2016-01-31

今宵の皿鉢料理。

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-モノリノ「PINKERTON」コアマガジン ISBN:9784864368575
話○ 抜○ 消小-中 総合○

学園をビシッとシメる風紀委員は不良どもに弱みを握られハードな調教の末に立派なメス奴隷へとしつけられて前後編+遅刻間際に飛び乗った乱交専用バスでヒロインはいつしか露出両穴射精プレイのとりこ本編&描きおろしフルカラー後日談+独立短編5本。凜としたまなざしの美少女たちが意に反し大量の男根をねじこまれるうちすっかりちんこパワーに屈し快楽堕ちへと至るプロセスの一部始終を詳細中継の作者これが記念すべきファーストコミックスだ。ちなみにこの本の英語タイトルは「ピンカートン」と読ませます。
のっけから恥を忍んで告白するが、じつは発売日直前までこの作家のことは完全に予備知識ゼロだった。諸事情があり定期購読から「コミックメガストアα」を外して以降にコアマガから出てきた新人についてはほとんど知らずエロ漫画レヴュワとしては恥ずかしい限り。そんな自分がこの作家の単行本を購入するきっかけとなったのは、いまではすっかりROM専になってしまった某巨大掲示板のエロ漫画小説板において少し前から異様に前評判が高かったため。そこまで推されるのならきっとすごいモノが見られるのだろう……と考え不見転で本書を手に取りレジへと向かった次第。
帰宅後さっそくページを手繰って真っ先に感じるのは、その新人らしからぬ作画の高い完成度。出版社公式サイト内の単行本情報で内容サンプルを閲覧すればそれは一目瞭然で、一般青年誌調の端整な描線でつむがれるキャラたちは雑なラインのいっさいない美麗なヴィジュアルだ。女の子だけは可愛く描けてもモブだとグダグダになったり背景がいい加減だったりする作家も少なくないなかそのへんもまったく手抜きなく、このハイクオリティで漫画家としては駆け出しなどとはにわかに信じがたい。ググってみると他にはいくつかイラスト仕事をしているくらいで本当にキャリアは浅いようなのだけれど、実際にはすでに別分野で活躍している人のエロ用名義だとかアシスタント稼業が長かっただとかではないかといまも疑っている。
この滑らかな筆致でものされる女性陣はセーラー服やブレザーの似合うハイティーン世代が圧倒的多数派。お顔のラインは丸っこいのに目つきはシャープな美形女子ぞろいで、性格的にも凜とした強気っ娘タイプが心持ち多め。肢体描写はわずかな例外を除くとおおむね巨乳/巨尻のむっちり系で占められており、10代特有のみずみずしい肌を大量の白濁液で汚す背徳感がなんとも情欲をそそるのだ。
モノリノ作品でなんといっても特徴的なのはそのストーリーライン。大手だけにオーソドックスなラヴコメ志向の漫画家が集まるイメージのコアマガだけど、この人はのっけからちんこに勝てなかったよ系の輪姦凌辱ものをメインに持ってきた。タイマンなのは巻末収録のデビュー作「いとしのアイリ」1本のみで、それ以外はなん本もの男根を前後の穴へねじこまれお口や両手まで怒張のケアに専念させられる複数姦ネタばかり。当初は戸惑い激しく拒絶していた女の子たちが問答無用でセックスの洗礼を受け幾度となく精液を放たれながら強烈な快感に脳を灼かれていつの間にか覚えたての行為に熱中しはじめれば攻略完了だ。そんなわけでイチャラヴ大好きっ漢にはまったくオススメできないタイプの作劇ではあるものの救いレスの本格バッドエンドはじつのところ少なくて、たいていはレイパーたちと奇妙な腐れ縁的関係を築いたり素っ頓狂なギャフンオチにしたりと読後感を悪くしない配慮がほどこされているのはちょっと意外。それがモノリノならではの良さでもあるけれど、ヒロインがひたすらヒドい目に遭うのを見て愉悦にひたりたい向きからは生ぬるいと不満が漏れるかも。
気高き少女たちを立派なメス奴隷へとメタモルフォーゼさせてゆく過程をじっくりねっとり展開の濡れ場は1作品あたり20~30数ページの比較的潤沢な容量もありたいそう充実。多数のちんこを全部の穴へ無理やりねじこんではハードに粘膜どうしを摩擦させ女体をザーメンまみれに彩るパワープレイが怒濤のごとくくり広げられるさまは壮観。付随して器具責めだのピアッシングだのの加虐シチュも多めで、少女たちが浮かべる苦悶の表情が調教の果てにいつしかトロトロのイキ顔へと変貌してゆくさまがヴィヴィッドに描かれる。また本作において特筆すべきはファック中のやたらと淫猥な粘膜描写で、舌先をねっとり絡めたぎるシャフトを一気に飲みこむ口腔や厚口の肉ヒダをテラテラ光らせて欲棒を誘いこむ両穴などの妖しげな質感がたまらない。とりわけリアル/虚構が高度にバランスした宝珠のごとき色合いの美味そうな肛門の存在感は出色であり、美まんこならぬ美アナル作家として強烈にモノリノの名が脳裡に刻まれること必至だ。
奸計に逃げ道をふさがれ、あるいは理不尽な力でねじ伏せられて、少女たちは屈辱的な境遇のもとたわわな肢体を無理やり開かされる。下着をはぎ取られ秘部をあらわにされた憤怒と羞恥に涙を浮かべるも同情など一顧だにされずただちに破瓜され一生消えない烙印を子宮の奥まで刻みこまれる残酷な初体験を迎えるのだ。休むいとまもなく次から次へと蜜壷を犯され菊門を広げられては際限なくザーメンの奔流を叩きつけられるうちいつしか諦念と快感の入り交じった奇妙な表情で刹那的なファックに没頭してゆく光景が哀れを誘いつつ同時になんともエロティック。すっかり肉欲の奴隷と化し局部まる出しの姿勢で自分からはしたなく中田氏をおねだりしては全身をスペルマ漬けにされ未曾有の感覚に打ち震える彼女らの艶姿はもはや単なるメスブタのそれ。
帯の宣伝コピーにある「10年に1人の超ド級新人」の惹句もまったくウソいつわりない、スケールの大きいニューカマーの誕生だ。普遍的なラヴコメの方がビッグセールスにはつながりやすいのでずっと輪姦一辺倒ではなく以後は甘口路線なども提案されると思うが、ノリがどうあれこの人のマーヴェラスな女体描写とおそろしく淫猥な濡れ場構成力があればオハナシの明暗など関係ないはず。これでかなり太めの黒ノリ修整やカラーページでの鬼モザイクがなければ抜き評価は大幅アップしていたところだが、そのあたりはこの版元物件である以上致し方ないところ。いかにも速攻で一般誌に引き抜かれそうなメジャー感を同時にただよわせていて今後が心配ではあるけれど、ともあれもうしばらくは情け容赦ないハードコアエロスで我々を楽しませてもらいたい。収録作いずれも大いに息子を酷使したが、なかでも突如まぎれこんだ乱交の場ですっかりドエロな本性を引き出され一人前の肉便器に成長するヒロインの前途も洋々な「まほろばは四角い窓に」/「To Be Happy Now」連作と、無垢な女生徒を教員一同でガッツリ犯しつくし幼い穴ボコに中田氏三昧の「つがいになんてならないもん。」が壮絶にユースフル。

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