-肉そうきゅー。「背徳肉淫女」エンジェル出版 ISBN:9784873066295
話△ 抜○ 消小 総合○
ラヴラヴバカップルあり他人のオンナを横あいから奪取あり短編10本+フルカラーショート1本。ばいんばいんボディの食べごろマゾメス連中がすっかりちんこパワーのとりことなり自分から絶対服従の言葉を口走りながら幾度となくイカされまくりの愛欲フルコースでお送りする作者8冊めの成年向け単行本は当社からの2ndコミックスだ。
元来はベタ甘萌えエロ専門誌「コミックポプリクラブ」を擁する(株)マックスを主戦場とする作家だが、比較的量産のきくタイプでもありキャリアのわりと早い時期から複数のクライアントを掛け持ちしている。さすがに本拠地ほどの頻度ではないけれどここエンジェル出版(というか、親会社の双葉社)でも定期的に描いていて、この版元からの単行本としては2011年発売の「敏感肉彼女」(当ブログでは未評価)以来およそ3年半ぶりの新作だ。前単行本「発情御奉仕乙女」がマックスから昨年12月に刊行されたばかりなのにこのすばやい仕事ぶりには感服するほかない。
さっそく中身をひもときまずは収録作の初出を確認すると、今回入っているのは2011-15年に故「メンズヤング」および「アクションピザッツ」系列各誌に掲載されたもの。といっても冒頭に収録されたカラーショート「省エネ○省エロ×」のみ2011年作品であるほかは直近2年ほどの間に執筆されており、ポップでキュートなアニメ絵の筆致はおおむね安定。新しい作品ほどやや顔パーツが面長方向に振れているかな、程度の差異なのでジャケ買いも特段問題ないかと。
コンビニ売り特有のレギュレイションが厳格に適用される媒体に描かれたものなので、ヒロインの年齢層も必然的にover18で固定される。このあたりはJK中心となる既刊とのいちばんの違いで、青い果実スキー落胆/アダルト大好きっ漢万歳。もっともお歳の上下を問わず頭身高めのグラマラス系ヒロインばかりを描く人ゆえ見た目そんなに変わらないのだけれど。ルックスよりは社会的立ち位置の違い、すなわちOLや人妻などオトナならではのキャラ設定がなされており、それが後述する作劇上の仕掛けにも活かされている。
慎太郎シール誌初出となれば物語にも一定の制約が課され、ガチ凌辱など存在せず1on1の合意エロばかりを取りそろえ(一部3Pあり)。大半が20ページ以下の小品なのでテンプレ展開になりがちなものの読み口軽やか。このあたりはイチャラヴ専科の従来作と一見同じなのだが、実際に読んでみると大いなる違和感に気づくはず。というのも通常カップルの甘エロより道ならぬ関係――不倫や略奪愛が明らかに多いのだ。人妻ヒロインが旦那の兄弟や同僚に美味しくいただかれたり男性主人公が奥さんの姉妹をゴチになったりといったNTR的シチュが続々出てくるので耐性のない方は速攻回避すること。
エロシーンも奇抜な趣向や道具立てはないものの、肉そうきゅー。得意のライトSM風味が全編を支配していて他作家との明確な差別化要素となっている。ヒロイン側にマゾヒスティックな属性を持たせ、男性の言葉責めに嬉々として反応したり屈辱的なプレイを強いられながら歓喜の嬌声を発したりの被虐愛が炸裂だ。激しくイジメられるたびむしろいっそう情欲の炎を燃やしはしたなく淫語乱射しながら瞳にハートマークを浮かべ絶頂のマゾっ娘たちの艶姿にぼくらの股間もエレクチオン。
最愛の恋人を裏切ることに一抹の後ろめたさを感じつつもその心とは裏腹に彼女の肢体は禁忌を犯す甘美な喜びで満たされる。土手高まんこをいきり立つ怒張で強引にこじ開けられ敏感な部分を乱暴に突き上げられてはしたなく甘い嬌声を漏らしながらこみ上げる背徳の快楽に身を焦がすのだ。淫乱とののしられ倒錯の行為を強いられながらなん度も気をやりのぼりつめてゆくメスイヌどもの子袋めけたっぷりと白く粘つく液体をぶちまけたその刹那、ヒロインは永遠の服従を誓い肉奴隷宣言を高らかに謳いあげながらファイナルアクメ。
単行本タイトルを見たときいくらか不穏な予感はしたものの、和姦縛りのなかでこれほどまでに従来作と異なる世界が展開されているとは思わずビックリ。前々作「催淫制服処女」のような本格凌辱ものほど極端に路線が違うわけではないけれど、純愛カップルのスウィートなラヴ模様を期待して読むと大半はその先入観が裏切られることになる。ただ肉そうきゅー。が十八番とするドM性癖全開ヒロインのはしたない痴態は今回も存分に堪能できるので、物語のテイストより実際のプレイ内容を重視する方なら無問題。10代女子スキーの俺的にはその部分より若い娘率激減の方がダメージゆえ既刊よりわずかに抜き評価をマイナス。このたび収録のものでは、後輩OLと肉欲まみれの居残りプレイ満漢全席「残業終わりの愛奴隷」と、清楚な箱入りお嬢さまの新妻を従順マゾ奴隷へとラヴラヴ調教の「二次元に勝るモノここに在り」がお気に入り物件。
0 件のコメント:
コメントを投稿