2013-01-03

本日のソケットA。

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-しなま「キモチイイ相愛い」ティーアイネット ISBN:9784887744585
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

マイペースな言動で周囲から浮きぎみのヒロインは彼女に唯一正面から向き合ってくる男子のことが気になって……表題作長編4話&描きおろしサブキャラエピソード。ときに甘くときにほろ苦い青春恋愛ストーリーと前後の穴をフル活用の問答無用ハードファックとが組みあわされ2度美味しい作者最新刊は通算7冊めにして当社からの6thコミックスだ。なお表題は「きもちいいおもい」と読みます。
2011年9月発売の前単行本「混合チアー部!」以来しばらくぶりのお目見えのこちらをまず一瞥して思ったのは、表紙イラストの雰囲気がずいぶん違って見えたこと。クッキリと力強い筆致で流麗なラインの一般青年誌風味な絵柄というベースラインはデビュー以来変わらないものの、この作家は顔パーツのバランスや描線の太さなど細部を頻繁に微調整するのでそのつど印象が変わるのだ。今回は序盤から話が進むにつれ女の子の顔立ちが幼くなり描きこみがシンプルになってと個人的に好ましい方へ振れたのだけれど、このあたりは人によって判断が分かれる部分かも知れない。
1冊まるまる使って展開される物語はデビュー作「ハツカノ」および2作め「きす☆みい」をはじめとする既刊に点在する(まあ3作め5作め(ティーアイ4冊め)では顔見せ程度の出番なのだけれど)作者のライフワーク的存在ともいえる連作「キモチイイ」シリーズのいわばリメイク。著者中書きいわく、バラバラに収録されたシリーズの結末を描きたいがどうせなら再録じゃなく新規に構成し直そうとのことだ。このあたりは作者サイト特設ページ内で作者自身がその意図や制作状況について詳細に解説しているのでぜひ一読を。
保健室の主にして自由奔放なメインヒロイン・荻野秋葉と、彼女とふとしたことで結ばれた級友男子・時田との激しいセックスライフ、そしてそれを覗いていたもう1人のヒロイン・椎名七海との奇妙な三角関係――という基本設定はそのままで、荻野さんと時田君が保健室ではじめて身体を重ねてから物語世界が動き出すという序盤の流れもオリジナル同様。しかしながらそこへ至るまでのディテイルの積み重ねは原版と比較にならないほど緻密で、ことにもとの話だとないも同然だった彼ら彼女らのバックグラウンドがはっきりそれとわかる形で描写し直されている。
具体的にはまず、セックスにあけすけな荻野さんのその理由をあるできごとから来るものとして描いたこと。これにより原版ではクラスの人気者的扱いだった彼女は重い過去を背負った孤高の人となり、一方でほぼ無味無臭の存在だった時田君は確固たる信念と情熱を持ち行動する好漢として設計し直された。2人に比べ椎名さんの立ち位置にそれほど変化はないけれど、彼女は究極的には傍観者なのでそれでいいのだろう。あと今作から登場の荻野ママンがなかなかいい味を出していてグッド。
そうしてオリジナルではどこか謎めいて見えた荻野さんの言動には1本筋が通り、またそんな彼女に振りまわされていた時田君はリメイクだとむしろ自分から状況を動かし大きな影響を与える存在へと成長を遂げた。既刊までの話ではいくらか紆余曲折ありつつもセックスフレンドの枠を超えられなかったかに見えた2人の関係も、この決定版ではそこから一歩を踏み出すための充分な動機を獲得することに成功し、それによって最終話の感動的なフィナーレへとつなげている。どのようにそこへ到達したかについてはぜひ本編を読んでいただきたいが、少々青くさくもストレートな青春賛歌を心のミットに投げこまれた俺は思わず涙腺がゆるんでしまったり。
むろん作劇のみならずこの作家最大のウリであるド迫力のエロシーンは健在で、血管バキバキの暴れん棒をぷっくり充血した秘密の花園の奥へゴリゴリねじこみ激しく往復運動をくり広げるさまはなんともダイナミック。その他執拗でねちっこいひょっとこフェラやめくれ上がるほどに菊門を酷使するアナルファックなど各種の穴の活用もおこたりなく、いろんな場所をほじくられて随喜の涙を流しイキまくるヒロインの痴態に興奮しきりだ。
言葉を交わすのももどかしく2人舌先を絡めあい、さっそくたぎる怒張を愛おしげにほおばる彼女の口撃にまかせてまずは第1ちんこ汁を発射。すかさず反撃とばかりに濡れそぼつビラビラを押し開き極太シャフトをフェードイン。性器どうしをハードにこすり合わせるたび大ぶりの乳房をブリブリ振りまわしてよがり狂うさまがたまらなく淫猥だ。こみ上げる快楽に全身を打ち震わせながらのぼりつめてゆく彼女の子宮の奥底めがけて白くねばつく液体を大量にぶちまけたのちそれでも足りずに全身へザーメンパックをほどこして分泌物まみれの性の饗宴にフィナーレ。
既存の原稿流用でお茶をにごすこともできたのに、ほとんど新作同然の綿密な背景設定と波瀾万丈の物語展開とでシリーズのみごとな大団円を見せてくれた作者の偉業にまずは乾杯。またダブルヒロインのうち荻野さんの方が断然抜ける自分は若干抜き評価に差をつけてしまったが、ちんこまんこが激しく行き交うパワフルな濡れ場てんこ盛りで非常に使い勝手のよい自慰表明支援物資でもある。その他大人スキーの貴方のためにママンのエロまで追加してとサーヴィス満点のこの1冊、抜き初めのお供として一献いかがだろうか。

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