-Rico「世界で一番愛してりゅ」コアマガジン ISBN:9784864367585
話△ 抜◎-○ 消小 総合○
彼氏のことが大好きすぎるヒロインはありとあらゆる場所で愛を確かめ合いイキまくり表題作長編5話&描きおろしショート後日談+独立短編5本(うち過去単行本より継続シリーズ1本)+フルカラーショート2本。極上萌え萌えガールズがステディな男子の前でだけとびきりえっちな痴態をさらけ出しては気持ちよく絶頂のすばらしき光景をゲップが出るまで堪能の作者最新刊は成年向けとしての6thコミックスだ。
商業誌デビュー以来ほぼ年イチで単行本刊行と比較的速いペースで作品を産出してきた作家なのだけれど、前単行本「俺の彼女がメイドで嫁で、いろいろ何でもしちゃいます!?」発売から今作リリースまではじつに2年半と、これまでで最長のインターヴァルをはさむことに。といってもその間けっしてサボっていたのではなく、しばらく一般向けでの連載仕事がメインとなりエロの方の掲載間隔が延びていたのだ。現在は再び量産体制を取り戻し日々モリモリ執筆にいそしんでいてまことにありがたい限り。
てなわけでひさしぶりのご対面となったこの1冊、いつもながらに少女漫画ベースのポップでキュートなヴィジュアルに表紙から出会えてほっこり。もう本家の少女雑誌等では絶滅危惧種の、ひたすら女の子のカワイさのみを抽出し前面に押し出した萌えまっしぐらの筆致が昔もいまもRico最大の武器といえよう。なお内容サンプルつきの収録作品紹介・書店購入特典・発売記念プレゼント企画などてんこ盛りの特設紹介ページを作者みずから用意しているので、Rico初心者の方でもこちらで絵柄の確認はバッチリだ。
こちらに収録されているのは商業エロでの本拠地である「漫画ばんがいち」のほか、同じコアの「コミックホットミルク」/「コミックメガストアα」にて掲載の作品たち。執筆時期は2013-14年の2年間に集中しているのだが、その頭とシッポとで作画には明確な進歩が認められる。基本の描線は変わらないのに表情の微妙な変化のつけ方だとかトーンワークの緻密さだとか、細部のクオリティがハッキリと向上しているのだ。このあたり雑誌で読んでいたときには意識していなかったので今回まとめて読破してみていちばん驚いたところ。完全に画風を固めてそのまま押し切る方が作業としては楽だろうに、変化をいとわず成長を続ける作者の姿勢には敬服するばかり。
この滑らかな筆致でものされる女性陣はハイティーン~20代入りたて相当と推測されるが、全員とびきりのベイビィフェイスゆえ熟女大好きっ漢は速攻回避で。ぺたっ娘もおっぱいさんも両方いける作家ながら今回は明確にビッグバスト優勢で、童顔巨乳スキーにはまさにこの世の天国といえよう。あどけない顔立ちなのに頭身は意外と高めでそれが以前はややアンバランスに見えたものだけど、そのあたりの違和感がだいぶ薄れたのはやはり作画の洗練ゆえか。
物語の方は従来どおり砂糖の塊を水なしでバリボリ噛み砕くみたいなド直球のイチャラヴ攻勢が延々くり広げられる。ひたすら高校生男女のただれた性春をクローズアップするタイトル・チューン「世界で一番愛してりゅ」を筆頭に、優しくて誠実でちょっとスケベな男子にベタ惚れのヒロインたちが積極的にアタックしてめでたく恋愛成就のプロセス全容、もしくはカップル成立後の甘々なセックス三昧の日々を詳細描写だ。女の子側から一途に想ってくれてはどんな行為も拒まずに受け入れてくれる夢のような光景は少々ご都合主義的進行ではあるものの、男性作家のそれとは異なり乙女テイスト満載のお話運びで展開されるとあざとさも薄れるから不思議。
萌えエロ=ヌルエロの図式を打ち破る、問答無用のガチンコファックもまたRico漫画のすばらしい部分。セックスのセの字も知らないような純真そのもののヒロインたちが最愛の男子の前でだけは大胆に肢体を駆使し全身汗だくになりながらトロトロのイキ顔さらしてよがりまくるギャップがたまらなく扇情的だ。濡れ場もまた従来に比べ明確にソフィスティケイトされ、せつなそうに腰を振り挿入をおねだりするさまや随喜の涙を浮かべ精いっぱい淫語を口走り膣内射精を懇願する女の子の艶姿を強調するタメの演出がビシバシ決まるさまが読み手の勃起中枢をハードヒット。
恋知りそめし少年少女のキスはいつの間にか舌先を絡めた濃密なそれへと変わり、やがて生まれたままの姿で激しく体躯をぶつけ合う。もっちりボディを押し開き豊かな双丘に顔を押しつけながら彼女のいちばん敏感な部分を刺戟するとたちまち女子ども発情。準備万端のえっちな蜜壷に指を押し当て秘部をオープンセサミしてちんこを熱烈歓迎だ。すかさず暴れん棒をゴリゴリねじこまれ激しく粘膜をこすり上げられてほおを真っ赤に染めながらこみ上げる快感に身をよじらせ甘い吐息を漏らすヒロインの痴態に興奮しきり。なん度も体位を変えながら子宮口をノックされ瞳にハートマークを浮かべながらうわごとのように中田氏をおねだりするおにゃのこのご要望どおり、許容量オーヴァーの白濁をドプドプ注ぎこみフィニッシュ。
以前からそのすばらしきハードコア萌えエロには定評のあったところだが、テイストはそのままに作画も演出もいっそう洗練されさらに抜き心地アップの1冊。長らく続いたコアマガのモザイク修整地獄からもようやく解放され、ヘロインを過剰摂取するみたく甘やかな陶酔に包まれながらなん度も自慰表明しまくれること必定だ。自分的にはヒロインがとびきりえっちな表情を見せてくれては激しくイキまくりの表題作のほか、年下幼なじみ女子のやらしく成長したボディを美味しく頂戴の短編「ココロの温度」が今作中の最シコ物件。
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