-しなま「ぱんつ あ ふぁーすと」コアマガジン ISBN:9784864365840
話○ 抜○ 消中-大 総合○
田舎の祖母宅で過ごす夏休みはホットで甘い性の体験に彩られ連作2本+独立短編7本+フルカラーショート1本。凛とした表情を濡れ場ではトロトロに崩しイキまくるキュートガールズ特盛仕様でお送りする作者成年向けとしての8thコミックスは当社物件としての初お目見えだ。
2013年はお正月早々にティーアイネットより前単行本「キモチイイ相愛い」をリリースし、そしてこの年の瀬は今回の新刊で締めくくりと、まるで図ったかのようにみごとな刊行スケジュール。そのほかに精力的に薄い本の執筆にいそしみ、さらには初の一般連載作品も単行本化と、今年はまことに大忙し。
ただしこちらに収録された作品群の大半はわりかし前に描かれており、その執筆時期は2007-12年とたいそうロングスパン。新旧問わずロットリングで引いたみたくシャープな筆致とダイナミックな構図の多用という点では共通するのだけれど、線の太さや顔パーツのバランスなどディテイルの処理をちょくちょく変化させる作家ゆえ、直近に描かれたであろう表紙と中身との作画にはけっこうなギャップが。できれば出版社の用意した単行本紹介ページもしくは見本閲覧可能な書店で内容を確認し、絵柄の変遷がおのれの許容範囲か否か見極めたうえでの購入を推奨する。
このクールでソリッドなタッチでものされる女性陣は年のころハイティーン~20代前半あたりの黄金世代で構成。すらりと頭身高めで一部貧乳さんを除けばボンキュッボンの起伏に富んだ身体つきのグラマラスガールが勢ぞろいする光景はなんとも眼福であり、おっぱいとまんこ近辺とを大胆に強調する魅惑のデザインは2次元でなければお目にかかれない神秘の造形。
前作の「キモチイイ相愛い」はしなま作品の集大成的なリキの入った長尺シリーズだったが、今回はそれに比べいい意味で力の抜けた肩のこらない短編ラヴコメがメイン。初出誌である「コミックホットミルク」/「コミックメガストア」/「コミックメガストアH」の比較的和姦寄りな誌風にマッチさせて、というよりは元来この人は甘やかなイチャラヴが持ち味でありそれを存分に発揮した結果といえよう。典型的な1on1のイチャラヴに両手に花、さらにはモテモテハーレムと趣向はいくらか変化するが、いずれも明るく楽しくエロっちく修羅場レスで読み口爽快だ。
展開される濡れ場も必然的にそのほとんどが相思相愛男女のスウィートかつハードな濃厚情交絵巻。ちちしりまんこ等のエロパーツを大写しにしながらそれらをガツガツ酷使し派手な擬音を奏でつつ子袋のなかへ許容量オーヴァーの白濁液をデリバリーだ。またコミックス表題に謳われているとおり「ぱんつ」の存在を前面に押し出したえっちが多いのも特徴で、小さな布地越しに性器をまさぐったりそれに巻きつくようにシャフトを押しつけたりしながら膣にもぱんつにも気持ちよくザーメン放出。
プリプリのお肌を惜しみなくさらけ出し少女は愛する男の愛撫に身をゆだねて甘い吐息をもらしはじめる。下着の奥のぷっくりまんこを執拗にいらい倒されふだんの端整な表情はたちどころに崩れ頬は羞恥と快感で真っ赤。秘密の花園のその奥へおごそかに怒張をねじこみ激しく往復運動を開始すると大胆に淫語連発し濃密に舌先を絡めあいながら行為に没頭。嬌声のヴォリュームがいよいよ増しエロワードがひんぱんに漏れはじめたら彼女の絶頂も間近。しきりに膣内射精を懇願するヒロインのお望みどおりにフルコースの最後は白くねばつく液体をドプドプ子宮に叩きつけようやく果てなき性の饗宴に終わりを告げる。
ソリッドな絵ヅラやダイナミックなエロシーンによりともすれば誤解されがちだが、往年の少女漫画もかくやのハートウォームなイチャラヴがこの作家の真髄。ほわほわの萌え絵じゃないからと敬遠ぎみの方にこそむしろ自信を持ってオススメしたい1冊だ。昨今のコア単行本に共通するきつめのモザイクがかかった性器修整は残念無念なものの、幸いにも子宮附近はバッチリ見せてくれており断面図スキーの俺には福音。今回収録のものでは雨のバス停で幼なじみ少女とガチンコファック複数ラウンドの「ときめきスコール」と、クールな先輩女子に理想の縞ぱんを履かせ各種プレイ敢行「パンツ結び」がマイフェイヴァリット。
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