2014-09-24

本日のフェイタル・エラー。

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-水木三番「ふたりのひかげ」茜新社 ISBN:9784863494480
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

レイプ同然にはじまった女教師と男子生徒2人の関係はやがて抜き差しならぬ深みへと発展し前後編+独立短編7本+フルカラーショート1本。激しく濃密な肉の交わりをしっとりした描線で密につむいでゆく淫靡なアトモスフィアが読み手の心身をダイレクトに揺さぶる作者これが商業初コミックスだ。
ここで恥を忍んで告白すると、じつは9月の新刊予定表を見た段階ではとくにピンと来ず購入予定もまったくなかった物件。しかしながら書店の平台でふと目に止まったこちらの見本をパラパラとめくるとなかの方に見覚えのある漫画が。そうだこれは先ごろ休刊になってしまった「COMIC舞姫無双」に載っててたいそう愚息がお世話になったじゃないか!と気づき即座にレジへ向かった次第。
購入後せわしなく収録作のクレジットを確認すると、どうやら現在は当版元の「コミックシグマ」を主戦場としている模様。ただし前述の舞姫無双をはじめ茜新社以外の雑誌媒体を初出とするものがいくつか混じっており、2012-14年とトータルではさほど長いスパンでない執筆期間の間に波瀾万丈あったのだなあと嘆息。なんにせよ他社物件をお蔵入りにせず一緒にきっちり出してくれたシグマ編集に最敬礼だ。
大まかにはいま風のアニメ系の絵柄の範疇になるのだろうが、つむがれるその描線はなかなかに独特。表紙イラストや巻頭カラー漫画のつるんとしたCG彩色よりはなによりも白黒原稿においてそれは顕著で、あたかも麻織物のごとくざっくりした質感がきわ立って個性的だ。最寄りの書店に内容見本があればそちらを参照するのがいちばん確実なのだけれど、それなしでも裏表紙にいくつかの収録作コマ抜粋が散りばめられているのでその雰囲気の片鱗を味わうことは可能。
この味わい深い筆致でものされる女性陣は年のころハイティーン~20代前半附近の黄金世代。傾向としてはハッキリ巨乳寄りで、ぷよんとダイナミックに揺れるビッグバストからウエストでは急に狭まり、また安産型のヒップに向けゆるやかに広がるフェミニンなボディラインがじつに蠱惑的だ。ただどちらかというと少々影のある地味っぽい容貌の女の子が多く華やかさは希薄なので、きらびやかな非日常に逃避したいタイプの読者には不向きかも知れない。
そして水木三番の作家性が最大に発揮されるのが物語面。どのお話も1on1のピュアな恋愛がベースになるのだがそのありようはなかなかに複雑で、「和姦」にカテゴライズして間違いないはずなのにそう言い切るのはどうも収まりが悪く感じてしまう(もちろんノーテンキなイチャラヴだって存在するのだけれど)。それはおそらくヒロインや男性主人公の設定に依るところが大で、登校拒否に対人恐怖症、ぼっちやコミュ障など、社会のメインストリームから外れ心にスティグマを負った人物がズラリ。リア充ティックに輝くことに失敗した男子女子が負け犬どうし傷を舐めあうがごとく互いの肉体におぼれるウェッティな恋愛模様がやるせなくも妙に心にグサグサ刺さるのだ。
そんなダウナーな空気のなかでも、いやむしろそれだからこそ彼ら彼女らのくり広げる濡れ場はことのほかハードコアで、日常の鬱屈を晴らすかのごとく内に秘めた情念を一気に肢体の上で爆発させる。もっちりボディを乱暴に押し開き内奥をえぐるかのごとくシャフトを激しく突き入れてはドプドプ粘液を叩きつける濃密で執拗なファックが読み手の勃起中枢をクリティカルヒット。
せわしなく愛を交わす2人は着衣を脱ぐのも中途半端なまま肌を重ね合う。外れかけのブラからこぼれるたわわな双丘に怒張を突き立てると彼女の方から自然にそれを口に含んでご奉仕がスタート。巨大な胸の圧力と絶妙な舌技にたちまち第1ちんこ汁を発射したのちは失地回復とばかりにこんどはねっとり糸を引く蜜壷へ屹立したままの暴れん棒を打ちつけはじめる。粘膜がめくれ上がるほどにゴリゴリ膣内を貫かれて彼女らたちまち瞳をうるませ小刻みに嬌声をもらして快楽享受に熱中だ。ねっとり舌先を絡めあいお互いの方にギュッと爪を立ててハードな抽送をくり返し、締めくくりは子宮の最深部めがけてたっぷりとザーメンの奔流をお見舞い。
まるっきりノーマークだったところにかくも濃厚で淫猥な物件を突きつけられて包皮が摩擦熱で発火するほどに息子をいじめてしまった。さすがに初出の古い数本は直近作に比べ作画/作劇とも見劣りし評価に幅を持たせたけど、総体としてはきわめてユースフルな抜きツールといえよう。基本スポット買いで毎月はチェックしていないのだけれど、先月の獲る猫とこちらといいイキのいい作家が続々輩出されている昨今のコミックシグマはもっと注目していくべきなのかも知れない。今作中ではまず唯一はっきり初見時の記憶がありなおかつ三つ編み地味系おっぱいっ娘JKヒロインがいいように彼氏のオモチャにされるさまがすばらしくかわいやらしい「彼女を可愛じめる」と、本来若い娘スキーの俺ですら縦セタ眼鏡爆乳先生がブラ半脱ぎやら浴衣姿やらでドエロく乱れまくる光景で猛烈にしごきまくった「甘く爛れる」前後編がマイフェイヴァリット。

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