2013-08-14

今週のウィークエンド・サンシャイン。

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-西崎えいむ「15美少女漂流記」マガジン・マガジン ISBN:9784896444285
話△ 抜△ 消中 総合△

常夏の無人島で15人の美少女たちと犯りたい放題射精し放題のイチャイチャハーレム遭難性活表題作長編全10話。難しいこと一切抜きでひたすらご都合主義全開のドリームワールドに没頭できる通算5冊めの単行本は作者初のメディアミックス作品だ。なお本作には当企画のOVA全3巻(計1時間30分)を完全収録のDVDが特別付録として同梱される。
コミックスの刊行数はさほどでないもののキャリアはすでに中堅からヴェテランにさしかかる作家で、さまざまな媒体を股にかけ活躍中だ。当ブログでも2008年に出た2冊め「不純な放課後」をレヴュらせてもらったのだが、その後自分の観測範囲ではあまり見かけなくなりいつの間にか疎遠に。そんなわけで今回の新刊までに5年もの歳月が流れてしまったという次第。
最新型とまではいかないがキャッチーでセンスのよいアニメ/エロゲ風味の絵柄はたいそう取っつきがよくて、むっちりツヤツヤの肢体描写とも併せ表紙アピールは上々。この滑らかな筆致をもってしていどむのは、エロゲー情報誌「BugBug」発のオリジナルアニメ企画のコミカライズだ。といっても自分はその経緯を知らなかったし今回の付録DVDも未見なので、検索で出てきたリリース情報特設ページ内コンテンツを一部参照したほかはもっぱらこのコミカライズ本編を読んでの評価となる。
アニメ本編のキャラデザは当然別に存在しており、付録DVDのスリーヴ裏面にあるOVA版キャラクター紹介でそちらの絵柄も判別できるのだけれど、個人的にはそちらと比較するともうハッキリとコミカライズ版のデザインに軍配。企画の立ち上げが2008年とかなり前なのも一因とはいえ明らかにアニメの方はタッチが古くて、コミックを読んでしまうと逆にDVDを観る気が失せてしまう。まあ俺がアニメ塗りにあんまりなじみがないというのはあるけれども。
表題どおりワラワラと出てくる15人のヒロインは幼なじみに生徒会長、クラスメイトに担任女教師といった学園ものではおなじみのメンツに加え、母娘コンビやアンドロイドにケモミミっ娘などイレギュラーなのまで用意して万全の体勢。造形が少々テンプレすぎてオリジナリティには乏しいものの、定番ならではの安定感でスッと脳みそに入ってくる。おっぱいもフラットからロケットサイズまで各種取りそろえあらゆるニーズにお応えだ。
漂流者中で唯一の男性たる主人公がそんな彼女たちと悲壮感ゼロの遭難ライフを送りつつ、各回の濡れ場担当ヒロインとタナボタティックなセックスになだれこむイヴェント串団子で物語は最後まで進行する。ただ全10話なのに女の子が15人もいるのでは絶望的に尺が足りず、やむなく今作では各話2人ずつまとめてお相手するのが基本パターン。その他部分集合回やオールキャスト勢ぞろいもあるのでいかにも汲々とした雰囲気なのは否めないところ。
エロシーンはそれなりに分量が割かれてはいるものの、毎回女の子のお披露目がてら長めの導入がなされているのでどうしても盛り上がりが遅くガチハードとまではいかない。そうはいっても西崎えいむのキュートな絵柄の助けもあり、ヒロインの愛らしいイキ顔だとかなかなかに扇情的なエロパーツ描写などで効果的に読者の勃起中枢をドライヴ。あとは各回担当キャラが読み手の嗜好と合致すれば大いにちんこを活用できるはずだ。
日々のなにげないイヴェントから流れるように濡れ場へとなだれこみ、すっかりその気の女の子が自分から着衣を取って主人公のイチモツを手にし胸でお口でご奉仕スタート。すかさず搾精させられるも休息のいとますらなくこんどは彼女らくぱぁと股間をオープンセサミして挿入をおねだりだ。辛抱たまらず暴れん棒をねじこんでガツガツ腰を使い、老若あらゆるまんこの奥底へマシンガンのごとく精液を打ちつける。
さわやかかつ適度に淫猥な作画はよいとして、やはり全1巻のヴォリュームで15人のヒロインを動かすのはムチャ。人数が多すぎてハーレムものの醍醐味である最終話の全員集合エロも絵ヅラがギャグみたいに見えてしまう。どうしても15人にこだわるのなら2巻3巻と尺を伸ばすか、あるいはヒロイン間に格差をつけHはメイン級のみに絞った方がよかったのでは。あと個人的にはかなり面積大きめの黒線消しも抜きの阻害要因になってやや厳しめの採点になってしまった。とはいえハーレムものの定石はきっちり押さえてあるし、なにより税込1,980円でコミックのほかにOVA3巻180分ぶんが付属すると考えたら相当ヴァリュー・フォー・マネー。エロアニメ/エロ漫画両方の愛好家でありかつハーレムスキーで費用対効果を重視する貴方ならば検討の価値はあるのでは。

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