今夜の必須脂肪酸。

-小宮裕太「Candy Puff」コアマガジン ISBN:9784864365833
話○ 抜○-△ 消中-大 総合○

教室になじめず図書室で時間をつぶす主人公はある日出会った同じ境遇らしき少女と心通い合わせ前中後編+文化祭委員として同級生女子と一緒に活動するうちすっかりイイ感じに連作2本+独占欲強すぎの妹に戦々恐々としつつ彼女を深く愛して連作2本+短編7本(うち既刊収録作継続エピソード3本)。とびきりの萌えっ娘どもと甘く激しくイチャラヴ三昧の夢空間炸裂な作者通算3冊めの単行本だ。なお今回自分が購入したのは通常版で、そのほかフルカラー小冊子(16ページ)が特典として付属の初回限定版が同時発売となっている。
コアマガのいわば萌え専門誌である「漫画ばんがいち」において、漫画掲載のみならず多くの号でカヴァーイラストを担当するなど同誌のテイストをまさにその身で体現する作家。作品産出ペースはけっして速い方ではなく、前作「Dreamsicle」のリリースからこの新刊発売までもう3年の歳月が経過してしまったが、相も変わらぬキュートさ炸裂のコミックス表紙で早くも股間がおっきしまくりですよ。
はっきり女性作家の筆によるものとわかる少女漫画由来の繊細な萌え絵がデビュー当初からの武器。おっきな瞳に柔らかなボディラインの基本的なスタイルを保ちつつ世間の萌えトレンドを貪欲に取り入れ常に時代の最先端を疾走し続ける。だもんで収録作中とびきり執筆時期の古い巻末2本「鈴の湯へようこそ」/「Translove」はいま読むとなかなかに違和感があるのだが、それもこの人のその時々の潮流への適応能力の高さを物語る資料であり、当時はこういう感じの絵柄が萌えド真ん中だったのだと振り返ることができるわけだ。
幾人かの年長ヒロインや一部人外さんを除けばおおむね女性陣は青春真っ盛りの女子高生近辺。いずれも愛らしいフェイスに華奢なトルソ、それでいてはっきり自己主張する比較的大ぶりのおっぱいという具合に萌えエロ大好きっ漢を歓喜せしめる魅惑の肢体描写だ。キャラ造形も不必要に攻撃的ではなくおっとり系主体、そのうえのっけから男子に対し好感度MAXで速攻押し倒してかまいませんよアピール全開という、まさに気持ちよく読者にちんこをしごかせるためだけに生まれてきた美少女が勢ぞろい。
むろん断るまでもなく、このたび展開される物語は糖度1000％のあまあまイチャラヴ専科。まるでひと昔前の別マか別フレかというくらいのド直球な恋愛ものがズラリと並ぶ。一部に3Pものはあるが基本は1on1のタイマンラヴで、恋する彼氏彼女のこっ恥ずかしいラヴワードが空中を飛び交う光景にニヤニヤ不可避。シビアで殺伐とした現実世界に疲れ果てた君の傷ついた心とカラダを優しく甘酸っぱくいやしてくれる。
これらは当然ながら少女漫画ではなく成年誌掲載作品なので、濡れ場は必要充分な容量を常に用意。ようやく恋愛成就したそのあとは女の子がにわかに積極的にみずからの身体を開陳し大胆に腰を振って快楽享受にいそしむ。ふだんは清楚そのものな女の子がいったん発情したら電車のなかだろうと教室だろうとおかまいなしにJKまんこおっ広げてはステディな男子のイチモツをくわえこみアンアンイキまくるのだからたまりまへんな!
自然な形で唇を重ね着衣をはだけて彼女の滑らかなティーンエイジボディをご開帳。ほおを染め恥ずかしげにうつむきながらも愛する少年の愛撫を受け入れかすかに全身を打ち震わせるさまがいとおしくもエロっちい。やがて下腹部を押し開き濡れそぼつ秘密の花園へたぎる怒張を導くとあどけない少女の顔がにわかに一人前のオンナの貌へと移り変わる。性器どうしをハードに摩擦させながらしきりに甘い嬌声を発しきつく抱きついてくるヒロインの艶姿がいっそう情欲をそそって止まない。ハートマークを四方八方にまき散らし絶頂に達しようとする少女のいちばん深い部分へ大量の白濁液を叩きつけたその刹那両者ダブルノックアウト。
いくら砂上楼閣のごとくはかない妄想世界だとわかっていても、2次元萌えの頂点を極めたかのようなヒロイン造形と極上の麻薬みたく脳髄をとろけさせる甘ラヴ絨毯爆撃には心身とも無条件降伏せざるを得ない。数年前にビックリするくらい絵のバランスが崩れて心配したがいまはその兆候もなく、また当該時期の原稿も単行本では加筆修正がほどこされており萌え物件として万全だ。肉棒とビラビラを無粋に覆う凶悪モザイクでだいぶ興が殺がれるものの、さいわい子袋めがけザーメン注入の断面までは毒牙が及んでいないのでおもにこのへんで気持ちよく愚息を使役。ちょっぴり変わってる系童顔巨乳ヒロインスキーの自分は、電車のなかで果敢なエロアタックをかけてくる女の子と濃厚本番突入(全裸に制服リボン付けっぱなのがエロカワイイ!)「痴女とあたらしい王冠」と、他人の目には映らないのをいいことに激カワ幽体離脱ボクっ娘に公共空間で膣内射精しまくりの「ぼくは今日も、図書室の」連作で精巣のストックがすっかりカラッポになりました。