2016-01-07

今宵の同和地区。

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-天乃一水「子宮遊戯」海王社 ISBN:9784796408165
話○-△ 抜○ 消小 総合○

一見地味な学級委員長に誘われるまま特殊性癖の扉を開けた主人公は彼女の蜜壷を腕や器具でメリメリ拡張表題作中編4話+卑劣な策略により人間界に囚われた戦女神に訪れる屈辱と凌辱の日々長編5話+独立短編1本。シャープな描線でつむがれる凜とした美女たちが猟奇的なプレイの連鎖に理性をかなぐり捨て野獣じみた咆吼のさなか連続絶頂の壮絶な光景を怒濤のごとく大量投下の作者最新刊は通算10冊めにして当版元からの2ndコミックスだ。
端整かつ硬質な一般青年誌系のタッチで頭身高めクールビューティを中心としたアダルティな雰囲気のヒロイン描写を得意とする人。ゆえにどちらかというとキュート寄りティーンズが好みの自分は必ずしも単行本をデフォ買いというわけではないのだけれど、去年2月にクロエ出版より上梓された前単行本「変愛彼女」は非常にバッドチューニングな残念女子の生態がヴィヴィッドに表現されており大いに楽しませてもらった。その余波でこの出版社から最初に出した2012年刊行の作者6冊め「壊胎新書」をタイトルのみで速攻スルーした反省も含め改めて海王社物件に初チャレンジしてみた次第。
自分はこの作家のキャリア初期からその作品を見させてもらっているのだけれど、出はじめのころはとにかく大味な印象が先行し後日こんなに筆致が洗練されるとは思いもよらず(まあ失礼ですね)。ともあれ初出明記こそないがググってみると今回の収録コンテンツはどうやら当版元のweb配信誌「サイベリア」において直近に掲載の作品群。ゆえに表紙/裏表紙の作画と中身のモノクロ原稿のそれとは完全互換であり衝動的にジャケ買いしても裏切られるようなことはないはずだ。
このたび登場の女性陣は冒頭タイトル・チューンの制服JKをはじめ天乃一水キャラとしては比較的若年寄り。もちろん元来が大人びた絵柄なので彼女たちもごくわずかな例外を除いては妖艶なルックスと発達しきった肢体を標準装備しており、モデル級の煽情的なボディを存分に披露してくれる。もっとも後述するように彼女らの完成された身体はこのうえなく乱暴に扱われいろんな箇所を酷使されまくるのだけど。
今回くり広げられる物語は大まかに3つのパートに分かれ、まず頭から登場するのは表題作にしていちばんの衝撃作、ヒロインが膣内深く棒やら腕やらぶちこまれてはヒイヒイあえぐ性器拡張ファックが目白押しの「子宮遊戯」、そして中盤に唯一の読み切り短編にしてタイトルそのまんまのヒロイン肉便器化ストーリー「体育会系ドM」をはさんだのち、後半では一転して北欧神話ベースの壮大な本格ファンタシー凌辱長編「隷属の戦女神」と続く。サスペンス含みの1on1、精液便所たる境遇に甘んじるヒロイン、人類やら人外やらにもれなく犯されるKTCティックな神話エロと持ち味は三者三様で、いずれも物語的コクを存分に味わえることだろう。
むろんお話オリエンテッドな造りだからといって濡れ場がおろそかになるわけではなく、いやむしろ問答無用の人権蹂躙セックスが延々とくり広げられ脳裡に叩きつけられるさまに圧倒されまくり。とりわけ巻頭表題作における執拗なフィストファック絨毯爆撃は白眉で、読んでるこっちにまで痛みやら衝撃やらが伝わってきそうな迫真の描写が光る。そして最後にはついに子袋自体を引き出しペロンと子宮脱してしまうに至りヒロインはその瞬間白目剥き絶頂するのだ。その他強姦輪姦触手異物など盛りだくさんの趣向でどの作品でも女子のヴァギナは休むいとまもなく大忙し。
ペットボトルやビーカーなどの無機物や謎生物のウネウネみたいな有機物、さらには男子諸君のたくましい腕など、あらゆる異物をヒロインは下腹部の秘密の花園でダイレクトに飲みこんではその都度脳天へと突き抜ける快感に全身を打ち震わせ人語にならない叫び声を放ち幾度となく絶頂。モノのごとく乱暴に扱われ無造作に精液をぶちまけられる最低最悪の境遇にすらゾクゾクと悦楽の表情を浮かべる真性マゾのエロメスどもの救いがたい淫乱ぶりに乾杯だ。
とまあ昨今まれに見るくらいフリーダムかつフリーキーな性の見世物状態を存分に味わえるシロモノ。ただ後半のファンタシーエロはその巨大スケールの世界観をたった5話で展開しようというのはいかにも窮屈で、結局最後に膨大な量の解説を附加してどうにか収拾をつける始末。あふれ出る想像の翼に対し用意されたスペースが少なすぎてガチャガチャした読後感にはなったけれど、とにかく野心的なオハナシであることは間違いないので個人的にはこれもアリだと思う。いずれにせよ抜き物件としては(その特殊すぎるシチュはともかく)過不足ない仕事がなされているので股間の慰安に好適。収録作のなかではやはり巻頭中編のえげつないアトモスフィアに始終やられっぱなしで、一見地味っ娘じつは超ド変態なヒロイン・綾瀬さんが自分の女性器ひり出してはだらしないアヘ顔さらし連続アクメの痴態がなんともたまらんです。

2 件のコメント:

  1. 初期の頃から応援していただきありがとうございます(*´ω`*)
    色々と感想、励みになりますので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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  2. >天乃一水様
    作者さま直々にコメントをいただき、ありがとうございます。
    好き勝手なことばかり述べるのみならず随所でケチつけたりもしたので恐縮千万ではありますが、大いに股間がお世話になりひたすら感謝でございますよ。
    商業単行本のみならず薄い本などもしばしば買わせてもらいフル活用しておりますので、こちらこそ今後とも末永くよろしくお願いいたします。

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