-睦茸「めぐりドコロ」ワニマガジン社 ISBN:9784862693877
話○ 抜◎ 消小 総合○
お隣どうし小さなころからの腐れ縁な2人がふとしたことから一線を越え以後は熱烈ラヴまっしぐら表題作長編全6話+独立短編3本。魅惑のムチツヤボディを最愛の男子に好き放題もてあそばれては膣内深くたっぷりザーメン注がれ我を忘れて絶頂するヒロインのキュートすぎる痴態をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算5冊めのコミックスだ。
商業デビュー当初はおもにジーウォークの単一テーマアンソロ本に描いていたこの作家が旧体制の「コミックメガストア」に登場したのがゼロ年代末あたりで、ちょうどそのころから一気にメジャー街道を駆けのぼりはじめたように感じている。ついには一般誌でラノベコミカライズまで手がけるようになってエロ執筆頻度が落ちてしまい、前単行本「そとの国のヨメ」発売から本作リリースまで2年半とけっこうな歳月が経過してしまった。収録作いずれも雑誌初出時に読んでいるとはいえこれだけ発刊ペースがゆっくりだと我が砲身も暴発寸前ですよ!
いても立ってもいられず購入後すぐに下半身をオープンセサミしながら目次チェック。収録作の初出一覧がいつものワニフォーマットとは違い簡略化されているのは気に入らないが、とりあえずこちらに収められているのは2010-15年にかけ執筆されたコミックゼロス/旧コミメガ掲載分。この人の絵柄はいちど大幅なメタモルフォーゼを経ていて(分岐点は10年代アタマあたりか)、おおよそモデルチェンジしたあとのわりかし普遍的なバランスの表題作と、瞳がやたらとおっきくて顔の輪郭がえらく丸っこいディフォルメ強めの昔の絵柄でものされた短編群とで対比がハッキリ。個人的にはどっちの作画も好きだけど一般ウケするのは前者だろうなあ。
このキャッチーな筆致でおそろしく愛らしいヒロインをモリモリ量産するのが睦茸のすばらしいところ。今回も才色兼備幼なじみやらヤンキー妹やら駆け出しのアイドルやらゲーム廃人やらだらしな姉ちゃんやら個性豊かな女子どもが勢ぞろいだ(なお近親ものは義理の関係であることが示唆されている)。最初から隠さないか表面的には冷静ぶるかの違いはあれど、みなさんステディな男子の前ではたちまち恋心全開でギュッと抱きつきスキスキアピールしまくりなのがたまらんです喃。あとこの作家恒例の爆裂おっぱいボムもむろん標準装備で、たまに気まぐれで投入する貧乳ヒロインは今回皆無なのでおっぱい星人は思う存分ド迫力バストの魔力に耽溺せよ。
帯コピーで執拗にアピールするとおり、このたび展開される物語たちは長いのも短いのもド直球のカップルイチャラヴ絨毯爆撃。コアやワニで従来描いてきたものはその系統のものばかりだとはいえ今回はとりわけタイトル・チューン「めぐりドコロ」のむせかえるようなベタ甘っぷりに胸焼け必至だ。幼いころから遠慮ないお付き合いのクール系ボクっ娘ヒロイン・めぐると、少々頼りないけど憎めないグータラ男子・小岩(最後までキミ呼ばわりで下の名前は結局わからずじまい)のうれし恥ずかし相思相愛ライフを全力でお届けする。2人していちばん肝腎な本心は口に出さないくせに態度にはバレバレで、それとなく性的アピールしてみたり寝込みを不意に襲ったりあからさますぎるサインを受けて速攻合体のリア充性活満喫っぷりにゴチソウサマ。物語のクライマックスでようやく告白に至り熱烈なキスを交わしながらきつく抱きあい改めて愛情を確認する彼ら彼女らの前途に幸あらんことを……とか言いつつそれが中盤くらいのハナシで以後も延々ただれたイチャつきぶりをくり広げるんですけどね。
1on1のタイマンエロスに終始する濡れ場は濃厚きわまりなく、睦茸特有のダイナミックな女体が画面狭しと暴れまわり執拗な汗だく汁だくファックののちヒロインの子袋いっぱいにゴクゴク白濁液を飲ませるまでの一連のシークエンスが読み手の勃起中枢をハードヒット。奇抜なアイテムや特殊なギミックなどなにひとつ関与しないのに彼ら彼女らの肉弾戦のみで極上のセックスを演出してみせる。2人の分泌物どうしが絡みあいうだるほど熱くなった空気のなかでピキピキちんことヒダヒダまんこの真剣勝負をじっくりねっとり展開だ。とりわけ結合部付近を巧みに透過させつつ小刻みな擬音をBGMにしながら子宮の奥まで勢いよく飛沫が駆け上がり柔肉のなかをトプトプ満たす射精シーンがいかにも「注入してるんだ!」感満載でグッド。日常パートではおすまし顔なのに本番突入するやトロットロのアクメフェイスさらけ出してはパートナーの暴れん棒に腰を沈め快楽享受に没頭するヒロインの艶姿にぼくらの自慰表明も終わりそうにない。
ことばに出さずともラヴラヴ状態を隠しきれない2人の愛は下腹部の摩擦運動でそれを証明する。プリプリボディを指で舌先でなで回しながらあふれ出る寸前の特盛おっぱいに顔をうずめ、攻略のターゲットを徐々に淫穴へまた一歩。ようやく亀頭がたどり着いたころにはすっかり濡れそぼち準備万端だ。すぐさまシャフトをねじこみさまざまに体位を違えながら激しく腰を使い蜜壷の奥を貫くたび瞳をうるませほおを紅潮させながら四方八方に嬌声をまき散らす彼女の痴態に興奮しきり。両手を握りあい舌先どうし絡めあって互いの名前を連呼し永遠の愛を誓いながらヒロインの胎内いっぱいに許容量オーヴァーの熱い粘液を叩きつけたその刹那2人仲よくクライマックス到達だ。
まるで本全体をメイプルシロップ漬けにしたみたく相思相愛エロスが横溢するさまはまさに純愛好きのパラダイス。愛情確認プロセスの一部始終のみをクローズアップし世界観の広がりなどはいさぎよく捨象した半径5メートル以内の幸福を美味しく摂取しよう。わりと作画の振幅が激しい人なので今後どう変化するかわからないけれど、いまくらいのバランスが物語を語るのにもガチハメを展開するのにもベストかなーと。収録作品中ではやはり入魂の冒頭長編「めぐりドコロ」が白眉で(作者的にも2010年発売の「あまみドコロ」(コアマガジン刊)・前作「そとの国のヨメ」・本作で代表3部作的扱いのよう)、露骨にゾッコンLOVEなのにつれないそぶりのメグルちゃんが彼に抱かれたとたんすっかり甘えハートマーク連射してはイキまくる光景がなんともチョロ可愛すぎます。
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