2013-08-11

今夜のダークウィスパー。

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-草津てるにょ「その時、彼女は…」コアマガジン ISBN:9784864365246
話○-△ 抜○ 消中 総合○

幼なじみ以上恋人未満の想い人をよそにいけ好かない男との肉体関係は深まるばかりで……長編4話&描きおろし後日談(同社前単行本より継続シリーズ)+ふだん避けられイジメられっぱなしのブサメン主人公は1日5分だけその秘められた能力を解放し連作2本+天然巨乳兄嫁の献身的な介護につい調子に乗り性処理までお願いして前後編+独立短編2本。反則級のドエロボディにたっぷり精液注ぎこまれてはしたなく絶頂するエロメスてんこ盛りでお送りする作者最新刊は通算15冊めにしてこのレーベルからの第3弾コミックスだ。
コアのみならずいろんな媒体で幅広く活躍しているせいで逆に各社ストックがたまりにくいのか、2011年にワニマガジン社より発売の前作「うぶカノ」からおよそ2年半と、1冊にまとまった形でリリースされたのは久しぶり。コアマガ物件としては2008年刊の「ペットライフ」からじつに5年ものブランクだ。ゆえに収録作の執筆年代はけっこう幅があるのだが、巻末著者あとがきで「かなり絵の修正をした」と述べているように単行本トータルでのタッチのばらつきは極力是正されており、ジャケ買いでも中身を見ての違和感はないかと。
しっとりした情感と妖艶な色気を兼ね備えた頭身高めアダルト寄りの絵柄ではあるもののティーンが苦手科目というわけでは決してなく、他社仕事に比べてコアで描いたものは10代女子の含有率がかなり高め。コミックスをまたいでの人気シリーズ「テンゴロ」をはじめとしてJKヒロインが過半数を占める。といってもこの人得意の妙にエロティックな熟女さんも少数派ながらしっかり登場しているので、既刊からのファンが失望するようなことはないはずだ。老若問わず景気よく盛られたお胸に安産間違いなしのでっちりという具合に動く猥褻物そのもののドスケベボディが読者の勃起中枢をきゅんきゅん刺戟する。
展開される物語はNTRだの不倫だのどこかダークな背景をしょったウェッティな関係がメイン。好きでもない男のちんこパワーにすっかり屈服して情交に没頭する冒頭連作に代表されるような、イケナイコトしてる感を濃厚ににじませ常時後ろめたさを抱きながらも本能には抗しきれず……といった図式を描かせるとまさに水を得た魚のよう。とはいえ行為は基本合意だし、あまりどす黒い方向には持っていかずコミカルに事態を収めようと周到に展開をコントロールしているので読後感はそんなに悪くないのがおもしろいところ。
大ぶりの肢体を存分にドライヴしてエロメスの痴態を逐一クローズアップする濡れ場はひたすらいやらしい。少々だらしないトルソがベッドの上で奔放にのたうちトロトロのイキ顔さらして快楽を享受するヒロインズの痴態ときたらまさにナチュラル・ボーン・セックスマシーン。恋人や夫以外の男に抱かれる背徳感をスパイスにしていっそう激しく燃えあがりメスの貌をさらす女たちへ際限なく膣内射精三昧だ。
もっちりボディをたやすく組み敷かれむわんと牝臭を発する蜜壷をまさぐられて彼女らはたちまち発情する。たぎる怒張をねじこまれるやいなや恥も外聞もなく蕩け顔を見せつけハートマークをまき散らすさまがなんとも扇情的だ。性器どうしのハードな摩擦運動に合わせて豊かな双丘をブリブリ揺らしながらうわごとのようにエロワードを放ち続けるヒロインのドスケベまんこの最深部へドプドプ白濁液を流しこんで征服完了。
コンビニエロ同然の巨大白抜きから輪郭ボケぎみのモザイクへと修整はいくらか緩和されたものの、依然として性器附近の消しは興を殺ぐことおびただしく残念ながら抜き度を減点(もちろん出版社とて被害者ではあるけども)。そこを除けばややテンプレながらたいそう情欲を喚起するストーリーテリングや女子のやらしすぎる肢体描写など見るべき点の多いウェルメイドな精液分泌支援物資ではある。この作家の描くものでは年長系より若い娘好きの自分としては、流され系JKのただれたセックスに辛抱たまらんですたいな「テンゴロ」連作や、コスプレ妹ちゃんの処女を兄貴が美味しく頂戴の「妹恋無双」(ベリショも好きな俺的にはコス姿だけでなくノーマルHも見たかったが……)がフェイヴァリット。

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