2014-02-14

今月のチャイナ・シンドローム。

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-モリス「巨乳妻 東京フリンピック」マガジン・マガジン ISBN:9784896444384
話△ 抜○-△ 消小 総合△

義父のデリヘル遊びを目撃したヒロインはその巨根に惹かれてみずから舅の股間にまたがり本編&描きおろしおまけ後日談+独立短編9本。女盛りの人妻どもが欲望充足のため手当たり次第に男のちんこを飲みこみイキまくりの性的祝祭花盛りな作者最新刊は2014年度第1弾コミックスだ。
一時期パッタリ単行本の刊行が止まったのがウソのように、10年代に突入してからはハイペースで新刊を量産。某保守党の政権奪還を言祝ぐかのように刊行された前単行本「人妻アヘノミクス」のリリースから1年経たずに早くもニューエストモデルのお目見えだ。あいかわらず身もフタもない時事ネタ迎合ぶりがすばらしいコミックス表題はむろんアスリートたちの集う祭典とはなんの関係もございません。
ここ数作――サン出版(社名変更しマガジン・マガジン)からの物件に共通するとおり、今回もかなり前に執筆されたものを落ち穂拾い的に集積。もっとも古い作品で2005年、直近のでも2012年と、かたっぱしから未収録をぶちこんでみたという感じだ。ただ90年代初頭のデビューから前世紀末にはもうだいたい絵柄も固まっており、単行本トータルでの統一感はなんら損なわれていないのはよいところ。新鮮味はゼロだが同時に劇画的臭みも希薄なので意外に取っつきはよろしいのではなかろうか。
このところずっと表題に「妻」の文字が入っていることからわかるように、登場するヒロインはその多くが既婚。前作ほど極端に熟女寄りではないものの、見た感じティーン設定のがわずかに1本ある以外は最低ラインが20代なかば、なかには推定アラフォー以上の姥桜まで存在する。そろそろ垂れはじめた乳のラインや弛緩しきったウエストなど人生のヴェテランの貫禄を見せつける肢体描写はなかなかにハードルが高い。
ハメたい盛りの爛熟ボディを持てあますヒロインたちは自分を省みない夫をよそにいろんな男と不義密通の限りを尽くす。友人の息子や職場の部下などの年下系もあれば血のつながらない兄や舅など年長の男性と致すケースなど多様なシチュを網羅。いずれもNTR的要素を内包するのだが、道ならぬ行為を致している背徳感はあんまりなくてやけにフランクな空気なのがモリス漫画の最大の特色。おそらくは寝取られ男の描写をほとんどしないか性的不能であることが示唆されていて「これじゃ浮気されてもしょうがないよね」というエクスキューズが明示されているのがこのあっけらかんとした雰囲気をもたらしているのだと思う。そのぶん行為は過激でもお気楽に受容できるのだが、どこか隠微でウェッティな正調不倫ものを希求する読者には向かないかも。
だらしなく崩れた肉体をむしろ誇示するかのように男の前にさらけ出しながら彼女は茂みをかき分け牝臭を放つ下腹部をオープンセサミ。連れ合いのものではない怒張をねじこまれてたちまち快感に身をよじらせ獣のごとく咆吼するさまがなんとも淫猥だ。むき出しの淫語を吐き散らしながら熟練の腰つきで暴れん棒をコントロールしてみせる。孕む危険もそっちのけでしきりに種つけをおねだりし、完熟まんこの最深部にたっぷり白濁液を注ぎこまれてファイナルアクメ。
10代女子大好きっ漢の自分的には大半がバックネット最上部を直撃の暴投ばかりで正直コストパフォーマンスはよろしくないのだけれど、大昔から読みつけてきた作家が一時の不遇を脱し立て続けに新刊を上梓しているのを見るとついうれしくて購入してしまう。とはいえさすがにおばちゃん連発だと息子がシオシオになりそうなのでこんどはもう少し若い子含有率を上げてほしいと願う次第。そんなわけでめずらしく成人前とおぼしきヒロイン共演の巻末短編「ふたり妹」がこのたびのマイフェイヴァリットでございます。

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