2013-05-06

本年度の西本道場。

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-板場広志「年ノ差20/40」竹書房 ISBN:9784812481660
話○ 抜△ 消大 総合△

アラフォー主任とハタチの女子社員、年の差20歳の2人は皆にナイショで熱愛夫婦してまして……表題作長編9話&描きおろし後日談。マークなし。娘でもおかしくない若いコとイチャイチャ子作りファック三昧という全おっさん読者の夢をみごとに具現化した作者最新刊は2013年に入り最初のコミックスだ。
甘々和姦あればガチンコ凌辱あり、スチャラカギャグから殺伐シリアスまで、クライアントの要望に応じなんでも描いてのける「ザ・プロフェッショナル」なこの作家、芸の振幅が広すぎて自分は波長が合うときの本しか買わないのだが(作者さますいません)、今回は題材があまりにもグッと来て不見転で購入。当ブログで記事にするのはやはり竹書房より2010年末に刊行の「制服と彼女と…。」以来となる。
作風の使い分けは基本2パターンで、板場広し名義で問答無用のハードコアファックを成年誌で、そしてこちらのペンネームでは軽快ラヴコメ主体でコンビニ誌に執筆。アニメ絵ベースの作画も物語の雰囲気に応じて劇画ティックにしてみたり萌えっぽくいじったりと自由自在だ。前世紀にはすでに活動をはじめていたヴェテランだけに絵柄は最新型とはいえないが、適度にディフォルメの効いた軽やかなタッチは誰にでも受容のしやすいもの。
どんなタイプの物語でも描ける人だけにいろいろ詰めこんだ短編集などでは意外と簡潔な紹介はしづらいものだけど、本作については1冊まるごとの長尺ものだけにそのへんは明快。巻末著者あとがきの「1.局部を描かない 2.基本着衣 3.おっさんの夢を描く」という言葉に作劇と濡れ場のコンセプトが集約されている。つまるところ童顔巨乳幼な妻を首尾よくゲットしてはラヴラヴファック三昧の野郎ドリーム実現なのだ。なれそめは適当にすませ成就後のイチャイチャばかりなのは恋愛漫画として読むぶんには不満だろうが脳内欲望を手軽に満たすにはむしろ好都合かと。
そんなわけで新婚犯りたい盛りの2人は自宅内のみならずアパートの踊り場や公園などの屋外、さらには会社の屋上やら倉庫やら関係を秘密にしているはずのオフィスでもおかまいなしにサカりまくり。年齢差を気にして周囲に言い出せないダンナを尻目に奥さんの方はみんなにバラしたくてたまらないので、一刻も早く既成事実を作ろうと毎回ナマで種つけを強要するというエロ漫画的にすばらしすぎるアティテュードが光る。
もとより慎太郎シール誌物件で濡れ場含有量はさほどでなく、さらには前述の縛りもあいまってちんこまんこをろくに見せてくれないのはウィークポイント。たださすがにガチエロでもならす人だけあってヒロインのトロ顔百面相ははなはだ扇情的で、ほおを紅潮させ呼吸を荒くしながらときに甘ったるくときにはしたなく嬌声を発するさまがなんともいやらしい。バックからたわわなバストを揉みしだかれ激しく腰を打ちつけられてあどけないフェイスをすっかりメスのそれへ変貌させイキまくる彼女の奥さままんこの最深部めがけてたっぷりと旦那汁を種つけだ。
幼な顔巨乳ヒロイン・千鶴たんのせっかくのトランジスタグラマーぶりをあまり全裸では拝めないのはものさびしいが、中年オヤジに無防備に甘えてくる彼女のキュートな行状にあざといと思いつつもすっかりとりこ。このノリで板場広し名義みたいなまんこ全開中田氏連発をやってくれればいちばんうれしいのだけれど、オサーンエロ漫画読みの経絡秘孔を突きまくりな作劇の妙にしばしひたらせてもらいましたよ。

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