話○-△ 抜○ 消小 総合○
フルカラーイラストギャラリー+カラーショート2本+通常漫画形式作品9本+新聞記事風漫画1本イラストストーリー風作品2本+描きおろし巻末漫画。繊細かつキュートな筆致となかば偏執狂的に目の詰んだ構成、そしてなによりも容赦なき幼女蹂躙ガチハメファックのすばらしき三位一体で現代ロリ漫画界に君臨するこの作家最新刊は新装版を除いた通算6冊めのコミックスだ。なおこの情勢下いつ紹介リンクが消されるかわかったもんじゃないので、版元提供の単行本情報ページも貼っておく(まあ仮に発売元のデータまで抹殺されるような事態になれば日本もおしまいですな)。
自分がこの作家のことをはじめて知ったのはたしか前世紀末くらいに雑誌掲載され後日単行本にも収録された「もう茜にひどいことしないで!!」だと思ったが、他作家とハッキリ色合いの違う独特の作画/作劇にひと目で惹かれたのを覚えている。それからもう15年以上経ちもうこの人もすっかり業界の大御所となったが、途中まったく商業誌に描かなくなった時期があったり掲載誌がお亡くなりになったりで世に送り出された単行本は意外に少ない。この新作はそうしたなかでのお蔵入り原稿だとか一部の同人再録などをピックアップした、みなすきぽぷりとしては初の落ち穂拾い/総集編的存在の作品集となる。
オーソドックスに直近原稿をまとめた茜新社刊の前単行本「ろりぐるい」(2013年)とは異なり、今回は収録作品の執筆時期がケタ違いにワイドレンジ。中途2カ所にはさまれた作品解説によるといちばん新しい原稿で2011年、最古のものではなんと1995年に投稿作品として描かれたものまでが無造作にぶちこまれている。むろん掲載媒体も商業/同人バラバラで、詳細については購入後に前述コメンタリーを参照していただきたい。必然的にこの作家の最新のタッチで描きおろされた表紙/裏表紙およびあとがき漫画との絵柄のギャップはすさまじく、とりわけ1990年代の原稿は顔立ちや頭身バランスから完全にいまとは別もの。これでは不親切だろうと出版社も帯裏に旧作のコマ抜粋を載せてあるので、初見の方は先にそちらを見て作画の変貌ぶりを受容できるか己に問うてから購入するのが吉。個人的には出会いの衝撃をいまでも鮮明に想起できる初期作が読める喜び込みで買っているので当然なんら文句などございません。
かくも特殊な成り立ちなのでコンテンツの体裁もみごとに千差万別。一般的なストーリー漫画の形を採る作品のほか一枚絵や絵物語風のものなど、漫画家が紙媒体で描きうる形態の大半を網羅しているのではなかろうか。分量もまた単品イラストから30ページ以上の長丁場までよりどりみどりで、みなすきぽぷりの多芸ぶりの一端を堪能できる仕掛け。
そんななかでも唯一変わらないのがヒロインの年齢層……と言いたいところだが、たった1本ながら女子高生ものが含まれていたりするのだから油断できない。さすがにメインはこの作家得意のプレティーンちびっ娘でJKは例外だけど、ロリ巨乳ではないふつうに年齢が上のオーソドックスな女体を描いてたなんて知らなかったぞ。てっきり去年「コミック高」に載せた短編が初の高校生漫画だとばかり思っていた。全体としては昔の作品ほど頭身高めで若干リアル寄りの顔立ちであり、近作ではそこへ現代風のテイストを思いきって注入し新しい魅力を獲得した感じ。妙に暑苦しい野郎キャラの方は女の子より新旧の差異が小さいので、この部分に関してはやっぱり変わらないものもあるよねと深く納得。
漫画の体を成していないものもあるのでストーリー性をどうこう言うのはヤボではあるものの、通常形式の作品はやはり熱に浮かされたかのようなみなすきぽぷり節が炸裂しておりグッド。白いのも黒いのも両方描く人だが本作においては後者が優勢で、純真無垢なロリっ娘が問答無用で処女を散らされ狭隘な子宮の奥へ汚っさんザーメンを景気よくぶちまけられる凄惨な光景をしかしながらどこかハイテンションな科白まわしでわりかしスムーズに受容させてしまう。明るくさわやかなイチャラヴもむろんいいのだけれど、とくにこの作家の昔の絵柄だと犯罪臭プンプンただようダーク系の方がマッチングがよろしいかも。
いつの間にやら悪い大人に囲まれ逃げ場を失ってちびっ娘たち大ピンチ。華奢な手足をつかまれ乱暴に横たえられて下着のすき間からいきり立つ怒張をねじこまれる。成人男性の圧倒的な体躯の下で苦しそうにあえぎなすすべもなく犯されるょぅι゙ょ受難劇に手出しできない部外者たるぼくらは憤りを覚えつつも股間は裏腹にエレクチオンしっぱなし。ちっぱいをコリコリ刺戟されクリトリスをいらい倒されながらいつしか苦痛とも快感ともつかぬ嬌声を発し汗と涙とヨダレまみれではしたないイキ顔さらけ出すヒロインのちびっ娘まんこの奥底めがけ白くねばつく液体をビュルビュルぶちまけて少女征服ミッション完遂だ。
既刊とはその成り立ちがまったく異なる物件であり、純粋に2015年最新型みなすきぽぷりを味わいたいという用途にはハッキリ言って不向き。しかしながら本作の最大の価値はなによりもまずコレクターズ・アイテムとしてのそれであり、方々に散逸した原稿をどうにか集めまとめ上げた編集サイドの尽力に大いなる感謝を。そしてこの種の作品集には不可欠な収録作の初出を遺漏なく記載してくれたのがなによりもありがたい点で、これにより我々読み手はみなすきぽぷりという不世出の作家の偉業の足取りをくわしく時系列順にたどれる仕組みだ。抜き漫画としてのみならずJapanese "Lolicon" cartoonの歴史的文献としてロリ漫画スキーならぜひ抑えておきたい1冊といえよう。俺的にはなかでも収録作中いちばんのロングラン作品でありピュアでキュートな妹ちゃんとの激しくもどこか後ろめたい愛欲の日々を切々と描く「あいりん!!」が最愛。
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