2014-04-04

今夜のゆかいな仲間たち。

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-チキコ「獣恋(けもこい)」ティーアイネット ISBN:9784887745155
話○ 抜○-△ 消小 総合○

獣姦撲滅を唱える新宗教の次期教祖が遭難し流れ着いたのは……前中後編+人とケダモノをめぐる愛と性のオムニバス4本+描きおろし学習漫画。獣を愛するもの/愛するふりをするもの/愛する者を利用するものが入り乱れ織り成される壮大なアニマルセックスの連鎖に心身とも圧倒される作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
この人のものした、人間どうしのセックス含有率ゼロの斬新すぎるデビュー単行本「獣姦彼女カタログ」は、それなりにエロ漫画を読みつけてきたと自負する自分にとってもいまだに最大級の衝撃のひとつ。これまでにも獣姦をフィーチャーするエロ漫画家は存在したけれど、それのみに特化した作家というのはいまだ他に類を見ない。1冊めが出ただけでも充分にすごい話なのだが、第2弾もリリースされると耳にしたからにはもう買わざるを得ないですよ!
のっけから御犬様と裸の女性がドドーンと鎮座するカヴァーイラストに加えド直球の単行本タイトルですでに間違えようもないと思うが、さらに帯で「人間チ×ポは出て来ません!」と注意喚起する親切仕様なので、よい子のみんなはここまでしてもらって「ノーマル男女のカラミがないじゃないか」などと理不尽なクレームはつけないように。スタイリッシュでエッジの効いた絵柄は表紙のようなカラー彩色と中身のモノクロ原稿ではいくらか印象が異なるが、裏表紙に収録作からのコマ抜粋があるので確認は容易だ。
登場するヒロインは推定ハイティーン~20代なかばのグラマラス系女子が中心。前作から女性陣はこの年代固定でロリやら熟女やらのガチ獣姦を読みたい人のニーズには応えられていないのでは?というのがチキコに対し唯一ケチをつけたい部分だが、ずっとケダモノファックばかりを描き続けているのだからいずれこのあたりも手がけてくれるものと期待している。ただキャラ造形そのものはそれなりにヴァリエイションがつけられており読み飽きない。
今回の収録作たちは獣人ショウを売りものとするサーカスを舞台にした前半3話、インターミッションに動物アイドル発案の女性Pの話をはさみ、後ろでは獣姦を忌避していたヒロインがやがて改心してゆくさまを描く長尺ものという具合に分割されてはいるものの、各パートの登場人物たちがクロスオーヴァーしながら全体としてひとつのテーマ――人と獣の恋は成立するか?――を読者に提示する、1冊まるごとの大きな物語を成している。このようにコミックス化を前提としたグランドデザインが可能になったのはやはり1冊めの売上が充分な商業的インパクトをもたらしたからなのだろう。ただし題材が壮大すぎてこのヴォリュームですら十全に展開され尽くしていないと感じる部分も多く、できればもう少し長く上下巻セットでじっくり語り倒してほしかったところ。
人間と動物の間に真実の愛が芽生えるかという課題にこのたび挑戦するアニマルたちは、狼/馬/牛/ダチョウ/犬など哺乳類中心。冷静に考えれば触手やら植物やらファンタシーエロの男根代替物よりずっと人類に近いシロモノなのだからこれを受け入れられないはずないよね(ムチャ振り)。生殖器の形態から性交様式までとことんリアルさを追求した獣たちとのガチ異種交配に身もだえし白目剥いてイキまくるエロメスどもをこの新刊でも大盤振る舞い。
ヒトならぬものどもの猛り狂うイチモツを前にして恐怖におののく彼女らもいざのしかかられソイツで蜜壷を貫かれればたちまちアニマルちんこのとりこ。粘膜も破けようかという勢いでガツガツ内奥をえぐられて悶絶し息も絶え絶えになりながらいつしか凶暴な快楽に全身を揺さぶられる。子宮の最深部までこじ開けられ大量の孕み汁を流しこまれて畜生道へ堕ちてゆくヒロインはしかしながら幸福に満たされ安らかな笑みをたたえるのだ。
情愛らしきものの見えない一部の動物との交合ではさすがに抜き度が減退するものの、誰も追いつくことのできない獣姦ワンダーランドに圧倒されつつ大いに息子を使役。重厚なテーマに語りが追いつかないきらいはあるが真摯な愛の物語を堪能させてもらった。今後どこまでアニマルファック専科で行くのかはわからないが、こうしたニッチすぎる題材でも立派に商業ベースに乗ることが日本のエロ漫画界の懐の深さの証明だと思うので、こうなりゃとことん初志貫徹していただきたいもの。収録作のなかでは幼いころから情を通じ合い本物のベターハーフとして狼を愛する少女のお話「獣姦☆狼少女は存在するのか」がいちばんふつうにちんこしごけたです。

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