2013-08-15

本日のドリームトーナメント編。

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-狼亮輔「夫婦の絆 妻は若造の肉便器」エンジェル出版 ISBN:9784873065168
話○ 抜○ 消小 総合○

熟れすぎの肉体をもてあます人妻はモラルの枷を踏み外して道ならぬ行為におぼれ、刺戟を求める男たちは愛する者が自分以外を相手に見せる痴態に欲情して……短編10本+フルカラーショート2本。身体と感情がささくれ合いねじれ合っていつしか名状しがたい肉欲のヴァイヴレイションを生み出す作者最新単行本はトータル5冊めにしてこのレーベルからの2ndコミックスだ。
ワニマガジン社よりリリースの前単行本「性的時間」からはおよそ1年あまりと、そのキャリアに比して異様に速いペースで作品を連発していた一時期の狂騒はだいぶ落ちついた感じ。ちなみに当社物件としては2011年4月発売の作者2冊め「恥ずかしい乳房」以来のお目見えとなる。
萌えからオサレまで多彩な要素を網羅したアニメ/エロゲ風味の絵柄でもって和姦から凌辱までもなんでも描きこなし、愛らしいフェイスにドドーンと特盛バストのヒロインを老若問わず量産して……と、売れっ子になるための武器を2個も3個も標準装備したチートキャラみたいな作家。当然いろんな出版社から引き合いが来ており、いっときは俺が定期購読中の雑誌を開くと必ずこの人の漫画にお目にかかったりしたものだ。最近ではややペースダウンしている印象だが、これまでの恐るべきワーカホリックぶりとそれにもかかわらず高値安定のクオリティには頭が下がるし亀頭は上がりますよ!
当社「エンジェル倶楽部」掲載のものを中心に少年画報社の「ヤングコミック」、ワニマガジン社の「コミック華漫」など一部よその原稿もプラスした今回の収録作は直近数年に執筆されたものばかり。既刊では比較的明るい調子だったのが単行本タイトルといい表紙の雰囲気といい、今回はこれまでになくダーク色強めの演出がされていて読者の心臓は早くもドキドキ。
20代なかばあたりを中心にプラマイ数歳の女性陣は以前より全体的に加齢された印象。ゆえに駆動される物語も人妻もの多め。ただカヴァー絵を見て危惧したほどにはそれ一辺倒でなくJKなど若年層も抜かりなく存在しているのでこの人の描く10代女子が大好物の俺も安堵。むろん狼亮輔漫画では女性陣みな爆乳がデフォなのでおっぱい星人にとってはいつも安心と信頼のブランドだ。
巻末著者あとがきで「寝取られ系(と妙な感じ)でまとめた」と述べられているように、今回はヒロインが想い人や旦那そっちのけで間男やら行きずりの連中相手に不倫を働くNTRがずいぶん多め。帯の訴求コピーでも「「ただヤルだけ」のエロ漫画とは違う」と感情の糸がねじくれまくる愛憎てんこ盛りストーリーを強くアピールだ。もっとも暗いものばかりでは食傷するだろうと適宜バカエロ系の話を交えるバランス感覚が雑食の自分的にはすばらしいと思えるのだが、このへんは暗くてヤバいのだけ読みたい人とかだと別の感想になりそうではある。
必然的に濡れ場も歪んだ痴情のもつれを反映したえげつないプレイを大いに含みながらの展開。ことにダーク話で見られる、覗きやら目隠しやらわざと男女間の距離を置くようなじらし系のそれが出色だ。愛する女が見知らぬ男に蹂躙される屈辱をダイレクトに感じながら一方で興奮しいっそう激しく自慰にはげむ男たち、あるいは禁じられた関係に背徳感を刺戟され通常のセックスをはるかに超えたエクスタシーにおぼれるエロメスども、いずれも日常からの逸脱に神経を昂ぶらせ肉欲の罠に堕ちてゆくさまをヴィヴィッドに中継。
はち切れんばかりの肢体をはしたなく揺さぶりながらガツガツ熟れた蜜壷を貫かれ、女たちは裏切りの甘美な味に身をよじらせる。大ぶりの肉襞をはしたなく全開してはダラダラいろんな液体を分泌してよがり狂う彼女らはもはやケダモノ同然だ。性器どうしの果てなき真剣バトルに没頭し小刻みに嬌声をまき散らしながら幾度となく絶頂に達するヒロインの内奥めがけて大量のザーメンを流しこみ征服完了。
個人的嗜好からすると女子はもう少し全体的に若い方が好みではあるけれど、派手なエフェクトを効かせながらの特濃ファック満載ぶりにいつもながら気持ちよく抜かせてもらった。今後さらにもう一段執筆ペースを落とすようなことを別のところで示唆しているのは少々不安なものの、まあ自分に合ったスピードを模索しつつコンスタントにお仕事を継続してもらえれば重畳きわまりない。収録作のなかでは、友人のセックスを傍観する行為に愉悦を覚える主人公がある日のNTRティックなプレイにいっそう興奮「覗き穴のナカに……」がダーク系の、漫画のひいきキャラの婚約に大ショックなヒロインと偶然彼女と面識を得たその作者との成りゆきH「キャラに恋して」がライト系での、それぞれ私的お気に入り。

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