今宵の亀田製菓。

-いちこ「あまいろおねえさん」エンジェル出版 ISBN:9784873066752
話○ 抜○ 消小 総合○

ある日突然三十路童貞の主人公宅へ転がりこんできた女の子とうれし恥ずかし同棲生活中編3話+エロ小説家の奥さまは愛する旦那さまとのラヴラヴセックスでますます筆先旺盛連作2本+ちんまくキュートな上司さんと甘く激しくイチャイチャ三昧連作2本+独立短編4本。たゆたゆボディのかわいすぎる年長女子'sとラヴでコメってガッツリ膣内射精の夢空間がどこまでも広がる作者最新単行本は新作抜き物件としての6冊めにして成年指定の第5弾コミックスだ。
デビュー以来複数の出版社を股にかけ精力的な活動を続ける作家で、ことに近年はさらに仕事の幅を広げいろんな雑誌でこの人の漫画を発見しビックリすることが多々ある。コミックスの発刊ペースもこのごろは加速がかかっており、2月にワニマガジン社よりリリースの前単行本「あまくちとろけずむ」に引き続き今年2回めのお目見えだ。なお当社刊行物としては2013年に上梓された「カノジョのオモチャ」(成年マークなし)以来およそ2年半ぶり。
アニメ/ゲーム系の絵柄の範疇に属するこの作家の端整なタッチは多数のクライアントから引き合いが来るだけあって非常に好感度の高いもので、ほわんとした丸顔にドングリまなこのラヴリィな造形が印象的なヒロインたちが画面狭しと躍動する。今回収録の作品群には個別の初出明記こそないが、巻末のクレジットを見るに2013-15年にかけ「アクションピザッツスペシャル」および「アクションピザッツHB」誌上にて掲載分とのことで、描きおろしの表紙絵と中身のモノクロ原稿とは完全互換。
この滑らかな筆致でものされる女性陣はコミックス表題が示唆するように年上系多めで、とりわけ会社の上司や人妻など男性主人公に対し目上の立場に位置するヒロインが主流。このへんは学生を主演女優に据えることの多い他社作品との明確な相違点だ。もっとも、いちこの描く妙齢の女性は年少女子同様にことのほか童顔で見た目ティーン同然ゆえ妖艶さとか落ち着きとかアダルトな要素はあんまりない。もちろんこの作家の常でわずかな例外を除きボディの方はすっかり育ちきったグラマラス系なのでけっして看板に偽りはないのだけれど。個人的にはこういうカワイイおねーさんキャラはむしろ大いなるご褒美なのでいいぞもっとやれ。
よそでは特殊性癖剥き出しのエキセントリックなヒロインが活躍するぶっ飛んだお話作りをする人だが、こちらは慎太郎シール誌掲載の作品群なのでガチ成年誌でのお仕事を見慣れた身にはずいぶんマイルドなストーリー展開。これまた単行本タイトルにふさわしい、ステディな男女がくり広げる穏健な和姦エロスが物語の主軸だ。偶然の出会いからはじまるさわやかな恋物語あり、熱愛夫婦のベッタベタな甘エロあり、大半は社会人同士のくせにまるで学生カップルのごときピュアな愛の交歓に読んでるこっちもニヤニヤ必至。ただしそこは凝った仕掛けでならしてきた作家だけあり、要所にクセのあるお話を配置して読者を飽きさせない。普通のセックスに飽き足らない2人が衆人環視のなか睦みあう姿を見せつける「仲良し夫婦」、あるいは交通事故でなかば廃人となった夫に尽くすヒロインの前に起きた奇跡をおごそかに描く「大好きなあなたへ」といった異色作をポンと並べてメリハリの利いた作品集となったのは、他社みたく露骨に変態色を出せないのが逆にいい結果を生んだのかも。
掲載誌の方針としてハッキリと物語優先であり濡れ場支配率は高くない方だけれど、いちこ特有のダイナミックな女体が縦横無尽に画面をおおい尽くすさまは迫力充分。おおむね女子サイドから積極的に仕掛けてきては自分から股間にしゃぶりつきすみやかに本番突入しては大胆に腰を振るさまがなんともエロっちい。さらにヒロインの喜怒哀楽豊かなイキ顔百面相が以前よりグッと存在感を増していて対ちんこ破壊力アップに貢献する。プレイそのものはオーソドックスな肉体言語の応酬ながら、ステディな彼に抱かれ愛される喜びを胸いっぱいに味わいながら幸福感に満たされ絶頂する彼女らの艶姿に読んでるこっちもおっきが止まりません。
衣服じゃ隠しきれないご立派な双丘をみずからオープンセサミして彼女は彼氏のイチモツを胸の谷間にはさみこみ先端をお口でくわえて一気呵成にアタックを開始する。両サイドからのダイナミックな揺さぶりに辛抱たまらず先走り汁を分泌だ。休むいとまもなくこんどは屹立したシャフトにのしかかられてズブズブと蜜壷を貫き粘膜どうしの摩擦運動をスタート。ストロークを刻むたび忙しく表情を変え汗と涙とヨダレまみれでイキまくる女子どもの痴態に勃起中枢は刺戟されっぱなし。両腕を回してきてガッチリしがみつき四方八方へ淫語まき散らしては心底幸せそうなイキ顔さらし絶頂する彼女の子宮の奥底へザーメンの奔流をたっぷりとお見舞いだ。
レギュレイションの都合でエロシーンに若干のもの足りなさを覚えはするものの、とびきり煽情的な女の子のイキっぷりでかなり挽回し最後は心地よく発射させてもらった次第。not黄色い楕円で出た当社前単行本では真っ白けだった性器近辺が黒ノリ乗っけながらかなり視界良好になったのがなによりうれしく、今後とも甘やかだったり不穏だったり感動的だったり忙しく推移するいちこ謹製エロスを堪能させてもらいたいもの。この人の描く極上短髪女子大好きっ漢の俺としては、残念女子との突然はじまった関係がいつしか大切な恋人どうしのそれへと発展してゆくド直球ラヴ巻頭中編「俺んちのあのこ」(キュートなショートヘアヒロイン・メイさんのクルクル変わるアクメ顔がたまらん!)と、興奮すると新潟弁むき出しになっちゃう一途なショートっ娘カノジョ・尚さんに愛されまくりの主人公爆発しろ「きまじめ系!」が今回の2大フェイヴァリット作品。