-まひるの影郎「淫縛の若妻」エンジェル出版 ISBN:9784873065274
話△ 抜○ 消小 総合○
夫を亡くし傷心旅行へと赴いた女2人の心は宿の主人の身体を張ったホスピタリティで癒されてゆき前後編+独立短編7本。女盛りの肉体をもてあます妙齢の淑女たちがふとしたきっかけで理性のタガを外しほとばしる情欲のまま乱れまくりイキ狂う光景を特盛大サーヴィスでご提供の作者最新刊は通算4冊めにして当レーベルからの第2弾コミックスだ。
活躍の場をコアマガジンからエンジェル出版へと移しての前単行本「むしゃぶりお姉さん」発売からおよそ1年半、引き続き同社の「エンジェル倶楽部」を舞台に執筆活動を続け順調に1冊ぶんのストックがたまって新作リリースにこぎ着けた次第。その間にコアでの流儀をきれいに消し去りすっかりエンジェルの水になじんで、キャリア初期の作品と直近のそれとを見比べるとまるで別人のよう。
デビュー当初はちょっとなつかし系のオーソドックスなアニメ絵という印象だったが、移籍してからは作画のコッテリ度が増し、またコミックス表題でもアピールするようにヒロインの年齢層が上方向にスライドしたことで瞳小さめ面長フェイスのアダルト感マシマシな造形に。もちろんボディは大人の魅力全開の爆乳細腰巨尻グラマラス体型専科だ。それによりキュートさは減殺されたが引き換えに艶っぽさはアップしているので、後述する現在の作風を思えばそれは正常進化といえるのかも。
コア時代の残滓を引きずっていた前作から今回エンジェル出版でお仕事したものばかりになったことで(1本他社仕事はあるけれど)、ストーリーは完全にエンクラテンプレ準拠のものばかりになった。インディーズAV並みにベタなエロフレーズ連呼の作品タイトルに官能小説のような告白体でつづられる語り口、そしてこれまた水戸黄門的お約束が支配するド直球の堕ちもの展開が多くを占める。必ずしもダーク一辺倒ではなく適宜イチャイチャも配してと読み飽きない配慮がなされているとはいえ、ここまでルーティンなお話ばかりだと正直食傷ぎみ。抜きに集中するにはむしろ好適ではあるものの、物語のうま味を堪能したい向きにはお勧めしかねる。
とまあケチはつけてみたけれど、たっぷりと分量が割かれ多彩な趣向を凝らした密度の高いエロシーンは使い勝手良好だ。もとよりハード志向の濡れ場には定評のあったところで、熟れ熟れボディをダイナミックに駆動する迫力満点のヴィジュアルが加わって自慰表明もいっそうはかどろうというもの。パイズリやフェラなど定番のプレイから縄やスパンキングなどSM系のそれをプラスし、さらに青姦やお風呂H、オフィスや図書館でのファックなど多様なロケーションの創出にもこだわったヴァラエティ豊かなセックスシーンの応酬で気持ちよく息子を使役。
すっかり開発され尽くした肢体を持てあます女どもは自分から完熟ボディを押し開きうるんだ瞳で男を誘う。巨大な乳房を鷲掴みにされ濡れそぼつ蜜壷に暴れん棒をインサートされてたちまち彼女らメスのツラしてよがりまくりだ。激しく内奥を貫かれるたびブルンブルン巨乳を揺さぶりはしたなくエロワードを乱射しながら自分でも腰をグラインド。百戦錬磨のアダルトまんこをきゅんきゅん締めつけながら、男の精液の最後の1滴まで搾りつくすかのように子宮の奥で大量のほとばしりを受けとめファイナルアクメ。
以前に描いていたような明るく楽しくちょっとマヌケなエロコメと10代女子のキュートなイキっぷりを愛好していた自分としては熟女多めテンプレ展開主体のいまの芸風には一抹のさびしさを覚えはするのだけれど、読者のちんこをしごかせるというその一点にのみ注力したいさぎよい姿勢は抜きツールとしては正解だろう。消しも明らかに強化はされているものの、他社のように無惨なモザイクではなく小さめの黒棒で処理してくれているのもありがたいところ。まあ基本このノリで推移するとしても、たまには気まぐれでティーンの痴態も描いてくれればと願うばかり。今回収録のものでは癒し系寮母さんのひとりえっちを目撃→風呂場でふたりえっち突入の「とろける寮母」と、片想いの図書館職員さんに猛烈アタックし恋愛成就「司書さんと図書姦」がいずれも比較的ラヴ寄りでファックも激しくて心地よく使わせてもらいました。
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