-大塚麗夏「みだらぶ」茜新社 ISBN:9784863494732
話◎ 抜○ 消小 総合○
行きつけの本屋で店先に立つ金髪碧眼少女の過激サーヴィスに辛抱たまらず……本編&描きおろし後日談+独立短編8本。鮮烈な印象を残す作画とひとクセあるキャラメイクとで展開されるしっとりほのぼの叙情派エロ(一部ちょっとバカ)に心身とも圧倒されまくりな作者最新単行本は通算2冊めのコミックスだ。
日本全国津々浦々からロリ漫画の俊英たちが集う「COMIC LO」にあってもひときわ個性的な作風で読者の脳裡をグリグリ刺戟する人。度を超した寡作漫画家ぞろいの同誌にあっては比較的コンスタントに作品発表する部類なのだけれど、それでも衝撃のデビュー単行本「どろりっチュ」の発売からおよそ2年あまりの歳月が流れ去ったのちの待ちに待った新作リリースで股間の昂ぶりが抑えきれない。
他のLO執筆陣の誰にも似ていない独特のタッチはあいかわらず唯一無二の存在感で、書店店頭でもその表紙はすぐさま目に止まる。現在主流の萌え絵とは明らかに異なる系統ながら単なるリアル風味ともちょっと違う、独特の色気とほのかな頽廃感を帯びたヴィジュアルだ。強いて似た感じのを探すと漫画というよりはミルク飲み人形の雰囲気が近いかも、吸いこまれるような大きな瞳にぽってりした唇の質感がおこちゃまらしくも、逆に一人前の妖艶な美女のようでもあり不思議だ。
今回はLO掲載分のほかに同社のJK専門誌「コミック高」で出張執筆の3作品が収録され、それゆえに女子連中の年齢層がプレティーン/ハイティーンに二分。ただ表紙こそ女子高生さんだが分量的には従来路線のちびっ娘が圧倒的であり、ガチロリしか読みたくない人もこのくらいの混入率ならギリギリ許せるのではないかと。前作でもお歳のわりにはふにふに肉づきのよい肢体描写だったので造形を上方向にシフトさせても意外と違和感はないのだ。どっちも好き……というかJC附近が私的最愛ゾーンな自分はいっそ女子中生専科の「Juicy」にも進出してくれればいいのにと思ったり。ともあれそんなわけで乳サイズもちっぱいのみならず充分に育ったのが含有されており結果としてワイドな需要にお応え。
前作レヴュウでも言及したけれど、この作家の描くヒロインたちの魅力はルックスもさることながらなんといっても彼女らの非常にイキイキとした言動にある。活発なのからダウナーまで、はたまたストレートなのから屈折してるのまで、他作家のそれ同様に属性分類はできようが、そうした枠を超えて日常の仕草だとか会話のテンポだとかがなんとも生々しい。もちろん2次元作品だから実際はこんな簡単に慕ってくれねーよとかご都合的な部分はあるけれど、それでも「ほんとうにこんな女の子が近所にいたりするんじゃないか」と錯覚させてくれるのが大塚麗夏マジックなのだ。
そんな彼女らとくり広げる物語たちはこれまたひと筋縄でいかないこの作家ならではの世界。基本は1on1のラヴコメとはいえ、男性キャラの造形がまた女子に輪をかけて個性的なものだからなんともスラップスティックな味わいが附加されるのだ。どこか常軌を逸してたり変なところで不器用だったり完全に変態だったり十人十色の彼氏たちだけれど、そんな2人の間で展開される恋愛模様はあくまで真摯なストレート勝負。甘やかなピロウ・トークのなかピッタリ体を寄せ合い互いの体温を感じながら愛情を実感する描写に読み手の心も思わずキュンキュン。モノローグにもフキダシのなかにもたっぷりの文字情報がしかし少しもうるさくなく画面に溶け合って、登場人物たちのクルクル豊かな表情変化とともにさわやかな読後感を心に残す。
高揚した空気のままシームレスになだれこむ濡れ場はヴォリュームこそ平均的だが熱量は間違いなく高め。一部の完全に実用性を放棄したバカネタ以外は問題なく自家発電に活用できるはずだ。目を伏せ恥ずかしそうに顔を赤らめる少女たちにギュッと口づけして少々乱暴に幼い肢体へ舌を這わせ滑らかなたてすじにゴリゴリ怒張をフェイドイン。うっとり瞳をうるませ甘い吐息をもらしながら未曾有の快感に身もだえし絶頂する彼女らの痴態に前立腺も刺戟されっぱなし。
幼女の体温高めのお肌も女子高生の弾むようなそれも両方美味しくいただきながら彼女らの秘密の花園へ侵入を試みる。モチモチボディを全開しシャフトの先端でゆっくりと柔肉を押し広げながら粘膜どうしの摩擦運動をスタートだ。しっとり汗を浮かべ小刻みにアンアン嬌声を発しながら全身をよじらせ快楽享受に熱中するヒロインズの痴態がたまらない。随喜の涙を流し幾度となく達してはいっそう強く抱きついてくる彼女の華奢な体躯をガッチリホールドしつつ未成熟まんこの最深部へ2度3度と特濃ザーメンを注入だ。
端整かつ緻密な作画/作劇と情緒あふれるストーリーテリングは処女作からそのままに、ちょっと上の年齢層までターゲットを拡げエロシーンをさらに洗練させた充実の1冊。これだけ完成度が高いとどこかの辣腕編集に目をつけられて一般誌へ持って行かれないか心配でならないが、もうしばらくはえっちぃ漫画の世界で存分に創作の翼を拡げてもらいたいもの。今回収録のものでは冒頭掲載の愛らしくてちょっとアホの子な主演女優・のどかちゃんのコケティッシュな魅力全開な「のどかなおつきあい」と、見知らぬ土地になじめない青年と少女とが互いに愛を深めてゆきいつしか街を愛しはじめて「きみの住む街」で大いに感動し大いに抜かせてもらったほか、ちんこの活用的にはほぼ無関係ながら徹頭徹尾おバカな話を一見感動的に展開の巻末短編「DOUBLE PEACE MAKER」で気持ちよく笑わせてもらいました。
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