2015-12-25

本日のアネクドート。

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-ドウモウ「艶色トリップ」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799208373
話○ 抜○ 消小 総合○

猫が人間に見えてしまう特異体質の主人公は発情真っ最中なカノジョの飼い猫の執拗な誘惑に童貞を奪われ……本編&描きおろし後日談+独立短編7本。底抜けに明るいドタバタバカコメから救いレスのシニカルなダークエロまで多種多様な非現実ワールドのなかバルーンおっぱいヒロインズが怒濤のごとく肉体を活用しド派手にイキまくりのスペクタクルな光景が目白押しな作者最新刊は通算4冊めにして当レーベルからの第2弾コミックスだ。
たいそう煽情的な爆乳ヒロインズを続々と生み出すことのできる才能を活かしさまざまな媒体で活躍する作家で、これまで世に送り出された成年向け単行本はすべてが違う出版社からのもの。たとえば今年3月に上梓されたばかりの前単行本「いいなりアクメ」はワニマガジン社、おととしdoumou名義で出た2冊め「セックスのち両想い」はクロエ出版から、という具合だ。そんなこの人も比較的初期からお仕事していたKTC物件はついに2巡目に突入し、2012年発売のデビュー作「いただきっ!セーエキ」以来の同社2冊めとあいなった次第。
おそらくは女性の手になるキュート&ダイナミックな筆致はいくらかBL/TLの痕跡が見受けられ、現代エロ漫画シーンの主流とはわずかに趣が異なるものの、たいへんセンスよく訴求力の高いものであるのは間違いないところ。描きおろしパートを除き直近の「コミックアンリアル」掲載分をまとめたこちらはむろんタッチも高値安定かつ表紙完全コンパチで不意のジャケ買いも安心だ。そうは言っても……と心配な方は例によってキルタイム恒例のむやみやたらと詳細な単行本情報ページでたっぷりと内容サンプルが参照できるのでまずは一瞥を。
この蠱惑的な作画でもってもっぱら特大バストのえっちぃ女子ばかりを量産するのがデビュー以来の変わらぬ芸風で、本作でも頭からシッポまでもっちりド迫力の肢体を誇るヒロインが目白押し。今回は設定の関係上年齢不詳の娘も多いのだが、従来どおり推定ハイティーン~20代中盤互換のルックスで幅広い層に受け入れられることだろう。それに加えキャピキャピのから妖艶なのまで、ドSテイストのありオドオド系ありとキャラ造形もヴァラエティ豊かであらゆるニーズにお応え。
もとよりピュアラヴからガチ凌辱までなんでも描きこなす作家であり、本作においても彼女らが乗っかるストーリーたちはさまざまな色合い。趣向としては1on1の純愛から多人数入り乱れの輪姦まで、ノーマルエロに異種姦に触手にTSとエロシチュもきわめてワイド。加えて掲載誌であるアンリアルの「なんでもアリ」な誌風を反映してファンタシー風味だったりSFテイストだったり味つけはさまざま、オハナシの舞台も現代日本から見知らぬフィールドまで用意する。これら各種アイディアを惜しみなく投入した豊穣な背景設定はまるでハリウッド作品かバスターブロック小説のごとしで、実際いくつかの短編はガチエロ部分をすくい取ればそのまま映画やドラマへ援用できそうな雰囲気。いままでの単行本にもそうした部分はあったけど、想像の翼を思いっきり広げることが許されるKTCにおいてドウモウのストーリーテラーとしての才能が最大限に発揮されている感じだ。
明るかったり暗かったりお話のトーンはどうあれ、濡れ場ではドウモウ謹製の猥褻な肢体を標準装備したドスケベ女子連中がビッグバストをブリブリ振りまわしては粘膜どうしのハードな摩擦運動に没頭する。いきり立つシャフトを乱暴にねじこまれ突き抜ける衝撃に瞳孔をカッと見開き派手に身をのけぞらせてははしたなく咆吼する彼女らの艶姿におっきが止まらない。
凜とした出で立ちのイイオンナたちはあっけなく下半身を広げられ執拗に敏感な部分を責められてたちまちメスの貌。プリプリのまんこを暴れん棒でこじ開けられては子宮口の奥までゴリゴリ貫かれ汗と涙とヨダレまみれで幾度となく絶頂に達する。ヴァギナのみならず上下のありとあらゆる穴を怒張でふさがれ大量の分泌物にまみれながらも恍惚の態で腰を振り続けうわごとのように淫語乱射するヒロインズはそのまま肉欲の果てなき罠へと堕ちてゆくのだ。
問答無用のハードコアファック絨毯爆撃を多彩な物語世界とともにお送りするアンリアルエロスの一大絵巻に圧倒され続けること間違いなしの逸品。巻末あとがきで著者みずから「非常に雑多な内容で……」と述べるようにシチュの幅が広すぎて人によってはお気に召さないネタがあるかも知れないが(自分は申しわけなくも性転換ものだと愚息がシオシオです)、脳みそを退屈な日常からひとっ飛びさせタイトルどおりにトリップしたい貴方にはうってつけ。俺的には雑誌掲載時からスティーヴン・キングばりの卓越した設定とえげつない結末に思わずうなった「セックスランニング」と、艶っぽい雰囲気なのになんだか純朴なキョンシーっ娘にグッとくる「死後遊戯」が本作中のフェイヴァリット。

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