2015-04-07

本年度の教科書検定。

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-宮原歩「少女廻り」ティーアイネット ISBN:9784887745551
話○ 抜○ 消小 総合○

もういちど会いたい人を想いながら午前3時に命を絶てば願いがかなうというネットの都市伝説を信じて今日も誰かが死の淵に足を踏み入れ……長編全5話。絶望と希望のはざまで揺れる彼ら彼女らの心の煩悶を甘くせつないガチンコファックとともに描き出す作者最新刊は黄色い楕円物件としての4thコミックスだ。
執筆活動の主軸を慎太郎シール誌に置きつつも、その一方で問答無用のマークつきエロをここTIで展開するという二足のわらじを履き続けている。個人的にはこの人の非成年指定えっちは基本スルーでこちらの方だけをチェックしているのだが、そう言いつつ去年発売の前単行本「ハメあいゲーム」は申しわけなくも見送ってしまった。ゆえに当ブログで評価記事をアップするのはその1つ前に当たる2013年刊の「恋色おとめ」以来。
いかにも女性作家らしい繊細なタッチの少女漫画/一般青年誌絵のハイブリッドな作画はもとより美麗きわまりないものだが、マークなし物件では大人キャラメインで描いている反動かこちらではグッとキュート寄りの筆致になっていて非常にマーヴェラス。昨今すっかり収録作の掲載媒体を明示してくれなくなったけれどもおそらくは当社の看板誌「COMIC夢幻転生」の直近の号で連載されたもののはずで、表紙と中身の絵柄は完全コンパチでありジャケ買いしてもまったく心配なし。それでも不見転で買うのを躊躇してしまう慎重派の君は浩瀚な内容見本つきの作品紹介ページが用意されているので参照のこと。
雑誌初出時には「未練の刻」と題され全5話の構成で連載されたこちらは、主人公各回交代のオムニバス形式を採る第1-3話と、都市伝説の担い手であるヒロイン自身が前面に押し出される第4/5話と大まかに二分。それにともない物語のテイストも微妙に変化し、ミステリともライトホラーともつかぬ雰囲気をただよわせつつも軽妙にまとめる前半部と、物語の山が一気に動き出し怒濤の展開を見せる後半部と対照的なトーンの作劇を堪能できる仕掛けだ。1話めは明るく収束させながらも話数が進むごとに結末はシニックになってゆき、終盤のめくるめく怒濤の展開から最終ページのハートウォームな結末へと至るまで我々読み手の心をジェットコースターのごとくワイドに揺さぶる作劇の妙に翻弄されっぱなし。
殺伐としたオハナシを脳裡に塗りこめられる一方で、エロシーンはむしろそれとは裏腹な、とびきりキュートな10代女子との甘やかなセックスを大々的にフィーチャーする。あどけないフェイスにむっちり肉づきのよい滑らかな肢体が組み合わされた反則的にエロっちい彼女らの方から積極的に身体を開き男性主人公の内なる情欲を望みどおりに具現化してくれるタナボタエロスの殿堂だ。とりわけパイパンまんこの柔らかそうな質感や愛液をあふれさせながら内部の肉ヒダでガッチリちんこをくわえこむ結合部描写がすばらしすぎて自慰表明もはかどりまくること必定。
あこがれの娘や幼なじみやクラスの彼女らが続々と目の前で秘密の花園をオープンセサミ。しっとりと柔らかな双丘に顔をうずめいきり立つ怒張でゆっくり蜜壷を押し広げながらハードな摩擦運動をスタート。激しく内奥を貫くたび自分から腰をグラインドさせ追随しながら身をよじらせ瞳をうるませてこみ上げる快感にイキ狂うヒロインズの痴態に興奮しきりだ。小刻みに嬌声を発しハートマークをまき散らしながらのぼりつめてゆくおにゃのこ連中のティーンエイジまんこの最深部めがけて白くねばつく液体をたっぷりと叩きつけたその刹那2人そろってTKO。
女の子が心底幸せそうによがりまくる濡れ場とどんどん暗くシビアになってゆくストーリーパートとの奇妙なマリアージュを味わいながらバリバリちんこをしごけるプラグマティックな1冊。比較的ハッピー志向だった既刊を読みつけていた人にとっては少々しんどい展開ではあるものの、最後にはちゃんと救いが用意されているのであきらめずに読破すればきっとカタルシスが得られることだろう。物語を彩った女の子たちのなかでは、第2話に登場のスク水おっぱい幼なじみっ娘・さゆりちゃんの淫猥すぎる痴態にたいそうお世話になりまくり(お話のシメがちょっとアレですが……)。

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