今季のクオリティ・スタート。

-左橋レンヤ「火照った体を一人占め」茜新社 ISBN:9784863494787
話△ 抜○ 消小 総合○

ある日知り合ったカワイイショタっ子の絶倫ちんこにヒロインイカされまくり長編5話+彼女の家でドキドキ初体験のはずがその姉にも美味しくいただかれ3P突入中編3話。絶品ボディをフル活用しながらいきり立つシャフトに内奥をゴリゴリ貫かれ幾度となく絶頂に達するドスケベ女子特盛仕様でお送りする作者最新刊は通算7冊めのコミックスだ。なお本来2月下旬発売のものであるのに超大幅遅延レヴュウとなってしまい深くおわび申しあげる次第。
この人を知ったのはいまは亡き萌えエロ専門誌「COMIC RIN」誌上でのことで、JS～JCぺたっ娘メインの同誌にあってハイティーン近辺のグラマラス女子をモリモリ産出し異彩を放っていたものだ。惜しまれつつ休刊したのちは当版元各誌を遍歴したすえ現在はおおむね「COMIC天魔」に定着したもよう。この人の手になる萌え色の薄い一般青年誌調のタッチはむしろ故・RINより現本拠地の方が違和感なくフィットしている感じで、古くからの天魔読者にも違和感なく受け入れられたものと推測。収録作の初出を見るといずれも2014年掲載分で固まっており、絵柄の新旧差はほとんどなくクオリティは高値安定だ。
かつての年齢シバリが解けたことで、天魔移籍後に出た前単行本「極太・いんさぁと」や現行の雑誌掲載作品では大人キャラも続々登場してきている。ただ本作はたまたまハイティーンor20代入りたてくらいのヒロイン造形で、JK中心だったかつての作品群を読み慣れていた自分はこちらの路線の方が受容しやすい。昔はわずかに出ていた貧乳女子は完全に絶滅して年相応のビッグバストガール専科となり、ブリブリ揺れる乳房にこれまた大ぶりのヒップ、それでいてキュッと締まった細腰という魅惑のボディラインが堪能できる。一方で野郎キャラの方は昨今やたらと低年齢化/キュート化が進行しており、今回も前半部の長編はモロにそっち系。若干ショタ寄りながらもノーマルな頭身の後半中編の男性主人公なんかひさしぶりに見たぞ。
物語のベースは昔もいまも肩のこらないオーソドックスな和姦ラヴコメとなるが、先にいくらか触れたように天魔定着後の左橋レンヤ漫画ではやけにおねショタものが増加。だいたいは弱々しい年下男子に長身グラマラスな年上女子の組み合わせで、そんな凸凹カップルの2人なのにじつは体躯に似合わぬ彼の極太ちんこで彼女が毎回ヒィヒィ言わされ膣内射精され放題、というのが頻出パターン。今作の冒頭長編「僕のほっとすぽっと」はまさにその典型で、そこへおじゃま虫兼恋愛進展のキューピッド役たるサブヒロインが参戦する形。後半の3話連作「酔姉」/「酔妹」/「酔姉妹」の方は同じく男1女2の構成を採りつつ、ショタちんこ無双ではなく従来型のノーマル彼氏を配置した昨今では珍しいタイプのそれ。いずれも物語的コクは希薄ながら導入から濡れ場へとシームレスに向かう展開はスムーズで、自慰表明のアシストに徹した縁の下の力持ち的存在感を発揮。
かくして突入のエロシーンではひたすら女体がダイナミックに躍動だ。ほぼ年上属性固定なのを利してヒロイン側が余裕のリードをかます初動～前戯部分から、ショタっ子がその巨根を以て一気に形勢逆転させハードな摩擦運動＆連続中田氏で主導権を奪う本番パートへと鮮やかな転回を披露する。粘膜も破けようかという勢いで柔肉をしごき上げられダラダラよだれ垂れ流す女子連中ときたらもはや年長ゆえの余裕などみじんもない。休むいとまもなく続くパワープレイの連鎖にだらしなく屈服しアヘ顔さらすエロメスどもの艶姿に興奮しきりだ。
モデル顔負けのご立派な体躯を惜しげもなく見せつけながら純情彼氏のお大事をまさぐり股間を開陳。ひとしきり絶品の舌技をくり広げたちまち第1ちんこ汁を搾取だ。なおも屹立したままの暴れん棒をM時開脚で迎え入れ射精へ向けてやさしく先導……のはずが、突如はじまる激しい蠕動に女子ども目を白黒。バシバシ腰を打ちつけられ子宮口まで貫かれてほおを紅潮させ随喜の涙を流しながらよがり狂うさまがたまらなくエロっちい。いちばん敏感な部分を容赦なく刺戟され続け日本語にならない咆吼を発しながらなん度もアクメるヒロインの子袋の奥へ2度3度4度とザーメンの奔流が流しこまれ、完全に少年の所有物(オンナ)にさせられた彼女らは膣口からコポッと白濁を逆流させ放心状態でいつまでも行為の余韻にひたり続ける。
正直おねショタものにはそれほど強く惹かれない自分は直近の作品たちにいささか辟易しており、その結果新刊購入が遅れてしまったのだけれど、やはり左橋レンヤの手になるパワフルな肉の交わりの応酬はおそろしくユースフル。これで従来路線のノーマルカップル専科だったら抜き評価はさらにアップしたところだ。天魔編集部はこの人のみならず他の執筆陣にもやたらとおねショタを描かせるが、ハッキリそれが天職なごく一部の作家以外は元来の持ち味を壊さない程度にとどめておき従前の通常エロもバランスよく配合していただきたいもの。ともあれ冒頭長編「僕のほっとすぽっと」の主演女優・まどか先輩の凜とした日常時のお姿から濡れ場ではすっかりちんこパワーに屈し好き放題にイカされまくるギャップがたまらなくやらしくてグッドでした。