2015-12-23

今宵のピニャ・コラーダ。

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-コア助「人妻な彼女」竹書房 ISBN:9784801954304
話○ 抜△ 消大 総合△

蠱惑的なエロカワ年上女性'sのもち肌ボディに包まれ気持ちよくメイク・ラヴ短編全9本。マークなし。ありふれた日常のなか出会うとびきりキュートな妙齢レディースと甘く激しくガチファックという全人類男子永遠のビッグドリームをみごとに具現化の作者最新刊はこの名義による通算4冊めの抜き物件にして非成年扱いとしての3rdコミックス、そして本レーベルからの初見参だ。
自分は書店売りのガチ成年誌を中心にウォッチングするので慎太郎シールつきの媒体には目配りが効かず、そちらをメインに活動するこの作家の活動状況にはどうしてもうとくなりがち。2013年に少年画報社より刊行の前単行本「熟れ処女」に引き続いて非成年扱いでのリリースとなるこちらも、そもそもこの人が竹書房で定期的に描いていた事実すら把握しておらず申しわけなさでいっぱいだ。ともあれ2年半以上ものインターヴァルを経て新刊が出ると知ったからには即座に書店へ直行。
のっけからコア助最大の武器である柔和な彩色の良さが前面に出たナイスな表紙がお出迎え。たいそう美味そうなおっぱいをカヴァーで披露のアダルトさんに舌なめずりしながら中身を手繰ると、モノクロ原稿においてももっちりした独特の質感のエロい女子どもに遭遇で思わずニンマリ。収録作の初出の記載はなかったけれどググってみたら同社の「ナマイキッ!」に執筆の短編群のもようで、すでに相応のキャリアを積んだ作家だけに絵柄はもう完成形でありクオリティは高値安定だ。なお版元の公式ページで内容サンプルが見られるので、コア助初体験の方は事前にそちらのチェックを。
この滑らかな筆致でものされるヒロイン連中はタイトルどおりの人妻専科……と言いたいところだが、巻末著者あとがきによると当初はコンセプトが固まっていなかったとのことで奥さま以外のヒロインも数名残存。年齢的には以前からこの名義では成人女性中心であり引き続き推定20代入りたて~アラフォー近辺くらいの美女/美熟女がてんこ盛りだ。ただコア助作品においては大人ならではの妖艶っぷりを前面に押し出すよりはむしろお歳に似合わぬ可愛さだとかあどけなさやらをアピールするタイプのキャラが多くて、それが基本アダルトさん苦手の自分がずっとこの作家をデフォ買いし続けている理由のひとつでもある。むろん彼女らはそろって完熟ゴックンボディを標準装備しているわけでその意味ではまさにオトナの魅力全開なのですが。
そんな女性陣が乗っかるのはどこにでもあるような現代日本を舞台にしたコミカル&エロティックな和姦ワールド。コンビニ誌ゆえの規制という面もなくはないが、世界を動かすビッグな人物も出てこず驚天動地の大イヴェントも起こらないごく普通の日常でささやかに展開されるタナボタ基調のほのぼのエロス、というのがそもそもこの作家のつむぐ物語の本質なのだと思っている。好人物だけどどっかマヌケな男子連中が妖艶な隣人だの凜としたキャリアウーマンだの生真面目な女医さんだの行きずりの旅仲間だの、多種多様な人妻さんたちと出会ってはめくるめくラヴ・アフェアをくり広げる光景が、ケレン味たっぷりなバトルだの波瀾万丈の大河ドラマだのにはもうお腹いっぱいなオサーンたる自分のような読み手の心も身体もやさしく慰安してくれる仕掛け。
現状ライトエロを手がける出版社でもっとも規制のきつい竹書房物件なので、濡れ場含有率は既刊と比較しても控えめな部類。直截的な性器描写が不可能なのは当然のこと、エロボディをひん剥いてからガッツリ膣内射精に至るまで相当駆け足になるのはやむを得ないところ。そのぶんはコア助ならではの非常に煽情的なもっちりおっぱい描写や小刻みに嬌声を発し昇りつめてゆく絶品イキ顔百面相でカヴァーしつつ自慰表明の助けとしていただきたい。各種のちんこいじりプレイ披露や双丘の谷間をフル活用の手慣れたパイズリ、さらには濡れそぼつ蜜壷で美味しそうにシャフトをほおばりハードに内部を蠕動する本番シーンなど、百戦錬磨の人妻ならではのウルテクを存分に堪能しつつフィニッシュは奥さままんこの最深部めがけて気持ちよくザーメンの奔流をナマでお見舞いだ。
ストロングファック至上主義の当ブログにおいてはこうしたライトエロ作品の評価がどうしても辛くなってしまうのだが(作者さま本当にすいません)、きわめて平凡ゆえにリアリティを持ちうる舞台設定とそこで少しだけご都合主義のささやかな夢物語をくり広げる両者のバランスがいい塩梅。しっとり落ちついた雰囲気のえっちな女性陣の優しさに包まれ耽溺したい君にピッタリの上質なヒーリングツールだ。少しだけワガママをほざくなら、別ペンネームや薄い本などの経歴でこの作家がたいそうグッドな10代女子も描けるのを知っている自分としては再度黄色い楕円誌で執筆してもらいたいのが本音だけれど。コア助謹製のショートヘア女子が大好物な俺的には、唯一正真正銘のティーンズ登場な(12/26訂正:ハタチでした残念)タナボタ母娘丼ごちそうさまエロス「親子カンケイ」と、表紙にも登場のむやみに色っぽすぎる隣家の人妻に主人公のちんこも無条件降伏の「隣の○痴奥さん」が収録作中の最愛物件。

2 件のコメント:

  1. >唯一正真正銘のティーンズ登場なタナボタ母娘丼ごちそうさまエロス「親子カンケイ」

    「娘は20才」と明記されとるが。

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    1. >ab様
      本編を読み返してみたら、たしかにP33で母さんが「この娘 まだハタチで…」と発言してますね。
      ab様のご指摘を受けて、記事本文中に注釈をプラスしました。
      きちんと内容を読みこんでいなかったことによる単純ミスの見落としであり、まことに申しわけない。
      なにぶん粗忽者の自分ですので、今後ともこうした齟齬についてはツッコミをビシビシいただけますと幸いです。
      しかし10代女子ナッシングとはなんとも残念無念。

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