2013-04-16

今週のお祝い電報。

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-モリス「人妻アヘノミクス」サン出版 ISBN:9784864446303
話△ 抜○ 消小 総合△

ご近所大学生の巨大なイチモツを美味しく頂戴本編&描きおろしおまけ漫画+独立短編9本。熟れ熟れボディを持てあましまくりのドスケベレディどもが夫以外のちんこをゴリゴリねじこまれては歓喜にアヘりまくりの作者最新単行本は2013年度に入り初のコミックスだ。
一時期まったく新刊供給が途絶えていたのがウソのようにここ1、2年は非常に活発な刊行ペースで、前作「異常性欲妻の日常」からわずか半年強とお早い再会。よくよく収録作の初出を見ると大半は2008-10年とコミックス発売のなかった時期に描かれたもので、おそらくは一定数の売れ行きが見こめると判断してこのころ溜めに溜めまくったストックをいまになって放出しているのだろう。ちなみにいちおう目次では各話とも今作タイトルで表題を統一のうえ第1~10話まで連番を振っているが、執筆当時は元になった経済政策など当然影も形もなかったので今作タイトルは完全に便乗の後づけ。まあベタすぎる時事ネタではあるけれど個人的にはこういうオヤジギャグテイストはわりと嫌いじゃない。
今世紀を通り越してもはや昭和までルーツがさかのぼれそうな超古典的なアニメ絵の作画はいかにも古色蒼然としたものだが、幸い劇画的泥くささとは無縁なので比較的受容はしやすい方。もっともオサーンの俺だからさほど抵抗がないのであって平成生まれの若人にとってはこのタッチもエロ劇画と印象的に大差ないのかもしれないが。
唯一それと明記のない巻末の保健医ものを除けば登場するのは看板どおりの奥さま専科で、それもずいぶん成長した子供のいるガチのおばちゃんが過半数を占める。したがって経産婦ゆえのちょっと崩れただらしなバスト&ヒップをお持ちのヒロインがほとんどなので好事家にはたまらぬご褒美かと。もっともこの作家のポップで健康的な筆致のおかげで体型のほかは露骨に熟女っぽい描写がないのは高年齢女性を大の苦手とする自分には大いにありがたいところで、新作発売のたび文句をたれつつしょっちゅうこの人の漫画を購入してしまうゆえん。
やはり人妻をテーマとしていた前作同様に物語のベースは最愛の夫がいるはずのヒロインが配偶者ではない者たち――家族やら隣人やら――と織りなす道ならぬ恋。そうはいっても亭主以外の男に身体を許す背徳感だとか後ろめたさなどとはほぼ無縁であり、ひたすら明るく楽しく禁忌を犯すほのぼのした雰囲気が既刊を含めたモリス漫画ならではの特色だ。なかでもやけに多いのが父親や舅といったオジサンを通り越してすでに老境に入ろうかという男性とのセックスで、感情移入の対象たる野郎キャラがここまで年長だとはたしてどれほどの読み手がシンクロできるのかと考えこんでしまう。しかしながら読者層がさらに高いエロ劇画なんかではジジイ世代が男性主人公になるのはもはや珍しくもないことだし、いまでは奇抜とも見える本作の設定もオタ世代の高齢化が進むにつれ当たり前になっていくのかも。
ファックの密度については昔から定評のあるところであり、今回もストーリー的うま味の構築よりはストレートなちんこまんこの合従連衡に多くのページを費やす。タイトルから想像するほどにえげつないアヘ顔が連発されるわけではないけれど、やたらめったら性的な科白が連射される交合中のトークや多彩なアングルから性器結合場面をクローズアップの画面構成などが効果的に勃起中枢をヒット&アウェイ。
欲求不満で火照る女体を自分からさらけ出しヒロインたちは夫のものではない男根を嬉々として受け入れ快楽に身をゆだねる。激しく膣内を往復する怒張の動きに合わせて腰を使いいっそう呼吸を荒くして甘ったるい嬌声をばらまく光景がなんともいやらしい。生殖器の最深部まで暴れん棒を突き上げられハードにアクメりながらしきりに中田氏を懇願する彼女のリクエストどおり、最後は人妻まんこのいちばん深い部分めがけてたっぷりと旦那以外の子胤を注入だ。
前述のように男性サイドが年を食いすぎていて若干感情移入を阻むものの、快楽志向に徹した作劇とちちしりまんこ大バーゲンの作画とのコンビネイションで実用性は折り紙つき。あとはなんといっても絵柄がいちばんのハードルなので、表紙/裏表紙/作中数コマを抜粋の帯をよく吟味して自分との相性を確認するのをオススメ。今作中では比較的若年な部類の兄嫁さんとプールファックを敢行の「スイム」が私的フェイヴァリットですかのう。

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