-高城ごーや「ピス is らぶ」ティーアイネット ISBN:9784887745568
話○ 抜○ 消小 総合○
同人誌即売会での運命の出会いから共通の趣味で結ばれた2人は周囲のサポートも得て幸せいっぱいラヴ全開連作シリーズ4話+独立短編1本。愛と尿とで世界が包まれやがて目の前の光景すべてが黄金色に輝きはじめる全編これピスフルな作者最新刊は通算5冊めのコミックスだ。
デビュー以来すべての作品がおしっこをネタにするという、現代日本エロ漫画シーンにあってもっとも特異な作家のひとり。単行本のなかに1、2本その手の話を混ぜるとか、あるいはある一時期に集中して尿ものを執筆しコミックスにまとめるという程度のレヴェルなら従来も数こそ多くないが存在はしていた。けれどもさすがに処女作から現在までそれ1本というのは他に類例を発見できない。高城ごーやの尽きぬことのない黄金水ラヴに感服するとともに、路線変更などおくびにも出さずサポートを続けている出版社の一貫した姿勢にも最敬礼する次第である。
そんなわけで2013年末に刊行の前単行本「おしっこ×おしっ娘」からひさしぶりの再会となったこちら、親しみやすくキュートなアニメ系の絵柄はますます洗練され訴求力アップ。残念ながら収録作の初出が記載されていないのだけれど、おそらくは前作刊行後に雑誌「COMIC夢幻転生」で掲載された分をまとめたもの。表紙絵と中身のモノクロ原稿とは完全コンパチなのでジャケ買いしてもまったく問題ないとは思うが、慎重を期したい方は出版社用意の内容紹介ページを確認されたい。
収録コンテンツは実質的なタイトル・チューンである冒頭シリーズ「にょうカプ!」/「にょうとも!」/「にょうしゅぎょ!」/「にょう×コン」の4話連作に巻末読切「こたつの中で…?」をプラスの構成。NPCを除く主要キャラクターは極端に数が絞られており、抜き担当として君臨するのは連作メインヒロインのおっぱい女子・春香(はるか)、サブで登場のロリっ娘・きらら(ただしちんこ挿入なし)、そして短編の主演女優たる血のつながらないロリ妹ちゃん・真理奈(まりな)の3人のみ。彼女らのキャラメイクが受容可能か否かでちんこの活用度が決まるので、前述の紹介ページか店頭見本チェックである程度内容を把握したのちの購入をオススメ。
題材以外はしごく普遍的なタイマンラヴの「こたつの中で…?」に対し、「にょうカプ!」シリーズの方はいささかイレギュラーな形態。1話めでめでたく結ばれた春香と男性主人公・雄哉(ゆうや)の同人漫画家カップルに2話め以降突如謎の少女・きららが乱入し擬似3Pをくり広げるという不思議な取り合わせだ。一見おじゃま虫に見えるきららの存在が2人の関係をより深化させ、また最終回ではみごとなサプライズを演出してハッピーエンドを彩るのだが、その詳細については本編を読んでのお楽しみ。
とまあオハナシの筋だけを紹介すればオーソドックスな和姦ラヴコメにほかならないのだが、高城ごーや漫画の真髄はむろんそのプレイ内容にある。すなわち、お小水にまつわる各種の趣向――放尿飲尿排尿搾尿授尿贈尿嘗尿etc.のおしっこフルコースが全編にわたりくり広げられるのだ。むろん陰茎挿入→膣内射精の通常エロはおこたりなく遂行されるものの、中途では随所でいばり系の性戯がインサートされる。とりわけ「にょうカプ!」シリーズは長尺ものの利点を活かし、当初は童貞処女で単なる耳年増のおしっこスキーだった雄哉&春香カップルが恋の進展とともに行為のディープ度を深めホンモノの尿マスターへと進化してゆく過程をじっくりねっとり詳細描写。かくして続く尿責め満漢全席を単行本1冊ぶんまるごと詰めこまれたのちは読み手の脳みそもすっかりしーしーレモン色に染められること請け合い。
恋する2人のメイク・ラヴは少女のラヴリィな放尿シーンからはじまる。尿道に伸ばした手がやがて膣内へと入ってゆき小水と愛液がほどよくブレンドされはじめたら暴れん棒の出迎え準備完了だ。ゆっくりとシャフトをねじこみ子宮口へ届いたあたりで勢いよく往復運動をスタート。トロトロのイキ顔さらしながらギュッと抱きつきスキスキ連呼のヒロインの痴態がたまらなくエロっちい。自分からハードに腰を使いしきりに中田氏を懇願する彼女の願いどおり白くねばつく液体を膣内深くぶちまけたその刹那、女の子の尿道からも勢いよく黄色いスプラッシュが飛び出し両者絶頂。
最大の武器である尿間連のプレイを存分にフィーチャーしつつ、物語のベースラインはあくまで真摯なピュアラヴに置くこの作家の基本姿勢に揺るぎはない。複数の女の子が登場しても結果的に本番へと至るのはメインヒロインのみなので以前の作品で見せていたようなハーレム展開をお望みの方には向かないが、最終話「にょう×コン」における、純愛を貫いたのちの感動的なフィナーレを目にすればそれも納得がいくはず。ラヴ&ピスのさわやかな作品世界を今後も末永く楽しませてもらいたいものだ。そんなわけで当初はおぼこい同人尿作家だった春香さん(PN・白露ハルン)が恋愛成就とともにいっちょ前のおしっこ女子として成長を遂げ雄哉と永遠に結ばれるまでのプロセスの一部始終を美味しく堪能でございます。
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