2013-12-12

本日のニョー阿寒ホテル。

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-高城ごーや「おしっこ×おしっ娘」ティーアイネット ISBN:9784887745056
話○ 抜○ 消小-中 総合○

視界は不自由ながら明るく生きるお嬢さまと彼女に甲斐甲斐しく仕える執事はやがて身も心も深く結ばれて長編4話+初単行本掲載長編未収録回2話&描きおろし同シリーズ概要。すこやかな男子女子の甘やかで爽快な恋愛模様を全編にわたり黄金色の液体でゴージャスに彩りながら展開する作者最新刊は通算4冊めのコミックスだ。
デビュー作からいきなり全編尿まみれの衝撃的な登場を果たしたこの作家、単なる出オチで終わらずその後もコンスタントに活動を続けていつの間にか掲載誌「BUSTERコミック」の屋台骨を担うまでに成長。他のおしっこ漫画家が筆を執らなくなり、あるいは路線変更を余儀なくされるなか、いまやこの人こそが斯界における第一人者(ラテン語に謂うところの princeps urina)として君臨しているといっても過言ではない。
オーソドックスながらも訴求力の高いアニメ/ゲーム系の絵柄は年々キュートさが増量されますます魅力的に。今回は1冊めに収録されていた長編シリーズ「飲尿アリス」のうちまだ単行本に入っていなかった2本が後半部に収められているので、今作のメインコンテンツにして直近まで連載していた冒頭長編「君の瞳に恋してる」の作画と比較検討するとその進化がよくわかる。むろん昔の絵も悪くはないのだけれど、執筆時期が新しくなるほどに顔やボディの描線にメリハリがつき女の子の喜怒哀楽がよりヴィヴィッドに表現されていてその洗練ぶりは明らか。
その「君の瞳に恋してる」と「飲尿アリス」のいずれも、基本はのっけからラヴラヴ度100%のバカップルが終始イチャつきまくる和姦の殿堂。ハーレム要素含みだった前単行本「にょうけんっ!」と比べると抜きキャラ総数は必然的に減少するとはいえ、これだけラヴ濃度が高くなるとむしろ目の前の本命女子以外に手を出すのは不実というもの。だもんで2作品それぞれに登場するサブヒロインとのえっちはやや蛇足感がともなうが、このへんは画面のにぎやかし要員がほしいのと1on1の純愛を推し進めたいのと2つの路線のはざまで作者も葛藤したその結果なのだと思う。
新規連載と旧作とがニコイチで収録されているのは単にページの都合だけじゃなく、これらが世界観や登場人物の一部を共有しているがゆえ。「君の瞳に恋してる」の中盤以降は両長編のキャラクターが合流してオハナシ的うまもさらにアップ。「飲尿アリス」のバックグラウンドに設定されている、高城ごーやならではのおしっこオリエンテッドな理想郷・ニョーランドの存在が「君の瞳に恋してる」主従カップルの行く末に決定的な影響を与えることになるのだけれど、その詳細については読んでのお楽しみ。
登場する女性陣はいずれもたいそう魅力的なのだけれど、なかでも「君の瞳に恋してる」のぺたっ娘ご令嬢・かぐやのキャラメイクは飛び抜けてグッド。盲目の身ながらも身の回りの世話を一手に引き受ける執事・竹都(たけと)のおかげでなに不自由なく暮らす彼女は冒頭から竹都にゾッコンLOVE。天真爛漫なかぐやの情愛を受けとめる彼との牧歌的なエロスが前半部のメインイヴェントだ。もっとも途中で行動派爆乳お姉ちゃん・つきのとのハプニングH(ただし本番なし)もあったりでこの段階ではまだ路線がふらつきぎみかなあとも感じる。
しかしながら後半部に入ると物語は俄然シリアス度を増し、いくつかの試練を経たのち改めて絆を再確認する2人のスウィートななかにも激しい愛の交歓ぶりといったら少々息苦しいくらいだ。明朗快活な部分だけが目立っていたかぐやもかけがえのないベターハーフとして竹都を意識するようになってからはいっそう真摯なまなざしで彼に深い愛情を捧げる。臆面もなくラヴワードを連発しお外で開放的なファックにいそしみながらねっとり舌先を絡めあいきつく抱きあう光景に読者としては思わずリア充爆発しろと言ったり言わなかったり。
ベタ甘セックスのさなか大いにフィーチャーされるのは当然のことながらこの作家の場合なによりも尿であり小水でありいばりである。プレイの最中に突如として潮のごとく噴き出すのは序の口で、胸の谷間にたまった黄金水をストローで一気にすすりこんだり花火よろしく虚空へ向けて景気よく飛沫をまき散らしたりとやりたい放題。そしてフルコースの締めくくりは永遠の愛の証としてヒロインの子袋を満タンにする勢いで華麗に膣内放尿をキメるのだ。
玉のお肌を愛する男の前へ臆面もなくさらけ出しヒロインは期待に胸を高鳴らせつつきつく抱きつく。熱に浮かされたように2人して身体を絡めあい、しとどに濡れた蜜壷に怒張をねじこまれたその刹那あどけない表情は一人前のメスのそれへとただちに変貌だ。性器どうしをハードにこすりあわせ汗みずくになりながら行為に没頭するうちおにゃのこ感極まり黄色いシャワーを放出。ほのかなアンモニア臭が媚薬のごとく興奮を倍加せしめ摩擦運動のギアもさらに高速側へとシフト。涙とよだれと汗と小水とでグショグショになりながらしきりに愛の言葉を連射し子供のようにしがみついては種つけをおねだりする少女の内奥めがけザーメン&ハルンの2段攻撃でフィニッシュ。
直近連載と初期作品とのブレンドは作画面でいささか統一性を欠くことにはなったものの、ストーリーの連続性という意味ではむしろ大きな相乗効果となっており相殺してなおプラスに働いたとみていい。一時期モザイク併用でたいへんなことになったTI仕様の局部修整も面積は大きめながら白抜きのみに戻っていて往時よりはダメージも減少。既刊よりさらに純愛テイストの色濃くなった本作はハーレム嗜好者の支持を若干失った代わりにラヴイチャ好きの読者にはこれまで以上に称賛をもって迎え入れられることだろう。個人的にはタイマンでも多人数でもドンと来いではあるけれど、この作品に関してはかぐやお嬢さまのイノセントな造形がとにかく愛らしすぎて、途中から1on1の純愛一直線に振ったのは大正解だと深く納得した次第。

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