-たいらはじめ「白濁戦姫エレアノール」海王社 ISBN:9784796406369
話×(ホメ言葉) 抜○-△ 消小 総合△
天賦の才で王国騎士団を率いる美貌の皇女は卑劣な欲望の罠にはまり母や姉とともに精液まみれの畜生道へと堕ちてゆき……表題作長編9話(第1-最終話、完結)&描きおろしエピローグ。堕ちもの調教ダークファンタシーの先駆者たるこの作家がいまも変わらぬ旺盛な創作活動のなか送り出す完全オリジナル新作はおよそ2年ぶりのコミックスだ。
1990年代なかばから現在に至るまで商業エロの第一線で活躍してきたエロ漫画界のリヴィング・レジェンドとも呼ぶべき存在だが(その華麗なる来歴についてはWikipediaを参照)、ここ数年は紙の雑誌から撤退しWEBメディアへと主戦場を移したことで自分のようにリアル書店頼りの旧世代にはなじみが薄くなりがち。そうはいってもチラッと検索してみると商業/同人ともあいかわらずコンスタントに執筆を続けておりヴェテラン健在をアピール。
さすがに年間なん冊もリリースを続けてきた全盛期には及ばぬにしても、前単行本「淫堕の鬼姫アンネローゼ」発売からさほどインターヴァルを空けずに本作を投下。当版元提供の電子配信誌「マガジンサイベリア」にて連載された長編シリーズをまるごと収録し紙媒体のコミックス化というスタイルは前回と共通のもの。
もはや古典的なアニメ絵でものされるヒロイン陣は主演女優たる天才剣士・エレアノール(18)をはじめ彼女の姉にして貞淑な聖女・アンリエッタ(19)、2人の母親で先王亡きあとの国政を司る貴婦人・セレスティーヌ(36)といった面々。その他ダークエルフ等が一部の話でスポット参戦するが基本的には上記3人がみなさんの自家発電のお手伝いを担当だ。ただ外見的には10代ラストの王女姉妹もアラフォー間近の王妃もほとんど差異はなく、いかにも大人びた凛とした美貌に頭身高めボンキュッボンのグラマラスボディという組み合わせ。以前より瞳が小さく唇がプリッとして若干3次元寄りの造形にシフトしたのかなという印象で、そのぶんリアルワールドからの参戦もしやすいルックスかも知れない。
そんな彼女らがよこしまな野望を抱く叔父だのゲスい下等生物だのにモリモリ犯されすっかり肉便器化するに至るプロセスの詳細が物語のベースラインとなる。といっても姉と母は序盤でサックリ慰みものとなるので、気高く誇り高い王女様からちんこのことしか考えられない一人前のメス豚として庶民の精液便所にまで堕とされる一部始終をじっくりねっとり実況されるのは主菜であるところのエレアノールただひとり。第1話1ページめから怒濤のマッハ堕ちを経て大量のザーメンにまみれながら幸福そうにアヘ顔さらす最終ページにたどり着くまでどこをとっても徹頭徹尾たいらはじめ印の水戸黄門ライクな進行がいつもながらにワンダフルだ。既刊数冊を読んでいれば完全に一部始終を予測できる鉄板のお話運びで脳みその労力をなんら使うことなくちんこの活用だけに全神経を集中できる仕掛け。
一服盛られて即座に淫乱化してはドプドプ精液注ぎこまれ以後すっかりセックス中毒……という一連の濡れ場シークエンスもまたこの人ならではの王道展開。高貴な存在を一気に底辺までおとしめるという、われわれ読者の隠された願望を臆面もなく開陳し全肯定してくれるのが古今東西たいらはじめ漫画への熱烈な支持が途絶えぬゆえんだ。いまやザーメンなしでは一瞬たりともいられない彼女らへ膣内射精おねだりを強要させたあげく望みどおりに子宮を大量の白濁液で汚してゆく快感が読み手の勃起中枢を効果的に励起せしめる。その他今回はいつものような獣姦がない代わりに拘束具やレザーマスクを着用させ行為に及ぶSMティックな趣向が充実していて、姫様の尊厳をさらに失墜させいたぶりたい嗜虐心満タンの貴方にはより好適かと。フラッシュ飛び散る背景のなか全部の穴を怒張でふさがれはしたなくハートマークまき散らしながら快楽に全面服従を誓わされつつ絶頂する彼女らのトロけまくったイキ顔はまるですべての煩悶が消え去りすっかり解脱したかのよう。
今回ママンは仕方ないにしても10代女子の造形からキュートさが失われすぎてて個人的には既刊ほどの対ちんこ破壊力がないのだけれど、もう20年近くにわたり完全に確立した様式美を貫き続けるプロフェッショナルな姿勢には最敬礼するほかない。著者公式サイトを見ると早くも次回連載作の予告編提示がなされており(しかし設定といいヒロイン造形といいコレちょっとヤバくないかw)、この先もまだまだ剣と魔法とエロスが横溢するたいらはじめワールドで楽しませてくれそうだ。
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