由が判明するのだが、ともあれ俺としてはなにがあろうとデフォ買い作家であるのでそのまま手に取りレジへ向かった。
今回のコンテンツを構成するのは前作のインターミッション的な巻末短編「姫のとなりでねむらせて」を除くと2つのパートに分けられる。まずは実質的なタイトル・チューンでありカヴァーイラストに登場の人間型ロボット・ユウとご主人様・勝の一世一代イチャラヴ「ビリーヴ・マシーン」。そしてもう一方が突然そちらに割りこみ巻の真ん中に収録された前後編「君はその瞳で嘘をつく」。最初なぜこうして唐突に長編をぶった切るような載っけ方をしていたのかわからなかったのだが、読みこむうちになんとなく理解。
その「君はその瞳で嘘をつく」はこれまでになく暗いトーンの作品で、ポップな恋愛模様をこの作家に期待していた向きを裏切りかねないもの。ネタバレになってしまうので詳細については実際にその目で見ていただくとして、途中多少試練があろうとも最後はニッコリのはずのオザケン漫画ヒロインが始終悲しげな泣き顔ばかりだったのが印象的だ。最終ページ最後のコマでなにも知らない彼氏に見せる少女の微笑みはこれまでの一部始終を知る我々読者の心をグサリとひと突き。
かたや「ビリーヴ・マシーン」ではこれまでどおりの愉快痛快軽快恋愛賛歌がくり広げられており、天真爛漫ご奉仕大好きっ娘・ユウのほがらかな喜怒哀楽が読者のささくれ立った心身をすっかりいやしてくれること必定。シャープな顔立ちの既存ヒロインに対し彼女は明らかに柔和で愛らしい造形を意識して描かれていて、アホの子まる出しの崩し顔までもがたまらなくラヴリィ。そんな無邪気な笑顔に当初人間不信におちいっていた主人公の険しい感情はひとつひとつほぐされていき、やがて彼はユウのことを機械ではなくひとりのかけがえのない女性として愛するようになってゆく。
そのままハートウォームなラヴストーリーに終始するのかと思ったら終盤では怒濤の展開を持ちこんでまたビックリ。オチについてはこちらもみなさまご自身で手にして確認していただきたいのだが、エロ/非エロ問わず過去にさまざまな作家が挑戦してきた「人間と非人間との恋」シチュをウェルメイドに処理したなあという印象。おおむね予想どおりのベタな収束ではあるけれど思わず胸を打たれた。
そんな純愛あり悲恋ありのなかでもそこはティーアイ印のエロ漫画なので濡れ場もしっぽりねっとりと。今作に登場の女子たちはいずれもご立派なバストをお持ちであり、つきたての餅みたくやわこいそいつを派手に揺らしながら大ぶりのビラビラをゴリゴリ貫かれ大量のザーメンが流しこまれるさまは壮観。
たわわな2つの双丘を存分にもてあそびながらすっかり濡れた下腹部へ元気な息子をインサートすればたちまち彼女も超反応して小刻みにハートマークをばらまきはじめる。きゅんきゅん膣内を締めつけつつトロトロのイキ顔さらし快楽に身をゆだねるさまが愛おしくもエロっちい。全身を打ち震わせながら絶頂を迎えようとする彼女の子宮の奥底へ白くねばつく液体をたっぷりデリバリーだ。
やや異質の作品もあったがそれでさえ真摯な恋というオザケン作品に共通するテーマの変奏と思えばまあ納得。なんのてらいもなくさわやかに純愛を謳いあげる冒頭長編には赤面しつつもすべての作品を堪能させてもらった。個人的にはやはりユウたんのくるくる変わる表情やらあどけないのにムチムチのボディやらにマイ経絡秘孔突かれまくりでたいそう愚息をいじめまくりましたよ!

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