2015-02-20

今週のプリズマティック主義。

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-蒼井遊美「ないしょのおまじない」久保書店 ISBN:9784765935845
話○ 抜○ 消小 総合○

発展途上のアリスたちとときに甘くときにほろ苦くピュアエロス短編全10本(うち単行本描きおろし作品1本)。無邪気だったり小悪魔ティックだったり多種多様な思春期少女の揺れる心を繊細な筆致でつむぎつつティーンエイジまんこを美味しく頂戴のすばらしき光景が視界いっぱいに広がる作者通算2冊めのコミックスは本レーベルからの初お目見えだ。
一般的な男性向けエロ漫画の絵柄とはかなり趣の異なる端整な少女漫画絵でガチの凌辱調教ファックを展開する不思議な感触が印象的だったデビュー単行本「隷属願望」が三和出版より上梓されたのが一昨年末のこと。そこからおよそ1年あまり、こんどは当版元が手がけていたいまは亡き単行本形式のロリ専科アンソロジー「ぺたふぇち。」掲載のものをまとめてストック放出。
凛とした雰囲気のグラマラス系JKが射るような目つきでこちらを見つめていた前作のカヴァーから一転、今回はほわほわ系のスレンダー少女が柔和な微笑みでぼくらをお出迎え。ふだんこの会社の出す本はどうにも装幀が味気なくてもったいなく思うのだけれど、本作や先月レヴュったへっぽこくんなど旧「ぺたふぇち。」班の手がける単行本は例外的にデザインワークがまいど秀逸でよろしい。洗練されたフォント遣いとも併せ表紙のインパクトでは前のよりこちらに軍配を挙げたいところ。
ページを手繰りいざ読みはじめると、こちらも「隷属願望」といささか手触りの違う筆致であることに気づく。扉に配置された初出一覧を見るに三和本よりも執筆時期の古いものが混じっているというのもあるのだけども、なにより媒体の違いにより同じ少女漫画絵ベースの絵柄でも微妙にテイストを変えてあるのだ。鮮烈さ/シャープさがきわ立っていた前者に対し、こちらは萌えフレイヴァーをふんだんに振りかけていかにもソフトな感触。どちらが好みかは読み手次第であり優劣の問題ではないけれど、後述するヒロイン年齢層や作劇の趣向に対してはこのやわこそうな作画がまさにピッタリ。
ちびっ娘オンリー本で描かれたものだから当然のごとく女子連中は育ちかけの青い果実たちばかりを取りそろえ。年のころ2ケタ乗りたて~10代中盤の彼女らは華奢な手足に凹凸の少ないトルソを標準装備のスレンダーボディだ。ただロリものとしては比較的頭身の高い部類ではあり、また胸部はフルフラットでなく甘食クラスの隆起が認められるので、ひときわ低年齢かつ平滑仕上げをお望みの方には積極的にお勧めしかねる。
今回ストーリーの基調はおおむね年少女子×年長男子のタイマンラヴで統一。わりと凌辱色の強かった前作から一転して和姦ベースの口当たりのよい作品がメインとなり取っつきは良好だ。とはいえ決してスウィート一辺倒ではなくそこかしこに重たいバックグラウンドやシニカルな結末をこっそり仕込むのが蒼井遊美流のニクい仕掛け。このあたりカヴァー下の作品解説にもその狙いや意図が述べられているが、ストレートに輪姦強姦をぶちこむより基本甘々ときどき猛毒の方がいっそうそのコントラストもきわ立つというもの。
そしていい意味で先入観を裏切られたのがなかなかに実用オリエンテッドなエロシーン。もとより明確に萌え>抜きな「ぺたふぇち。」の誌風からして濡れ場にはさほど期待してなかったのだけれど、スレンダーな体躯なのにやたらと肉感的な肢体描写や盛りのよろしいビラビラなど各種ディテイルがやけに扇情的なのだ。ファック総量は平均的な水準ながら、大人ちんこと少女まんことが濃密に絡みあいヒロインたちがまだしちゃいけないメスの貌でよがり狂うさまがなんとも淫猥でたまらない。
ちんまいボディを最愛の彼氏の前でだけご開帳して彼女らは育ちかけおっぱいや未発達なスリットをまさぐられ小刻みにうめき声をもらす。やがてすべすべの蜜壷を極太シャフトで押し広げられまだ慣れぬ挿入感覚に体躯をキュッとすくめ身もだえ。それでもいろんな部分を愛撫されながらじっくりねっとり往復運動を続けるうち苦痛は快感へと変わりハートマーク混じりの甘美な嬌声が奏でられだしたらファーストアクメも間近だ。きゅんきゅん締めつける膣内の感触を楽しみながらいっそう甲高くアヘ声発するちびっ娘の子宮の奥へ熱いミルクをドプドプ注入。
端整かつ高品質な作画およびラヴラヴ基調ながらもひと筋縄ではいかないストーリーテリングはまあ期待どおりとして、ロリ体型なのにえらくお肉の存在感きわ立つ肢体描写を十全に活かし黒ノリ越しながらもぷっくりまんこがハッキリ見える修整具合のアシストを得た充実のファックにより、事前の予想よりはずっとユースフルな精液分泌支援物資。作者が嘆くほどには絵柄の新旧差も気にならないし(まあ描き手の立場から見ればイヤでも目につくのだろうけど)、若干頭身高めロリっ娘のガチエロをお望みの方へはこれが最適解ではなかろうか。個人的には年齢をそのままに乳マシマシだとさらにグッとくるので次回作以降はそんなのもお待ちしております。今回収録のものでは、地味眼鏡セーラー服っ娘がえっちの際には超積極的に快楽をむさぼりドエロいイキ顔さらして絶頂「ぼくの喪女子さん」と、お赤飯もまだ来てないヒロインの献身的なご奉仕を受けつつたっぷり膣内射精三昧(そして思わぬオチに悶絶)の「彼女(あのこ)の事情」が私的最愛物件。

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