2014-09-05

今週のホテルローヤル。

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-弥美津ヒロ「淫らな膣にされたから」ティーアイネット ISBN:9784887745315
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

他人との交わりを拒絶する美人姉妹とふとお近づきになった主人公は彼女らの地獄を垣間見たのち自らも惨劇へ巻きこまれて……長編4話&描きおろし後日談。波瀾万丈のダイナミックな物語進行と女体を限界まで酷使する超ハードファックの両輪で読者の勃起中枢を直撃の作者最新単行本はこのペンネーム通算3冊めとなるコミックスだ。なお表題は少々ひねって「ミダらなカラダにされたから」とカナが振られているのでそのように読み下すべし。
当初は鳳まひろ名義で活動していたこの作家のことを知ったのは恥ずかしながら現ペンネームを並行して使いはじめてのちのことなのだけれど、執筆状況をチェックするようになって以後の旺盛すぎる活動ペースには驚愕するばかりだ。去年末発売の前作「Hなマン○の作り方」から半年強のわずかな期間でもう1冊まるごとの長尺ものを上梓してしまうのだから脱帽ですよ。
オーソドックスな一般青年誌調/アニメ絵のハイブリッドな筆致は古すぎず新しすぎずの好バランスで、萌えっぽさこそ希薄なものの幅広い層にフィットしそう。頭身高めのトルソにこんもり乳尻が盛られたボディデザインは明確にオトナ志向であり、熟れきった柔肌をいやらしく輝かせるコッテリ系のトーンワークとも併せ全ページから濃厚なフェロモンが立ち上がるかのようだ。本連載の掲載誌である「COMIC夢幻転生」のガチエロ三昧な誌風にもまさにあつらえたかのごとくピッタリ。
残念なことに初出の明記がないのでハッキリしないのだが、検索等で引っかかった情報を総合するとどうやら直近1年以内に描かれたもののようで全編にわたりタッチは安定。雑誌掲載時は「淫らの郷(ミダラノクニ)」と題されていたのがわずかにニュアンスの違うタイトルになったのは文学的な趣よりインパクトを重視したものと思われる。ともあれこの題名といい全裸女子がえげつなくまんこおっ広げの表紙イラストといいのっけから抜かせる気満々のパッケージングで、こうなると読む方も即座にティッシュを用意せねばなるまい。
描きおろしパート含め本作のコンテンツはすべてこの作品で占められる。物語のトーンはわりかし明るいノリだった本PNでの初単行本「飼い主様になってよネッ!」とも、はたまたエロ漫画ギョーカイものを軽妙&熱血のコントラストで料理した前作とも異なる雰囲気。序盤の学園純愛テイストから途中で因習うずまく山村での酸鼻な凌辱劇へ変貌したかと思えばラストはド派手な乱交プレイののち大団円という具合に、オハナシの方向が都度予想外のヴェクトルへねじれてゆくさまが特徴的だ。往年の大映テレビドラマのごとく波瀾万丈のストーリーテリングはかなりムチャしている部分もあるけれどとにかくおもしろく読ませる。あえてお話のキモになる部分は記さないので、みなさまにおかれましてはぜひ実際に購入してその醍醐味を堪能していただければ。
和姦だろうと強姦だろうと、くり広げられる濡れ場は派手に液汁を飛び散らせてはゴリゴリちんこまんこを打ちつけあうストロングエロスの殿堂。1話あたり最低でも40ページ以上の長大ヴォリュームを利して肉体どうしの真剣勝負をゲップが出るほど読者の脳裡に叩きつける。最終盤のモブたちを除きほぼヒロイン姉妹&その母親の3人のみが抜き担当なのだが寂寥感などまったくなく、みっちり描きこまれた背景のなか浮かびあがる彼女らのだらしなボディが躍動し全部の穴に男根をねじこまれては大量の擬音にまみれつつ淫靡なアヘ顔さらし絶頂の光景が雨あられと振りまかれるのだ。
意に沿わぬ調教を受け乱暴にその身体を蹂躙される彼女らはしかしいつしか行為の虜となり口腔も菊門も蜜壷もすべて捧げ尽くして全身を貫く快楽に蕩尽する。ビッグバストを揉みしだかれケツ穴を押し広げられては淫語まき散らしてさらなる男根をご所望だ。願いどおり内奥をハードにほじくられて随喜の涙を流し感極まって幾度となく達するエロメスどもの内へ外へと休むことなく白濁液をぶちまけ終わりなき性の饗宴は続く。
いくらか展開に納得できない部分はあるものの、凌辱から純愛へとジェットコースターのごとく振幅激しい作劇が刺激的で夢中になり読み通した。また前作に比べいくらか白抜き修整が緩和されたのも好材料で評価アップ。少々クドいけれどとにかく密度の濃いファックがたしかな抜き心地を保証してくれることだろう。本作ヒロイン陣のなかでは作者にしてはめずらしく髪短め(つってもセミロングくらいですが)のキュートな妹ちゃん・陽向ちゃんがなんといっても断然好みで、凛とした正統派美人の姉・緋景さんや妖艶なママンだと若干ちんこの勃ちが悪くこの採点になりました(お2人ともゴメンナサイ)。

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