2015-02-27

本日の絶対君主。

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-関谷あさみ「僕らの境界(ライン)」茜新社 ISBN:9784863494770
話◎-○ 抜◎ 消小 総合◎

人目を盗み禁断の愛にふける兄妹の行為はそれゆえにいっそう燃え上がり連作2本+おこちゃま彼女×オトナな彼氏のちょっぴり変態コスプレラヴ連作4本+田舎住まいの鬱屈をJCとの刹那的なセックスで発散させつつも気分は晴れず……本編&描きおろし別視点エピソード+独立短編3本。少女の華奢な肢体ととびきり淫猥なイキ顔とを堪能しつつ同時進行で切なくやるせない呪縛とタブーの物語に脳みそをしたたかに打ち据えられること必至な作者最新刊はおよそ7年ぶりの成年指定コミックスだ。
ほんとのデビューはもう少し前だったようなのだが、自分がこの人の作品と出会ったのはいまは亡き「COMIC RIN」誌上でのこと。以後その繊細そのもののタッチとそれでいて壮絶に抜ける濡れ場との魅惑のコンビネイションに心躍らされていたのだけれど、前単行本「YOUR DOG」が刊行されて以降は目に見えて執筆ペースがダウン。いっとき同人はともかく商業エロの露出がまったくなくなり、しばらく経って一般漫画の連載がはじまったときはもうこちらの業界には永遠に戻ってこないものと悲嘆に暮れたものだ。しかしながら我々の期待を裏切らず、関谷あさみは華麗なるカムバックを果たす。それも強力無比の武器を手にして。
とてもエロ漫画単行本とは思えない健全すぎるカヴァーイラストでお出迎えの本作、まずはページを手繰り初出一覧を見ると予想どおり現在の商業ホームグラウンドである「Juicy」執筆分のものにRIN掲載作と同人原稿をプラスの構成となる。描かれた年代は2008-14年と幅広いが、かなりの加筆修正が加わりクオリティの新旧差はほとんど感じない。いずれにせよ往年の幼少向け少女漫画的なキュートネスを保持しつつ萌えフレイヴァーを適宜添加したぷに系の愛らしいタッチはいまも昔も変わらぬ武器だ。なお昨今よくあるようにいろんな本屋でおのおの異なる購入特典が用意されているので、版元提供の単行本情報ページでそれらを確認ののち書店へおもむくのが吉。
パブリック・イメージとは裏腹にじつは幼女から大人女性までなんでも描ける人だが、今回は初出媒体がJC専科を謳うだけに育ちかけジュニアハイスクールガールが圧倒的多数派。ルックス的にはランドセル世代同然の娘もよくよく見るとちうがくせい明記なので安心(なにが?)。とはいえ体格的にはみなさんかなり発展途上で、薄っぺらいお胸に肉づきのよくないヒップ、滑らかすぎる不毛の恥丘といった具合にロリ記号がふんだんに盛りこまれる。必然的にセクシーダイナマイツ系のお色気アピールは皆無となるが、後述するとおりこの作家にはそんなものなど不要なのだ。
前作「YOUR DOG」は1冊まるごとの長編だったのだけれど、今回はいくつかの連作と読み切りとのミックスであり初心者も入門しやすい体裁。とはいえつながりのある話が時系列をシャッフルし別の物語をはさんで配置されたり、関連のないオハナシどうしと見えるものがこっそりリンクしてたりするので、2度3度と再読すれば新たな発見がありいっそう楽しい。物語傾向は初期2冊に多かった明るめのラヴよりは「YOUR DOG」のようなどこか重たい背景を背負った影のある恋愛模様が中心。禁忌そのものの兄妹相姦は当然のこと、成年男子×年少女子の世間的にはばかりのある関係を誰にも打ち明けられぬまま無為に進行するさまがより恋愛の情景を隠微にさせるのだ。そうした設定のみならず作中描写においても近い将来の破局を予感させたり未来の展望が見えない心の葛藤をくり返し見せたりと鬱モードの展開が多いので、ひたすら甘々ハッピーな世界だけをお望みの方には即座に回れ右を推奨する。凌辱だのNTRだのがあるわけじゃないし身体的苦痛とは無縁だけれど、このどこか昏い色彩の作品世界へ踏みこむ前に相応の覚悟はしておくべき。
そうした作劇技法の洗練ぶりにも驚いたけれど、なんといっても飛躍的に向上したのはエロシーンにおける表情描写の数々。もとよりおにゃのこの愛らしくも淫靡なファックぶりには定評のあるところだが、それに加え2010年代に入ってアクメ顔のヴァリエイションがことのほか豊富になった。羞恥にほおを染め小刻みに嬌声を発しながらお口をはわわわ歪め瞳うるうるこちらを見つめてくるヒロインの痴態に辛抱たまりません。いちばん敏感な部分をゴリゴリ貫かれうっとりした表情で「おにいちゃん……(はぁと)」とか連呼されたらもう際限なく膣内射精せずにはおれませんね!
年長男子の肩幅の広い体躯に少女の華奢な手足は組み敷かれ小造りのトルソをあらわにさせられる。かすかに飛び出たニップルをクリクリ刺戟するとたちまち女子どもトロけ顔をさらけ出しホッペは真っ赤。生一本のたてすじをまさぐられ深い部分まで責めたてられて下腹部はすっかり洪水だ。ゆっくりと大人ちんこをインサートしおもむろに往復運動のピッチを上げてゆくたび少女の嬌声もオクターヴが上がり日本語のリズムもバラバラに崩れてゆく。いよいよ感極まり白い息を吐きつつ身をよじりハートマークをマシンガン連射しながら強烈なだいしゅきホールドをキメてくるちびっ娘のコンパクトな子宮めがけて許容量軽くオーヴァーの白濁液を勢いよく放出だ。
心のなかにずっしりと沈殿するヘヴィな恋愛模様に身もだえしながらも壮絶にやらしすぎるティーンエイジガールズの痴態に昇天するせわしない読後感にいろんな部分が消耗しまくること必定の超弩級ガチロリ物件。長年待たされただけの価値はある、極上の作画作劇エロス数え役満ですっかり満腹だ。とはいえまだ単行本に拾われていない作品もたんまり残っているはずなので(ウィキペディアにあるリストのほかサン出版や富士美のにも未収録物件があるはず)、可及的すみやかに次のコミックスを刊行してもらいたいもの。こちらに収録されたものではやはりどこか陰鬱なお話の方がよりハートにもちんこにもグッと来て、無愛想なのに親の意を受けモデル仕事を続ける妹とたしかな愛を交わしあった兄の取った行動は……な「走れ!」と、閉鎖的な田舎の生活から抜け出せない青年が煩悶する心を抱えたまま中学生の甘美な肉体におぼれてゆく「山」/「街の灯」連作でおのが分身をハードに使役。

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