話○ 抜◎ 消小 総合○
ひ弱な童貞メガネ君をひょんなことから食ったビッチさんは彼の熱烈ラヴ&ハードファックに悪態つきつつも相思相愛正続編&描きおろしショート後日談+浮気性の彼氏への当てつけからスワッピングに参加したものの心とは裏腹にねちっこい性技のとりこになり本編&続編+独立短編8本。容赦なきストロングエロスの応酬にダイナミックボディが揺れ動き子宮いっぱいにザーメン注がれまくりのド迫力セックス絨毯爆撃でお送りする作者これが2冊めのコミックスだ。
いささか粗っぽい部分はあるけれど壮絶なまでのガチ種つけ曼荼羅に頭をガツンと殴られるような衝撃を受けたこの人の前作にして初コミックス「セックスホリック」が出たのが2013年暮れのこと。途中から当初の本拠地・旧「コミックメガストア」-「コミックゼロス」系列にはあまり姿を現さなくなり、自分の定期購読誌ではない「COMIC失楽天」を活動の中心としたことで見る機会が激減してしまった。なので本作購入にあたっては当初躊躇していったんパスしたものの、やはり1冊めのヘヴィな読後感が忘れられずにディレイ買い。
デビュー単行本は一部の古い作品で作画につたなさを感じたものの、今回収録のものは2013-15年の失楽天掲載分と直近作で固めたほか旧作には加筆修正をほどこしたことで絵柄の安定感は目に見えて向上。一般青年誌系/アニメ絵ハイブリッドの筆致はいくばくかの大味感を残していてひたすらキレイキレイした感じのタッチが支配的な他のワニ執筆陣に比べてやや異質だが、実際に読みはじめるとこの大胆な筆の運びこそが彼の手がけるハードエロスにもっともマッチングしたものだとわかるはずだ。
前作同様に登場ヒロインの年齢層は幅広く、20代前半付近をヴォリュームゾーンに下は高校生から上は子持ち人妻までといった按配。ただ若い娘でもすでにルックスも身体も大人同然である一方で熟女キャラでも外見はキュート寄りでと設定年齢はあまり当てにならない印象。なおお歳の上下問わずボディは明確にグラマラス志向で、お顔を凌駕する勢いのスイカップ級バストに加え安産間違いなしの特盛ヒップがぼくらをお出迎え。おっぱい全体のサイズもビッグなのに加え乳暈もニップルも大ぶりでいかにもしゃぶり甲斐がありそうだ。乳尻のシルエット自体はほのかにゆがんでたり少々垂れていたりと彫像のごとき端整な美しさとはいかないのだけれど、それがむしろ妙にリアルで興奮をいっそう励起せしめる。
そんな彼女らが乗っかる物語は甘々イチャラヴから問答無用NTRまでじつにワイドレンジ。どちらかというと世間のイメージは後者のガチ寝取られの印象が強いかと思うが、それ一辺倒にならずあらゆるタイプのお話が書けるのがうるう島呼音の本当の強みだと思う。明るいの/ヤバいのどちらでもストーリーに即して女の子の心中が喜怒哀楽さまざまに入り乱れながらも中途からは抗いきれぬ悦楽に身を焦がし法悦の態でよがりまくるに至る細やかな感情の変遷をじっくりねっとり詳細描写するていねいなディテイルの構築があるからこそのちに展開される怒濤のストロングファックがきわ立つのだ。このあたりはカヴァー下のえらく浩瀚な作品解説を見ればハッキリ理解できることで、一見ラフに描いているかにも見える彼のプロダクトが明確な構想と緻密なお話運びのもとつむがれているのが一目瞭然。
そしてこの作家のなによりのストロング・ポイントは濡れ場それ自体。ハートマーク乱舞にアヘ顔イキ顔結合断面と現代エロ漫画必須の各種表現技法を惜しみなくぶちこみながらひたすら肉体言語の応酬をみっちり高密度に積みあげてゆくさまは圧巻だ。読んでるこっちにもゴリゴリとちんこまんこどうしの摩擦音が聞こえてきそうな激しい行為のくり返しが全編を支配する。永遠に続くのではないかと思われるほど長きにわたる交合の果てに、純愛ものであれば最後に完膚なきまでにステディな彼と結ばれる瞬間、寝取られ話であれば彼氏以外に身も心も支配されたその刹那、それぞれ至上の快楽に包まれ心底気持ちよさそうに絶頂する光景を呪文のような擬音をBGMに従えながら大ゴマで展開。
当初気乗りしない風の彼女らもいざドスケベボディを開陳したわわなバストを思うがままもまれながら秘密の花園へ怒張を迎え入れればたちまちはしたなく発情だ。血管ピキピキの暴れん棒で肉ヒダも破れんばかりに内奥を貫かれねっとり舌先をからめ取られてすっかり陶酔しきったメスフェイスを披露する。ふだんの明るく朗らかな笑顔を淫乱ビッチそのものの媚態へと変貌させながら小刻みに嬌声とハートマークを振り散らかし全部の穴を好き放題されては唾液ダラダラたれ流して全身をのけぞらせるさまがおそろしく煽情的だ。全身汗だく汁だくになりながら膣内をキュンキュン締めあげてザーメン受け入れ体制万全の彼女の子宮の奥底へ大量の白濁を2度3度と続けて叩きつけ子作りミッションコンプリート。
ド派手きわまりないガチファック満漢全席の高揚感はそのままに、作画/作劇とも確実な底上げがなされた充実のセカンド・エディション。1冊めに引き続き甘いのも苦いのも両方盛り付けなので片側しか摂取したくない方は要注意だが、雑食の自分にはありがたい構成だ。ヴィジュアル面ではもう少しだけ洗練の余地がありそうではあるけれど、抜きツールとしての比類なき使い勝手を思えばそのくらいはささいな瑕疵。現在の商業ホームグラウンドはコンビニ売り誌なので物語構築上いろいろ制約もあるだろうが、今後もそのなかで最大級の個性を発揮していただきたいもの。このたび収録の作品中では、分量的にもっともスペースが取られ物語的にもウェルメイドな童貞男子×ビッチ女子の純情和姦ストロングファック連作「純情ビッチと童貞メガネ」シリーズがイチャイチャ方向の、かつて懸想した女性の娘に性戯を仕込み一人前のメス奴隷に仕立てたのちたっぷりと孕ませ汁を注入し思いを果たす「生き写し」がダーク方向の、それぞれ俺的最シコ物件。
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